Mac Studioの概要

Mac Studioは、Mac miniとMac Proの中間に位置するAppleのデスクトップコンピュータだ。2022年3月に初登場し、2025年3月5日に最新モデルが発表された。プロフェッショナルなクリエイターやデベロッパー向けに設計されており、コンパクトなフォームファクターながら驚異的なパフォーマンスを発揮する。最新モデルはM4 MaxまたはM3 Ultraチップを搭載し、プロユーザーのニーズに応える究極のデスクトップマシンとなっている。
Mac Studioの主な特徴
- Mac miniとMac Proの中間に位置づけられるプロ向け高性能デスクトップ
- 最新モデルはM4 MaxまたはM3 Ultraチップを搭載し、前世代より最大2.6倍の性能向上
- コンパクトなデザインながら圧倒的なパフォーマンスで複雑なワークフローをスムーズに処理
- 豊富な接続ポートを前面と背面に配置し、プロユーザーの多様な機器接続に対応
- 最大512GBのユニファイドメモリと16TBのストレージに対応し、大規模プロジェクトも快適に
- 最新のThunderbolt 5接続に対応(モデルによる)でデータ転送速度が飛躍的に向上
Mac Studioの特徴・新機能・価格まとめ
価格
- M4 Max搭載モデル:1,999ドル(約30万円)から
- M3 Ultra搭載モデル:3,999ドル(約60万円)から
- メモリやストレージのアップグレードにより価格は変動
- 教育機関向け割引も利用可能
発表日・予約開始日・発売日
- 発表日:2025年3月5日(水)
- 予約開始日:2025年3月5日(水)発表直後から
- 発売日:2025年3月12日(水)
サイズと重量
- 高さ:約9.5cm(3.7インチ)
- 幅と奥行き:19.7cm × 19.7cm(7.7インチ × 7.7インチ)
- 重量:M4 Maxモデル約2.7kg、M3 Ultraモデル約3.6kg
- 前世代と同じコンパクトなフォームファクターを維持
カラーバリエーション
- シルバー(アルミニウム)
- 精密加工されたアルミニウムボディで洗練された外観
チップ性能
- M4 Max:最大16コアCPU、最大40コアGPU、16コアNeural Engine
- M3 Ultra:最大24コアCPU、最大76コアGPU、32コアNeural Engine
- M3 Ultraは、M1 Ultraと比較して最大2.6倍の性能向上を実現
- M3 Ultraは、パーソナルコンピュータ史上最大の最大512GBのユニファイドメモリに対応
- Apple Intelligence対応で、オンデバイスAI処理を高速に実行可能
メモリとストレージ
- M4 Maxモデル:32GB/64GB/128GBのユニファイドメモリ、最大8TBのSSD
- M3 Ultraモデル:64GB/128GB/256GB/512GBのユニファイドメモリ、最大16TBのSSD
- M3 Ultraモデルは、6,000億以上のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)を完全にインメモリで実行可能
- 高速なSSDストレージにより、大容量ファイルの読み書きも瞬時に完了
接続ポート
- 背面:4つのThunderbolt 5ポート(M3 Ultraモデル)または4つのThunderbolt 4ポート(M4 Maxモデル)、2つのUSB-Aポート、HDMIポート、10Gbイーサネットポート、3.5mmヘッドフォンジャック
- 前面:SDXCカードスロット(UHS-II)、2つのUSB-Cポート(M4 Maxモデル)または2つのThunderbolt 5ポート(M3 Ultraモデル)
- 最大5台の外部ディスプレイ接続が可能(構成による)
パフォーマンスと実用性
- 8K動画編集、複雑な3DCGレンダリング、大規模音楽制作、AIモデルトレーニングなどの重い作業も快適に処理
- M3 Ultraモデルは、同時期のMac Proと比較して同等以上のパフォーマンスを発揮しながら価格は大幅に安価
- 4K 10分の動画書き出しは、M1 Max MacBook Proで約4分50秒、M3 Ultra Mac Studioで約2分と大幅に高速化
- 複数の大規模プロジェクトを同時に開いても、パフォーマンスの低下が少ない
- 最適化された冷却システムにより、高負荷時でも静かな動作と持続的なパフォーマンスを実現
Studio Displayとの組み合わせ
- Mac StudioとStudio Displayの組み合わせで究極のスタジオ環境を構築可能
- Studio Displayは27インチの5K Retinaディスプレイ、12MPセンターフレームカメラ、スタジオ品質の3マイクアレイ、空間オーディオ対応の6スピーカーを搭載
- HDRワークフロー向けにはPro Display XDRも選択肢として存在
- 最大5台のディスプレイ接続でマルチモニター環境も構築可能
ソフトウェアと互換性
- 最新のmacOS Sequoia 15.4を搭載し、Apple Intelligenceの全機能に対応
- Final Cut Pro、Logic Pro、DaVinci Resolveなどのプロ向けアプリケーションがAppleシリコン用に最適化され高性能
- Rosetta 2技術により、Intel向けアプリケーションも高速に動作
- iPhoneを使った簡単なMac Studioのセットアップが可能に
その他の特徴
- Touch ID搭載Magic Keyboard、Magic Trackpad、Magic MouseなどのMagicアクセサリと組み合わせ可能
- デスクトップに置くことを前提とした設計で、必要に応じて簡単に回転させてポートにアクセス可能
- Wi-Fi 6E対応で高速無線通信を実現
- Bluetooth 5.3に対応し、最新のワイヤレスアクセサリと接続可能
- 環境に配慮した素材を使用し、100%再生アルミニウムのエンクロージャを採用