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MS初のノートPC「Surface Book」が万能すぎる!まさに「全部入り」

Surface Book

昨日、Microsoftは「Surface Book」を正式に発表した

「Surface Book」はMicrosoftブランドとして初のノート型パソコン。同日に発表された「Surface Pro 3」の後継モデル「Surface Pro 4」の12.3インチよりも一回り大きい13.5インチディスプレイを搭載し、特殊なヒンジ構造によってディスプレイが取り外し可能。13インチ型MacBook Proと比べて2倍以上パワフルだと謳っている。

実際に「2倍以上パワフル」かどうかは試してみないと分からないが、スペックそのものは非常に魅力的なデバイスであることは間違いない。高性能なパソコンでありながらタブレットとしての機能を併せ持ち、専用のスタイラスペンも用意されているという、2-in-1どころかもはやオール・イン・ワンなデバイスと言っても過言ではないだろう。

一部ではタッチ操作が可能なMacを待ち望む声が上がっているが、「Surface Book」はまさらに「『タッチ操作が可能なMac』のWindows版」。使い勝手次第ではMacからWindowsに返り咲く人もいるかもしれない。

個人的にも久しぶりにWindows機に魅力を感じたので「Surface Book」のスペックや特徴、MacBook Proとの性能比較やハンズオン動画などをまとめたので、Macユーザーの皆さんも一度目を通してみてチェックしておくべし!

Microsoft Storeで「Surface Book」をチェック!

「Surface Book」の特徴

Microsoft初となる自社ブランドのノートパソコンである「Surface Book」の魅力は何か。

一言で言うと「全部入り」ということだろう。妥協のない高性能なノートパソコンでありながら、タブレットとしても使うことができる。さらに「Surface Pro 4」にも同梱される最新型のスタイラスペンも同梱され、デジタルメモ帳としても活用できる。

下記に主な特徴をまとめておく!

特殊ヒンジ「Dynamic Fulcrum Hinge」と「Muscle Wire Lock」

Dynamic Fulcrum Hinge

多くの注目を浴びたのは斬新なヒンジ部分「Dynamic Fulcrum Hinge」。時計のゴムバンドのように折れ曲がり柔軟な角度調整が可能となっているが、従来のノートパソコンのようにディスプレイ部分とキーボードがピッタリくっつかず、隙間が空いてしまう。

さらにこのヒンジ部分には「Muscle Wire Lock」が採用され、本体とキーボードがしっかりと固定されるように設計されている。Microsoftの発表イベント中にディスプレイを開閉したり、取り付けたり取り外したりする様子を実演している映像は下記からどうぞ!

「Surface Pro 4」がパソコンとしても使えるタブレットだとしたら、「Surface Book」はタブレットとしても使えるパソコンであるような印象を受けた。実際、発表の中で「Surface Book」がノートパソコンであること、「Surface Book」がMicrosoftにとって初のノートパソコンであると発言していることからその認識は概ね間違いないだろう。

なお、CPUと内蔵GPUはディスプレイ側に、外部GPUはキーボード側に内蔵されているそうだ。

タブレットとしての駆動時間は3時間

Clipboard

上記スペック表に書いていない情報として、12時間駆動を謳うバッテリーのうち、25%はディスプレイ側に内蔵され、残りはキーボード側に内蔵されている。つまり、タブレットモードで使用する場合、連続駆動時間は3時間前後であるとのこと。

なお、タブレットモードのことをMicrosoftは「Clipboard」と呼んでいる。タブレットのように使うこともできるが、同梱される1,024種類の圧力を感知可能な「Surface Pen」を使用することによって巨大なデジタルメモ帳としても活用できる。

「Surface Pen」の電池持ちは1年間ペン先の反対側を消しゴムとして使用できることも明らかになっている。

「Surface Book」とMacBook Proの比較

続いて「Surface Book」の性能をチェック。単体だけではなく、せっかくなので「2倍以上高速」だと謳っている「MacBook Pro Retina」との性能を比較してみることに。サイズが近い13インチモデルを比較対象とした。

スペック・仕様比較

Surface Book 13インチ型「MacBook Pro Retina」
OS Windows 10 Professional OS X El Capitan
ディスプレイ 13.5インチ “PixelSense”タッチスクリーンディスプレイ 13.3インチIPS LCD Retinaディスプレイ
解像度 3,000×2,000(267ppi) 2,560×1,600(227ppi)
縦横比 3:2 16:10
CPU Intel Core i5(第6世代)
Intel Core i7(第6世代)
Intel Core i5(第5世代)
Intel Core i7(第5世代)
RAM 8GB
16GB
8GB
16GB
GPU Intel HD Graphics 520(内蔵)
NVIDIA GeForce(下位モデル以外)
Intel Iris Graphics 6100(内蔵)
ストレージ 128GB
256GB
512GB
1TB
128GB
256GB
512GB
外部ポート USB 3.0 x 2
SDカード x 1
Mini DisplayPort x 1
USB 3.0 x 2
SDカード x 1
Thunderbolt 2 x 2
HDMI x 1
内向きカメラ 500万画素 720p FaceTime HD
外向きカメラ 800万画素
電池持ち 12時間 10時間
重さ 1.576kg 1.58kg
価格 1,499ドル〜 1,299ドル〜

パッと見ただけでは「2倍以上高速」の根拠が全く見えてこないが、より高解像度なディスプレイ、より長い電池持ち、そして個人的に最も魅力的に感じたのは独立GPUを搭載している点(一部モデルを除く)。グラフィックに負担が掛かりそうな作業は13インチ型「MacBook Pro Retina」以上のパフォーマンスを発揮する可能性は大いにある。

ベンチマーク比較(GeekBench)

では、実際に「Surface Book」はMacBook Proの2倍以上高速なのだろうか。CPUの性能を測定する「GeekBench」によるベンチマークスコアが公開されていたので、載せておく。

シングルコアスコアが「3058」、マルチコアスコアが「6333」であることが判明。
Surface Book Benchmark Test
【img via Geekbench Browser

これを「MacBook Pro (Early 2015)」と比較してみると、実はそれほど大差がないことが発覚。シングルコアスコアが「2972」、マルチコアスコアが「6324」となっている。
MBP13 Benchmark Test
【img via Geekbench Browser

やはり「2倍以上高速」なのはグラフィック性能である可能性が高そう。今後のベンチマークスコアに期待したい。

ハンズオン動画を見て実際の動作風景などをチェック

一夜明けた今日、Microsoftのイベントに参加したメディアからハンズオン動画が公開されていたので、参考に載せておく。タブレットモードにした時の画面回転に反応する遅さは少し気になるところ。


万能デバイスの実世界パフォーマンスが気になる

Microsoft Surface Book

このデバイスにはMicrosoftの企業文化が良くも悪くも現れているように感じる。

1つのデバイスで全てをこなすことができる。これ自体は素晴らしいことだが、全てを最高のパフォーマンスでこなすことができるかどうかは現時点では未知数

Appleはタッチを使用した操作とマウス・キーボードを使用した操作は別であるという思想のもと、両社のいいとこ取りをしながら限りなく寄せて来てはいるものの、iOSとOS Xの統合はしていない。

全部入りの万能ノートパソコン「Surface Book」は本当に「使える」のか。もう何年もWindows機は触っていないが、久しぶりに試してみたいと思った。

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公開情報
更新日2016年01月13日
執筆者g.O.R.i
コメント(1件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:526124)

    MacBook Proの2560×1600のアスペクト比は16:10ですよ。

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