iPadがちょっと便利になる、iPadOS 16.1の新機能7選
iPadOS 16のインストールでiPadがちょっと便利になる新機能や変更点
iPadOSの2022年メジャーアップデートはiOS 16との同時リリースは見送られ、iPadOS 16.1として10月25日に一般公開された。iOS 16やiOS 16.1に搭載されている新機能をベースに、大画面や高性能チップを活かしたiPad独自の機能が実装されている。
本記事では、iPadOS 16のインストールでiPadがちょっと便利になる新機能や変更点を7個ピックアップした。iOS 16と重なる部分もあるため、iPhoneがちょっと便利になる、iOS 16の新機能16選と合わせて読んでもらいたい。
iPadOS 16.1の注目するべき新機能や変更点
目次
”Macっぽい操作”を実現。新マルチタスク機能「ステージマネージャ」
iPadOS 16.1の目玉機能は、間違いなく新しいマルチタスク機能「ステージマネージャ」だろう。アプリはウィンドウとして表示され、iPadの画面内には最大4つまで表示される。5つ目を追加した場合、画面左側に追加される「最近使ったApp」に収納される仕組みだ。
ステージマネージャはあくまでもオプション。従来どおりのSplit Viewを利用する場合は、設定アプリから変更可能。「ホーム画面とマルチタスク」内にある「ステージマネージャ」からオン・オフが切り替えられる。
ステージマネージャ利用中、「最近使ったApp」や「Dock」の表示・非表示を選択できるオプションが用意される。アプリを従来どおり、画面と同じサイズまで拡大して表示したい場合、どちらも無効化する必要がある。
ステージマネージャの合う・合わないは日頃の操作方法に関係するだろう。複数のアプリを同時に使用するほどiPadを使い込んでいない僕にとって、ステージマネージャはiPadの操作性を著しく低下させた。しばらく使い続けてみるが、無効化する可能性が高い。
純正天気アプリが初登場!大画面で天気が見やすく
iPadとして初めてApple純正の天気アプリが登場した。時間帯や日付をタップすれば、気温、UV指数、風、降雨、対価のンド、湿度、視程、気圧の詳細情報が確認できる。
接続中のAirPodsが一目瞭然
設定アプリに接続中または近くにある自分のAirPods製品が表示されるようになった。タップすることで、各種設定にアクセスできる。
従来はBluetoothの設定を開き、自分のデバイス一覧からAirPodsを探し出し「i」ボタンをタップする必要があった。
画像内にある日本語の認識
写真の中のテキストを認識し操作可能にする「テキストの認識表示」機能がiPadでも利用可能になった。機能はiOS 15から用意されているが、iOS 16とiPadOS 16から対象言語に日本語が追加された。写真アプリ内の既存画像だけではなく、カメラでもリアルタイムでテキストを認識する。
テキストはすべてコピーのほか、単語ごとのコピー、辞書で検索、翻訳、ウェブでで検索、共有メニューが利用可能。日本語以外の言語をテキスト認識した場合、翻訳ボタンが画面左下に出現し、まとまった文章を翻訳できる。
日本語の認識が可能になったことで、画像内に含まれるテキストを検索できるようになった。
「共有」で検索した結果
非表示アルバム、最近削除した写真のロック
iPadOS 16の「非表示」アルバムおよび「最近削除した写真」アルバムは、Face IDやTouch IDによるロックに対応した。iOS 15までの非表示アルバムは、他人に開かれることを回避するセキュリティ機能は用意されていなかった。
家族と1つの写真ライブラリを共有可能に(iCloud共有写真ライブラリ)
iCloud共有写真ライブラリは、iPhone・iPad・Mac向けの最新OSに同時リリース。最大6人までのユーザーで1つの写真ライブラリを共同で管理できる機能で、家族間における写真共有が楽になる。iOS 16.1以上、iPadOS 16.1以上、macOS 13 Ventura以上が動作するデバイスでしか閲覧できなくなるため、有効化する前に非対応デバイスが表示される。親切だ。
共有する写真は、すべて、日付ごと、個別指定が可能。共有ライブラリを設定することで、カメラで撮影した写真の保存先ライブラリが指定できる。趣味の写真は個人ライブラリ、子供の写真は共有ライブラリと使い分けられる。
家族間でも写真の共有は面倒だ。家族メンバーでライブラリを共有できる仕組みは便利だが、やましい行動を取っており見られたくない写真を撮る機会がある人は、共有写真ライブラリの使用は慎重になったほうが良いだろう。
酔っ払って撮った写真が共有写真ライブラリで同期され帰宅して修羅場、というシナリオは大いに想像できる。気をつけてもらいたい。
雑コラが量産仕放題。写真の切り抜き
iOS 16で盛り上がった”雑コラ量産機能”こと写真の切り抜き機能が、iPadでもようやく利用可能になった。
写真や画像の中から被写体を背景無しで抜き出すことができ、恐ろしく精度が高い。被写体の含まれる画像を長押しすることで、被写体の周りが白く縁取りされ光る。被写体は透過PNGファイルとして出力される。
増殖ゴリさん好きですwww
ステージマネージャは今までのiPadからは相当使い勝手が変わったので、結構慣れるのにかかりそうです。ウィンドウサイズと位置をもっと微調整出来たら尚良いと感じましたが、そこまでは期待できないですかねえ・・・
iPadに対応していないアプリがフルスクリーンにならなくなったのがちょっと面白いです。今までは無理やり引き伸ばした画面になって、ちょっと悲しい気分になっていました。