M3 Proチップは”失敗”だった?M4 Proで省電力から性能重視に戻した模様
AppleはM3 Proチップで"落とした”性能を戻した?
Appleは、M4 Proチップの位置づけを「省電力性能重視」から「性能重視」に戻したようだ。M3 Proチップは最大6つの高性能コアと6つの高効率コアから構成される、最大12コアCPUだったが、M4 Proは8つの高性能コアと4つの高効率コアになっており、M2 Proチップと同じ構成になっている。
チップ | M1 Pro | M2 Pro | M3 Pro | M4 Pro |
---|---|---|---|---|
CPU | 最大10コア 最大8つの高性能コア 2つの高効率コア |
最大12コア 最大8つの高性能コア 4つの高効率コア |
最大12コア 最大6つの高性能コア 6つの高効率コア |
12コア 8つの高性能コア 4つの高効率コア |
メモリ(RAM) | 最大32GB | 最大32GB | 最大36GB | 最大64GB |
メモリ帯域幅 | 200GB/s | 200GB/s | 150GB/s | 273GB/s |
一見、M3 Proチップが”失敗”だったような印象を受けるが、チップの製造プロセスの違いが影響している可能性がある。M3 ProチップとM4 Proとチップはどちらも3mmだが、M3 ProはTSMCのN3プロセス、M4 ProはN3の改良版であるN3Eプロセスを採用している。
AppleがN3Eプロセスを待たずにN3プロセスを採用してM3シリーズのチップを投入した意図は不明だが、N3Eプロセスを採用したM4シリーズチップの開発が完了するまでの”ストップギャップ”製品だった可能性がある。
一方で、Appleが意図的に省電力性能に振り切ったものの、反応が期待外れだったため、再度高性能に振り直した可能性もある。実際にM3 Pro MacBook Proを購入したが、すでに電池性能はM2 Proで満足していたため、有り余る電池性能を使うこなせるシーンはなかった。結果として、高性能を求めM3 Maxのビンニングされたモデル(14コアCPU・30コアGPU)を使っている。
いずれにせよ、M4 iMacとM4/M4 Pro Mac miniの発表を受けて、M4シリーズのMacBook Proの性能には期待ができる。発表が楽しみだ。
もっと読む
2024.10.30
2023.11.01
2023.10.26
関連キーワード
コメント(0件)