【とある1日】4歳+2歳+ベビーカーで雨の日にバス＆電車移動のハードさを思い知る

朝起きてiPhoneを見たら、時刻は8時過ぎ。完全に寝坊だ。普段でも焦る時間帯だが、この日は特別に焦っていた。妻の「お一人様DAY」だからだ。

普段は専業主婦として家のことを頑張ってくれているママが羽根を伸ばして、自由に時間に過ごしてもらうという1日だ。妻が長女を幼稚園に送ったまま外出し、僕は次女を自宅で子守り。昼寝を兼ねた散歩のまま長女を迎えに行き、電車とバスで妻の過ごすショッピングモールまで向かう、という流れを計画していた。

寝坊の言い訳をさせてほしい。次女が早く起きたが長女がまだ寝ていたので、長女にガンガン蹴られながらも朝起きて「パパがいない」と言われるのを避けるために数分間ぐらいは横で添い寝するか、と思って寝たつもりが爆睡してしまった。その後妻も部屋に出入りしたが、全く気づかなかったんだ。良い二度寝だった。（言い訳とは？）

急いで自分の食事を準備する。今日も年間340日食べている朝食だが、急ピッチで用意する。急いでいても朝の白湯は欠かせない。

朝ご飯をサクッと食べ終え、子どもたちの歯磨きタイムだ。我が家では朝食後、長女が幼稚園に行くまでの時間にテレビをつけていることが多い。お気に入りのYouTubeチャンネルを見てもらいながら歯磨きを済ます。おとなしく口を大きく開いてくれるため、1日の中で最も丁寧に磨けている気がする。

妻と長女を玄関先で見送り、僕は次女との2人タイムがスタート。と言っても大胆な寝坊をキメてしまった僕は、少しだけ仕事タイム。次女のぬいぐるみ遊びに参加しつつ、済ませておきたい仕事は完了。お昼ご飯を食べる前に、次女と2人で家の掃除機をかけることにした。

普段はクイックルワイパーやハンディモップを使って掃除を”手伝って”くれる次女だが、今回はEufy HomeVac H30を渡してみた。楽しそうに掃除してくれていたので、良しとしよう。

次女は長女と比べて1人遊びが得意だが、絶賛トイトレ（トイレトレーニング）中。2歳になった夏頃から初めており今でも”大”の成功率は非常に低いが、”小”は出る直前に言ってくれるようになった。この日は午前中だけで3回「ちっち」コールでトイレを知らせてくれたお陰で、パンツは1枚しか洗わずに済んだ。

その1枚はもちろん”大”だ。僕の記録によると、10時23分に”大”でパンツがDIEしてしまったようだ。着替えさせてからすぐにウタマロでゴシゴシ洗う。トイトレをする日本全国の家庭に欠かせないアイテムだ。ウタマロありがとう。

昼食は妻に予め用意してもらったものを食べる。「パパがワンオペをしている」と「ママ思い」と思ってもらえるかもしれないが、実際は妻の準備ありきで成り立っている。いつか食事の準備を含めて代わりにできるようになりたいが、僕の料理レベルは野生のゴリラが見ても頭を抱えるほど。少しずつチャレンジしていきたい。

食事は平和に終わり、食後は速攻でトイレに連れて行く。外出するためオムツに履き替えさせ歯磨きをするのだが、次女はとにかく歯磨きが大嫌い。平和的解決を望む僕としては、先日ディズニーランドに行った際に撮影した動画を流しながら、歯を磨く。自分の歯磨きは、次女が食べ終わる前に済ませてあった。あれ、時間管理のプロかな？

歯磨き完了後、そのまま抱っこでベビーカーに載せる。やや反発するが、座らせた後に近くの部屋から「いないないばー」を連発してなんとか笑顔をゲット。外出に必要なものは予め準備してあったため、自分のトイレを済ませて散歩へGO！

ベビーカーでしか昼寝が取れなくなってしまった次女は、家を出てから5分も経たずに就寝。駅に向かう。

次女の昼寝は、通常2時間〜2時間半取っている。時刻は12時すぎ。長女のお迎えまで十分に寝かせることができる。計画は完璧だ。近くのカフェで少し仕事をして、コーヒーを飲みながら一息つける。

計画は計画どおりにならない。わずか45分後で次女は起きた。早い、早すぎる。カフェにさえもたどり着けなかった。幸いにも目覚めはよく、暴れたり大泣きしていない。ワーカホリックなので仕事はできればしたかったが、できなくても良い。それよりも今は、次女がパパを独り占めできる時間帯だ。駅構内を散歩し、お迎えまでの時間を潰すことにした。

ベビーカーから降ろすと致命的なミスに気づく。次女のアウターを忘れてしまった。外の気温は10℃前後。ケープやひざ掛けをマントのように付けさせてみたが、すぐに嫌がって取る。仕方ないので、なるべく屋内で過ごすようにした。

長女を迎え、3人で妻のもとへ向かう。歩きたい盛りの次女をベビーカーに乗せるのは苦労したが、おやつを条件になんとか納得してもらえた。

普段あまり電車に乗る機会がない長女は、ホームに入ってくる電車に大興奮。乗車後も、窓の外から見る景色に目を輝かせていた。

最近は乗り物に興味があるようで、親としては少しでも多くの本物を見てもらいたい。電車のみで行ける妻の居場所まで、あえて電車だけではなくバスも使うのは、長女が「バスに乗ってみたい」と言っていたから。降車ボタンを押したときの謎の達成感を味わってほしいと思っていた。

その思いに偽りはないが、この日は雨。子供2人を連れてベビーカーで電車とバスに乗るハードルは高かった。バスに乗る駅に到着するまではスムーズだったが、どこのバス停から乗るべきなのか分からなかった。「これも社会科見学にしよう」と思い交番で乗るべきバスを教えてもらったが、北口と南口を間違って教えられ、無駄に体力を消耗する羽目に。

いや駅の北口と南口を正しく言えないお巡りさんってどういうことよ。北口にいるのに「反対側が北口ですよ」じゃないよ！まあ確認しなかった僕も悪いけどさ。自分が何口にいるかぐらい、ちゃんと把握してなさいよ！君、クビね！

バス停の行き来で、終始あるき続けてくれた長女は体力を消耗。せっかく乗れたバスの中ではぐったりしており、十分に楽しめなかったように見える。申し訳ない。

幸いにも降車ボタンは押すことができた。終点駅だったため誰にも押されずに済んだのが良かった。

バスの中では長女を前の席、次女を後ろの席に座らせ、僕が2人の前に立つ形で見守っていた。乗車中は問題なかったが、降りる際に長女と次女を安全に降ろしながらベビーカーも下ろすという絶体絶命のピンチを迎えた。僕が次女を抱っこしベビーカーを片手で降ろして振り返ったところ、見知らぬおじさんが長女の手を持ち、バスから降ろしてくれていた。

おじさんは親切心のみでやってくれたと思うが、このわずか数秒間で長女の手が見知らぬ他人に掴まれているという状況にはゾッとした。しかしあの状況で2人を同時に降ろす方法が思いつかず、どうするべきだったか未だに分からない。終点だったため、乗客全員が降りるのを待つのが最適解だったかもしれない。

無事妻と合流し、帰宅。パパのワンオペDAYは終わった。

この日は僕は車移動の便利さ、電車とバス移動の大変さを思い知った。雨の日の外出は本当に大変だ。僕は妻がなるべくワンオペにならないよう、予定と仕事を調整しているつもりだが、なったときは今後もできる限り労りたいと改めて思った。

世の中にはワンオペで奮闘するママは多い。パパもいるだろう。みんな本当にすごい。いつもありがとう。