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iOS 15

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iOS 15.7.5、macOS 11.7.6、macOS 12.6.5が正式リリース

iOS 15の概要

WWDC21 Keynote 595

iOS 15は、WWDC 2021で正式発表されたiPhoneとiPod touch向けのOS。2021年秋に一般公開を予定。FaceTimeの改良、通知の見直し、集中モードの導入、Safari、天気、メモアプリなどのデザイン刷新、画像のテキスト認識などが特徴だ。

FaceTimeは大幅に機能が強化され、より自然なFaceTime通話とSharePlayによる体験の共有を実現。空間オーディオやポートレートモードの対応、複数人で利用するときのグリッドビューが実装された。SharePlayは、FaceTimeを通じて同じ音楽、動画、画面を共有できる。

集中モードは、気が散ることを減らすのに役立つパワフルなツール。デバイス上の知能を活用して通知を許可する人やアプリケーションを提案する独自の「集中モード」を作成するか、提案された「集中モード」を選択することで、その瞬間に集中できるようデバイスを設定できる。

通知はデザインが改良されるほか、時間的制約がない通知を朝や夜などの適切なタイミングにまとめて配信する「通知要約」機能が実装されている。

Safariは、デザインが大幅に刷新。アドレスバーやボタンが画面下部に移動し、片手でもタブの切替や新規ページの作成が操作しやすくなっている。マップは米国を中心により情報量の多い地図情報が追加され、メモアプリはタグ機能が追加。使い勝手が改良されている。

テキストの認識表示」は、写真の中のテキストを認識できる。発表時点では日本語には対応しないが、英数字は認識可能。写真内にある英語で書かれた文章や名刺に書かれた電話番号をテキスト情報として読み取ることができ、テキストとしてコピーすることが可能。「画像を調べる」は、有名なアート作品や世界中のランドマーク、自然の中で見つけた植物や花、ペットの種類についてさらに詳しく知ることができる。

他にもSiriのオフライン動作に伴う動作の高速化、iCloud+、歩行安定性などヘルスケア機能の追加、AirPods Pro/Maxの探すアプリ対応、翻訳アプリのLive Translate機能、そしてプライバシー関連機能が追加されている。

iOS 15注目の新機能

FaceTimeとSharePlay

WWDC21 Keynote 595

LINEが圧倒的シェアを持つ国内では利用者数が少ないかもしれないが、FaceTimeはiOS 15で大幅に進化空間オーディオ対応で音声がまるで画面上の相手の位置から発せられているように聞こえ、新しいマイクロフォンのモードで周囲のノイズからユーザーの声を分離してくれる。

写真でおなじみのポートレートモードに対応し、ビデオ通話に特化した設計により、ユーザーは背景をぼかすことが可能になった。

SharePlayは、FaceTimeを通じて友人や家族で繋がりながら体験を共有できる機能。Apple Musicで一緒に曲を聴いたり、テレビ番組や映画を同期した状態で観たり、画面を共有してアプリケーションを一緒に見たりできる。SharePlayは、iPhone、iPad、Macで機能し、共有された再生コントロールを使えば、SharePlayセッションの参加者全員が、再生、一時停止、早送りも共有できる。
WWDC21 Keynote 711

iOS 15より、初めてApple製デバイス以外でもFaceTime通話が可能になった。iPhone、iPad、Macでリンクを作成して、メッセージ、カレンダー、メール、他社製アプリケーションで共有できるようになったため、AndroidデバイスやWindowsデバイスのウェブブラウザから、誰でもFaceTime通話に参加できる。
WWDC21 Keynote 613

集中モード

WWDC21 Keynote 1185

集中モード」は、気が散ることを減らすのに役立つパワフルなツール。デバイス上の知能を活用して通知を許可する人やアプリケーションを提案する独自の「集中モード」を作成するか、提案された「集中モード」を選択することで、その瞬間に集中できるようデバイスを設定できる。

ユーザーは集中する時に適用するアプリケーションやウィジェットをまとめたホーム画面のページを作成し、関連するアプリケーションだけを表示して誘惑を減らせる。

通知の改良と通知要約

WWDC21 Keynote 1102

iOS 15では通知のデザインが刷新。また新しい「通知要約」機能では、時間的制約がない通知を朝や夜などの適切なタイミングにまとめて配信してくれる。通知を優先順に整理され、ユーザーのアプリケーションの使い方に基づき、最も関連性の高い通知は一番上に表示される仕組みになっている。

「テキストの認識表示」と「画像を調べる」

WWDC21 Keynote 1303

iOS 15では、写真の中のテキストを認識し、操作できる「テキストの認識表示」と「画像を調べる」が追加されている。

「テキストの認識表示」は、写真内のテキスト情報を認識し操作可能にする。例えば地元のコーヒーショップに掲示されているWi-Fiパスワードなどのテキストを、カメラで撮影するだけで認識してコピーすることができる。「画像を調べる」を使うと、ユーザーは有名なアート作品や世界中のランドマーク、自然の中で見つけた植物や花、ペットの種類についてさらに詳しく知ることができ、本を探すことさえもできる。

ただしこれらの機能は日本語では利用できない。

Safari

WWDC21 Keynote 5497

iOS 15のSafariは、デザインが刷新。アドレスバーや各種ボタンが画面下部に移動し、片手で操作がしやすくなった。開いているタブをグループ分けできる「タブグループ」機能はiPhoneで作成すれば、iPadやMacでも自動的に同期される。

カスタマイズ可能なスタートページや、iOSで利用可能なウェブ機能拡張などの新機能も用意されている。

そのほかの新機能

  • メモ:タグの追加、名前の言及、アクティビティ表示などの対応。
  • 天気:気象情報のより視覚的な表示が増え、全画面表示の地図と、気象状況に基づいて変化する動的な配置が採用。日本では一部機能が利用できない。
  • マップ:地図情報が充実しているが、日本では利用できない。
  • Wallet:ホテルや自宅の鍵、身分証明書が登録可能になるが、日本では利用できない。
  • Siri:オフライン動作による高速化、AirPodsでの通知の読み上げに対応。
  • あなたと共有:システム全体で自分に共有されたコンテンツを、アプリごとにまとめて表示してくれる機能。
  • iCloud+:メールを非公開、iCloud Private Relay、HomeKitセキュリアビデオ、独自のメールドメインが利用可能に。
  • ヘルスケア:新しい共有タブが加わり、ヘルスケアに関するデータを家族、介護者、介護チームと共有できるように。「トレンド」や「歩行安定性」などの新機能も追加。
  • 探す:ユーザーがAirTag、Apple製デバイス、「探す」ネットワーク対応アクセサリを普段とは異なる場所に置き忘れると、ユーザーに通知する「手元から離れたときに通知」機能が実装。
  • 翻訳:Live Translate機能の追加。
  • iPhoneの機種変更:iCloudのサブスクリプションを利用していなくても、データをiCloudに一時的にバックアップし、新しいiPhoneにデータを簡単に転送できるように。

iOS 15の対応機種

  • iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
  • iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus
  • iPhone 7、iPhone 7 Plus
  • iPhone 6s、iPhone 6s Plus
  • iPhone SE (第1世代)、iPhone SE (第2世代)
  • iPod touch (第7世代)

iOS 15のダウンロードとインストール

iOS 15はWWDC 2021終了直後、開発者向けにベータ版が公開。Public Beta Programに登録すれば誰でも利用できるパブリックベータ版は7月にリリース。日本時間9月21日に一般公開された。

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