M2 Maxのグラフィック性能、M1 Ultraに匹敵すると判明
M2 UltraはM2 Maxの2倍のパフォーマンスを発揮する場合も
Mac Studio(2023)のM2 Maxモデルは、M1 Ultraチップに匹敵するGPU性能を発揮する場合がある。YouTuberのLuke Miani氏が6月15日、Mac Studio(2023)の性能を解説する動画「M2 Ultra BLEW MY MIND 😳」を公開。計測した一部のベンチマークテストの結果で明らかになった。
GPU性能を計測するBlenderではM1 Ultraと同じ時間で完了し、3DMarkやGFXBenchではM2 Maxが上回っている。また4K/10bitで作成された15分間の動画をFinal Cut Proでは、レンダリング時間は負けていたが書き出し時間は1分以上も短縮している。
GPUヘビーな作業が中心であれば、M1 UltraよりM2 Maxのほうが高いパフォーマンスを発揮する可能性がある。しかしM1 UltraのほうがCPUコア数が多く、CPU負荷の高い作業においてはM2 Maxを上回るだろう。
M2 Maxの性能向上も素晴らしいが、M2 Ultraの進化も目を見張るものがある。Final Cut Proの書き出しテストでは、書き出し時間が約14分から8分に短縮されたという。
Ultraチップは、Maxチップを2つ繋ぎ合わせたものだ。理論上では性能が2倍になるはずだが、昨年のM1 MaxチップとM1 Ultraモデルでは期待どおりスケーリングせず、動画編集、写真編集、3Dでレンダリングなどではパフォーマンスが2倍、とはならなかった。
M2 Ultraの場合、M2 Maxの2倍を示唆するベンチマークスコアが確認されている。ベンチマークテストの結果は必ずしも現実世界のパフォーマンスと一致しないが、マシーンが持つポテンシャルを把握する上では参考になるだろう。
M1 Ultra、M1 Max、M2 Ultra、M2 Maxのコア数やチップ性能の違いは以下のとおり。
M1 Ultra | M1 Max | M2 Ultra | M2 Max | |
---|---|---|---|---|
CPU | 20コア | 10コア | 24コア | 12コア |
GPU | 48コア 64コア |
24コア 32コア |
60コア 76コア |
30コア 38コア |
RAM | 最大128GB | 最大64GB | 最大192GB | 最大96GB |
メモリ帯域 | 800GB/s | 400GB/s | 800GB/s | 400GB/s |
Neural Engine | 32コア | 16コア | 32コア | 16コア |
Luke Miani氏はベンチマークテストを実施中、Mac Studio(2023)は一切熱くならず、静音状態を保ったまま動作したと報告している。またGPU性能の性能が向上していることは事実だが、NVIDIA GeForce RTX 3090やNVIDIA GeForce RTX 4090には到底及ばないスコアであることも言及している。