Apple、2026年末までに15の新型Mac開発中!M5・M6チップ搭載の全ラインナップが流出
MacBook Pro大幅刷新、Mac Pro復活、低価格MacBook登場か。プロダクト識別子から判明した驚きの製品戦略
Appleが2026年末までに15の新型Macモデルを開発中であることが明らかになった。AppleInsiderによると、M5チップとM6チップを搭載した次世代Macのプロダクト識別子が流出し、同社の今後2年間にわたる製品戦略が浮き彫りになったという。
現在市販されているほぼ全てのMacにはAppleの最新M4チップが搭載されているが、同社は既に次世代チップを搭載したMacの開発を本格化させている。特に注目すべきは、これまで事実上忘れ去られていたMac Proにも大幅なハードウェアアップグレードが予定されていることだ。
M5ファミリーは2025年後半に登場
Appleは例年通り、2025年秋にMacBook Proをアップデートする計画だ。2024年後半にM4、M4 Pro、M4 Maxを搭載したMacBook Proが発表されたのに続き、2025年モデルではM5シリーズチップが採用される予定となっている。
流出したプロダクト識別子によると、新型MacBook Proは以下の4つの構成で展開される:
- J714c — 14インチMacBook Pro(M5 Max搭載)
- J714s — 14インチMacBook Pro(M5 Pro搭載)
- J716c — 16インチMacBook Pro(M5 Max搭載)
- J716s — 16インチMacBook Pro(M5 Pro搭載)
これらの識別子は現行のM4 MacBook Proラインナップと類似しており、筐体デザインに大幅な変更は期待できない。ただし、処理性能については大幅な向上が見込まれる。
M5 ProとM5 Maxチップには2.5Dパッケージング技術が採用され、CPUとGPUが分離設計となることで生産歩留まりと熱性能の向上が期待されている。TSMCの最新チップパッケージング技術「System-in-Integrated-Chips-Molding-Horizontal(SoIC-mH)」を活用し、M5 Proが同技術を採用する初のAppleチップになる可能性がある。
デスクトップMacにも大幅アップデート
Mac miniについては、M5 Pro搭載モデル(識別子:J873s)の開発が確認されている。現行のM4 Pro Mac miniが「J773s」として知られていることから、順当なアップグレードと考えられる。また、24インチiMacにもM5チップ搭載モデル(識別子:J833ct)が用意される予定だ。
長らく更新が止まっていたMac Proにも新モデル(識別子:J704)が開発中で、2025年末までの発表が予想されている。現行モデルは2023年にM2 Ultraチップを搭載して以来、2年間にわたってアップデートされていない。新モデルがM3 UltraとM5 Ultraのどちらを採用するかは不明だが、大幅な性能向上は確実だ。
Mac Studioについては2026年のアップデートが予定されており、「J775c」と「J775d」の2つの構成が開発中だ。現行のJ575 Mac StudioがM4 MaxまたはM3 Ultraチップを選択できることを考慮すると、後継機種でも同様の選択肢が提供される可能性が高い。
2026年にMacBook Proが大幅刷新
2025年のMacBookラインナップは既存デザインを踏襲するが、2026年には大きな変化が訪れる予定だ。MacBook Proは筐体の再設計により大幅な薄型化と軽量化が実現され、プラットフォーム誕生20周年にふさわしいモデルになるという。
2026年モデルのMacBook Proには有機ELディスプレイの採用も検討されている。iPhoneとiPad Proで既に採用されている技術であり、MacBookへの展開は自然な流れと言える。新モデルは以下の4構成で展開される予定だ:
- K114c — 14インチMacBook Pro(M6 Max搭載)
- K114s — 14インチMacBook Pro(M6 Pro搭載)
- K116c — 16インチMacBook Pro(M6 Max搭載)
- K116s — 16インチMacBook Pro(M6 Pro搭載)
M6チップにはセルラーモデム機能が内蔵される可能性があり、Wi-Fi環境がない場所でもスマートフォンのテザリングに頼ることなく直接インターネット接続が可能になる。さらに、MacBook自体がホットスポットとして機能し、周辺デバイスにインターネット接続を提供することも期待される。
低価格MacBookの復活も
興味深いことに、識別子「J700」として開発中の謎のMacが存在する。これは最近噂されているA18 Pro搭載の低価格MacBookである可能性がある。
Appleは2006年にエントリーレベルのMacBookを発表し、2012年まで白いポリカーボネート製モデルを販売していた。2015年には12インチMacBookとして復活したものの、4年後に静かに販売終了となった経緯がある。
現在のMacBook Airが実質的にエントリーモデルの役割を担っているが、999ドルという価格は全ての消費者にとって手頃とは言えない。A18チップを搭載した予算重視のMacBookなら、Apple Intelligence対応デバイスをより手頃な価格で提供できる可能性がある。
今回流出したプロダクト識別子により、これまで噂レベルだった製品の存在が確実なものとなった。Appleファンにとって、2025年から2026年にかけては非常に興味深い時期になりそうだ。
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