Apple Trade Inで古いiPhoneが最大4.8万円に – 実際に下取りに出してみた体験レポート
驚きの査定システムと環境保全への貢献 - 2030年までにカーボンニュートラルを目指すAppleの取り組み
Apple Trade Inは単なる下取りプログラムではない。地球環境を守るための重要な取り組みの一環だ。使い終わったデバイスを新しい製品へと生まれ変わらせることで、資源の有効活用と環境負荷の軽減に貢献している。
Apple Trade Inの環境保全への貢献
Apple Trade Inプログラムは、環境に優しいリサイクル活動として展開されている。Appleは「Apple 2030」という環境目標を掲げ、2030年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するために様々な取り組みを進めている。
このプログラムの核心は、使用済みデバイスから希少資源を回収し再利用することだ。特に注目すべきは「Daisy」と呼ばれるリサイクルロボットで、1時間に最大200台のiPhoneを分解し、従来のリサイクル手法では回収不可能だった希少素材を効率的に回収する。
Daisy
これらの取り組みにより、Appleは2015年と比較して温室効果ガス排出量を60パーセント以上削減し、2025年時点で2030年目標達成まで約半分のところまで到達している。
Apple Trade Inの利用方法
Apple Trade Inを利用して環境保全に貢献するのは簡単だ。以下の方法で古いデバイスを下取りに出すことができる。
オンラインでの下取り
- apple.comで新しいデバイスを選択する際に、下取りオプションを選択
- デバイスに関する質問に回答し、おおよその下取り額を確認
- 新しいデバイスを受け取った後、下取りキットが送られてくる
- 指示に従って古いデバイスを準備し、14日以内に返送
- デバイスの状態確認後、最終的な下取り額が適用される
Apple Storeでの下取り
- デバイスをApple Storeに持参
- スペシャリストがその場でデバイスを評価
- 評価に基づいた下取り額の割引が、新しいデバイスの購入に即時適用される
下取りに出す前に、特にiCloudからのサインアウトや「iPhoneを探す」機能のオフ、端末の初期化などの準備が必要だ。万が一自分で行うことが難しい場合は、現地でスタッフに相談しながら進められる。
実際のApple Trade In体験
実際にiPhone 14をApple Storeで下取りに出してみた際の体験は印象的だった。驚くべきポイントは、査定の徹底されたシステム化だ。
当たり前だが、「Appleについていっぱい書いているg.O.R.iさんが持ち込んだ製品だからちょっとだけ高く買い取ってくれる」なんてことはあり得ない。機体の識別情報を専用の機械で読み取ることで、瞬時に下取りの見込額が表示される。
その後、前面と背面の状態を確認する「外観のスキャン」、本体内部の状況を確認する「内部診断検査」が行われる。それも専用端末をかざすだけで。
驚いたのは、スタッフの端末上に表示されている指示内容が、素人でも理解できるような分かりやすい手順で案内されていたこと。ユーザーだけではなくスタッフに対しても分かりやすい仕組みを提供することで、ヒューマンエラーのリスクが低減され、結果的にユーザーがハッピーになれる素晴らしいシステムだ。
iPhone 14の下取りは48,000円と表示されていたが、これはその場で別の製品を買った場合の下取り金額だ。下取りのみ利用した場合は47,000円となる。
また、下取りは新製品を購入したあとでも、購入から2週間以内であれば利用できる。ちなみに返品も2週間以内。2週間が一つの目安であることを覚えておくと便利かもしれない。
Appleの環境保全への包括的アプローチ
Apple Trade Inは、Appleの環境保全に向けた包括的な取り組みの一部だ。Appleは以下のような多角的なアプローチで環境保全を進めている:
- 低炭素製品の設計: 再生素材の積極的な採用と省エネルギー設計。例えば、マグネットに99%再生希土類元素を使用し、バッテリーに99%再生コバルトを使用
- エネルギー効率の向上: すべての施設でのエネルギー効率化とサプライチェーンへの同様の取り組みの促進
- 再生可能エネルギーの100%導入: 2018年から全世界の事業活動で100%再生可能エネルギーを使用し、製造サプライチェーンでも同様の切り替えを推進
- 水資源の保全: 水の使用量削減や再利用促進、代替水資源の活用
これらの取り組みは、2019年に日本の環境省から「サーキュラーエコノミー(循環型経済)の良い事例」として表彰されるなど、世界的に高く評価されている。
Apple Trade Inとメルカリ:どちらを選ぶべきか
「Apple Trade-Inよりメルカリなどに売ったほうが高くつく」と言う人もいる。実際、iPhone 14 Proをメルカリで売ると約90,000円の相場で、手数料10%を引いても81,000円ほどになるという報告がある。一方で、Apple Trade Inでの下取り額はそれより低くなる傾向がある。
Appleは「家族や友人への譲渡」「リサイクル」「下取り」「修理」をユーザーが取り組める4つのエコ活動として提案しており、メルカリに出品すること自体は「環境にとっての良い活動」の1つと言えるため、メルカリに売りたいならそれはそれで良いだろう。
しかし、Appleデバイスの多くは個人情報が盛り沢山だ。高く売れたとしてもなんとなく落ち着かないという人は、AppleでTrade-Inしたほうが安心して商品を手放し、得た資金を別の商品購入に充てることができる。また、メルカリでの取引では「写真にない汚れありますよね?」とゴネられるなどのトラブルも報告されている。
さらに、日本では外国人名義の場合に本人確認の問題で資金を引き出せないケースもあり、Yahoo!オークションやメルカリでの取引には注意が必要だ。
僕らにできること
Apple Trade Inを利用することは、僕ら一人ひとりが地球環境保全に貢献できる簡単な方法だ。使い終わったデバイスを適切にリサイクルすることで、以下のような効果が期待できる:
- 希少資源の有効活用
- 廃棄物の削減
- 温室効果ガス排出量の削減
- 新しいデバイスの購入時に経済的なメリットを得られる
Apple Trade Inの主なメリットは以下の通りだ:
- 下取り価格は市場価格より低いが、安心・安全に取引可能
- iPhone・Apple Watch・iPad・Macなど様々なApple製品で利用可能
- オンラインまたはApple Storeで手続き可能
- 下取りに出したデバイスは環境に配慮して適切にリサイクル
まとめ
Apple Trade Inは単なる下取りプログラム以上のものであり、地球環境を守るための重要な取り組みだ。Appleは2030年までにカーボンニュートラルを達成するという目標に向けて着実に前進しており、すでに温室効果ガス排出量を60パーセント以上削減している。
価格面ではメルカリなどの個人間取引の方が高く売れる可能性があるが、安心・安全に取引したい場合や、環境への配慮を重視する場合はApple Trade Inが優れた選択肢となる。
僕ら一人ひとりがApple Trade Inを利用することで、この環境保全活動に参加し、より持続可能な未来の実現に貢献することができる。次回デバイスをアップグレードする際には、Apple Trade Inの利用を検討してみてはどうだろうか。地球に優しい選択が、より良い未来につながる。
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3月にAppleのオンラインストアで4台下取りを使いました。13が4万、12が2.3万、12miniが1.5万、11が1.7万で、市場価格とあまり変わりませんでした。しかも本体に傷があるものでも減額査定はありませんでした。
買取店舗に売却に行く手間と殆どのケースで減額されることを考えたら、Appleオンライン下取りの方がお得に感じますね。