Apple50周年の寄せ書きが熱すぎる。あなたの”りんごの記憶”も聞かせてほしい
業界ジャーナリストも10代の学生も、みんなAppleに人生を変えられていた
Apple50周年を記念して、ゴリミーでは「Appleへの寄せ書き」を募集している。初めて手にしたApple製品の思い出、人生を変えたエピソード、Appleへの感謝——届いたメッセージのどれもが読み応えたっぷりだ。
この記事では、これまでに届いた投稿の中から特に印象的なものをピックアップして紹介する。読んだら最後、あなたもきっと自分の”りんごの記憶”を語りたくなるはずだ。
業界人たちが語る、それぞれの原点
テック業界の最前線で活躍するジャーナリストやクリエイターたちからも、熱いメッセージが届いている。どれも「ただの思い出話」では終わらない、その人の人生とAppleが深く結びついていることが伝わってくる内容だ。
西田宗千佳さんの初Appleは、33年前の「PowerBook 100」。何台ものPCを買い替えてきた今も、真っ先に思い浮かぶのはこの1台だという。「誰かにとって、単に『初めてのPC』でない思い出を与える製品を作れることは重要なこと。アップルの良さは、突き詰めるとそこに行き着くのではないでしょうか」——この言葉、めちゃくちゃ刺さる。
石川温さんはスティーブ・ジョブズのiPhoneプレゼンに衝撃を受け、「これは通信業界を一変させるかもしれない」と確信。初代iPhoneの発売日にハワイまで飛んで購入した。AT&Tのショップでプリペイド契約を交渉して勝ち取ったというエピソードが最高すぎる。そして50周年の年に発売されたMacBook Neoについて「PC市場を再定義し、次の50年を語る上で重要な製品になるのではないか」と期待を寄せている。

初代iPhoneの発表(2007年1月9日、Macworldにて)
ACCN(矢崎飛鳥)さんの初Macは、ジョブズ不在時代の「Performa」の”何かしら”。元MacPeople編集長と30周年企画をやったのがもう20年前だと振り返りつつ、Apple銀座オープン時に生スティーブを目にしたにもかかわらず「あ、来てるのね」くらいの反応だった当時の自分にツッコミを入れたいと笑う。そして締めくくりがこれだ。「100周年……は、さすがに見れないな、あとはゴリさん、頼みました」。頼まれたからにはやるしかない。
MACお宝鑑定団のDANBOさんは今年11月でサイト30周年を迎える。「ずっとワクワクさせてくれ続けてくれたAppleには感謝しかありません。ずっとエンドユーザーだけ見続ける企業姿勢に感服しています」。シンプルだけど、30年間Appleを追い続けてきた人の言葉だからこその重みがある。
松村太郎さんは2001年にiPod初代のためにiBook G3を手に入れたのが始まり。その後、北カリフォルニアで9年間を過ごし、Appleのビジネス、教育、プライバシー、ホワイトハウスへのロビイング、ウォール・ストリートとのコミュニケーションまで含めた「考えるべきこと」の深さに触れた経験を語ってくれた。「Appleがテック企業のトップとして50年を迎えたこと、そしてこれからもまだ当面『強さ』をもって未来を設計しようとしていることに、敬意を表したいと思います」。
弓月ひろみさんは、Appleのクリエイティブへの姿勢をこう表現した。「孤は『孤独』ではなく、人をつなげ広げる『円弧』になる」。iPadやiPhoneは「創るためのデバイス」であると同時に「見せるためのデバイス」であり「広めるためのデバイス」でもある——この視点は、まさにAppleが掲げる”Everyone can create”の本質を突いている。
tokyobiffさんはレコード会社の新入社員時代、ボーナスをはたいた上に分割払いまで組んでPerforma 630を購入。仲間からは「借金tosh(シャッキントッシュ)」と呼ばれたそうだ。一時期SONYのVAIOに浮気した時期もあったそうだが、iMac G5とiPodで完全復帰。映画『SP』の制作現場では毎日iPhoneで現場を撮影し、Twitter(現X)へ投稿するという日本初の映画宣伝スタイルを確立した。「これからもよろしくな、相棒」という締めくくりが良い。
お金がない。でもAppleが欲しい。
投稿を読んでいて強く感じたのは、「どうにかしてApple製品を手に入れた」執念のエピソードがとにかく多いことだ。学生だろうが新社会人だろうが、みんなAppleに手を伸ばしている。
マメさんは中学生の頃、たまたま父から渡された雑誌のiPhone特集に目を奪われた。「両親を必死に説得して買ってもらった」iPhone 3GSが、今では仕事道具のひとつになっている。

ゆっきーさんのストーリーはドラマチックだ。中2でAppleに憧れるも高価で手が出せず、その情熱を高校受験のモチベーションに変換。「合格すればiPhone 14 ProとApple Watch Ultraを買ってほしい」と親にお願いし、毎日Podcastで2022年の発表会をエンドレス再生しながら勉強。見事合格し、生粋のApple信者が誕生した。勉強のBGMが発表会って、なかなかすごい。
透明ゲノムさんはお年玉を全額握りしめてハードオフに駆け込み、Mac mini Late 2012を3万6千円で購入した。「持っていた金額では足りなかったためだいぶ値切った」。高校生の交渉力もすごいが、このMacがファイルサーバの構築からYouTubeまで、あらゆることを教えてくれた恩師のような存在だという。
Apple信者おじさんは中学生の頃からApple IIに憧れ続けたが、当然ながら中学生には高すぎて買えない。大学に入り、バイト代を全振りしてようやく手にしたのがMacintosh LC。お金がないなりに全力でAppleに手を伸ばす姿勢は、時代が変わっても同じだ。

Apple II
syntarowさんは高卒2年目の薄給で、PowerBook Duo 270c一式を70万円超で購入。音楽制作のために始まったApple生活は32年目に突入している。シンセや音源モジュール、DAWを含めると何百万も費やしてきたというが、「未だワクワクさせてくれるAppleには守りに入って欲しくない」と語る。
iPodが連れてきた音楽のある人生
初めてのApple製品としてiPodを挙げる人が多いのも印象的だった。単なる音楽プレーヤーではなく、その人の青春そのものとして語られているのが共通している。
Yuji@iPodおじさんは高1の夏、父が買ったPowerMac G4がきっかけでAppleの世界に入った。iTunesで音楽を取り込んでオリジナルMIXを作り、iPodの登場でさらに沼へ。「2000年代前半の、ジョブズと共にスターダムを駆け上がるように破竹の勢いで人気を獲得して行った、あの時代のAppleが大好きです」。
Mayaさんは大学生の頃、iPod Touchとともに過ごした日々を振り返る。「お気に入りの音楽をアートワークごと持ち歩けることが嬉しくて、追っかけをしていたバンドの曲を繰り返し聴いて、多感な時代を乗り越えた」。さすがに最近のデバイスは中身がすっかりアップデートされているが、ミュージックに当時CDから取り込んだ曲が残っていると、あの頃の自分が蘇ってくるという。
山本 敦さんの初iPodは「iPodで写真が見られるようになった」という珍品のiPod photo 20GB。「ここまでの人生、飽きもせずに音楽好きでいてこられたのもアップルのおかげです。ありがとう」。シンプルだけど、音楽とAppleの関係を端的に表している。
Apple Watchが命を救った話
テクノロジーが文字通り人の命を救った、という実話も届いている。
ガジェットの森さんは、Apple Watch Series 9を着けている夏の日に熱中症で倒れた。人通りの少ない道だったが、転倒検出が救急に通報してくれた。Apple Watchを着けていなければ助からなかったかもしれないと振り返る。
さらに驚くべきは、おじいちゃんのエピソードだ。Apple Watchの心房細動の通知をきっかけに病院を受診したところ「すぐに手術が必要」と言われ、手術を受けた。医師からは「Apple Watchの通知がなければ取り返しがつかなかったかもしれない」と言われたそうだ。1つの家族で2度、Apple Watchに命を救われている。
りんごは親から子へ受け継がれる
「父がマカーだった」というフレーズが何度も登場するのが面白い。Apple製品を通じた親子のストーリーは、読んでいてなんとも温かい気持ちになる。
kurogelicさんは「生まれた時から、僕はApple製品とともに成長してきました」と語る。父に連れられて通った四国最大のApple専門店「エレクトリックパーツ」で買ってもらったKidPixが、いつの間にかIllustratorに変わり、今ではそれが仕事になった。「ティムは無事にスティーブの宿題をやり遂げました。(同時にアラン・ケイのダイナブックも)」という一文が刺さる。
T.R.Marigoldさんの最初のApple体験は、PowerMac G4で「トムとジェリーのDVDを見るため」。小5でiPhone 4sをサンタさんに頼んで断られるという苦い記憶を経て、日商簿記3級の合格祝いにiPhone 7をもらい、今ではスカイブルーのMacBook Air(M4)を片手にiOSアプリエンジニアとして働いている。

iPhone 4s
Flying Toastersさんは2人の子どももAppleユーザーになり、今年大学を卒業した娘がiPhone 12 miniから17へ機種変更。そのデータ移行をiMessageで遠隔サポートしているという。「12 miniはバッテリーを交換して、私が使いたい」という最後の一文にクスッとくる。
Macが「部屋」を変え、「人生」を変えた
Taka@ためになるAppleの話さんのエピソードは必読だ。エンジニアとして「Appleは見た目だけの軟派な会社」だと思っていたが、同僚のiPhone 3Gに触れた瞬間に考えが180度変わった。翌日にはAppleユーザーになり、翌週にはMacを購入。すると、ある違和感に気づく。
「この部屋、Macに似合っていない」。
気づけば1カ月後、パソコンと機材と配線に埋もれていた部屋が、ガラスのテーブルと間接照明のある空間に変わっていた。Macは部屋を変え、そして人生を変えた。今ではYouTubeでコンピュータの素晴らしさを伝える活動をしている。
はぴいさんの初代iMac購入エピソードも最高だ。取引先の楽器店(当時、楽器店がApple製品を扱っていることは盲点だった)で手に入れたiMacを、ホンダの小さな屋根なし2座の車で持ち帰ることに。ドアから助手席に押し込むのは到底無理で、屋根を開けて斜めに箱を積んで新宿・渋谷を走り抜けた。「とにかく人に見られてちょっとしたパレードのような気分でした」。

初代iMac
tatuyaさんは初代iMacの発売日に、なぜか島村楽器で購入。運良くキャンセルが出た1台を持ち帰れたそうだ。「OneShare.comで紙面のApple株を1株だけ買い、まだ手元にあるがアレは売れたり出来るのか?」という疑問を残している。誰か教えてあげてほしい。
13歳から50歳まで、全世代がAppleを語る
投稿者の年齢層がとにかく幅広い。これはAppleという会社の凄さをそのまま体現している。
ミール坊やさんは13歳。初めてのAppleはiPhone 16 Pro。「おそらく、僕が生きている間にAppleは100周年を迎えると思います。そのときは、初めてのiPhoneのことを思い出しながら、イベントに参加したいです」。
Naoさんは16歳。9歳の時にApple渋谷を訪れ、Today at Appleの「Kids Hour」に参加した時のワクワクが原体験だ。「これから先も、50年と言わず100年でも200年でも追い続けます」。
一方、高田ゲンキさんは1976年生まれの50歳。Appleと同い年だ。「大学卒業まで完全にアナログ文系だった僕が今こうしてデジタルクリエイターとして活動できているのは、あの時のMacとの出会いのおかげです。同い年なのが誇らしい!」。
きくりんぐさんは大学時代にMacintosh SE/30を触ったのが始まり。「感覚的、右脳派だった私はMS-DOSがどうも使えず、あのマウスでの操作ができるMacしかない!」と初任給でLC IIIを購入。ボーナスの少なさで借金生活に突入したが、今ではMacBook Neoをお迎えする準備中だという。
世代が違っても、Appleに対して感じる「ワクワク」は同じ。それが50年続いているって、冷静に考えてすごいことだ。
まだまだ足りない。目指せ1,000件。
ここまで読んでくれたあなたにも、きっと“りんごの記憶”があるはずだ。
初めてiPhoneを手にした日。Macを開いて「なにこれ」と思った瞬間。AirPodsを耳に入れて世界が変わった体験。どんな小さなエピソードでも構わない。
この寄せ書きは、ただの思い出語りではない。日本のAppleファンの熱量を、世界に届けるための企画だ。500件、1,000件と集まったら、どこかのイベントで取り上げてもらえるかもしれない。Tim Cook氏に「日本、最高じゃん」と思ってもらえるかもしれない。
その1件が、あなたの投稿かもしれない。
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