”売れてない”はずのiPhone Air、実はPlusの2倍使われていた
減産報道や後継モデル延期が相次いだiPhone Airだが、Ooklaのデータでは前モデルのPlusを大きく上回るシェアを記録

iPhone Airは、iPhone 16 Plusのおよそ2倍の人気を獲得しているようだ。Ooklaが公開したSpeedtestのクラウドソーシングデータにより明らかになった。
データによると、2025年第4四半期の米国市場において、iPhone AirはiPhone 17世代のサンプル中6.8%のシェアを獲得。前年同期にiPhone 16 Plusが記録した2.9%と比較すると、約2.3倍に相当する数字だ。
iPhone Airといえば、発売直後から販売不振が繰り返し報じられてきた。日経は生産台数が「ほぼ終了レベル」まで削減されたと報道し、The Informationは次世代モデルの無期限延期を伝えた。価格引き下げやデュアルカメラ化による”人気挽回”、iPhone Air 2の2027年発売見送りなど、ネガティブな報道が相次いでいた。しかし今回のOoklaのデータは、少なくとも前モデルのiPhone Plusとの比較では、iPhone Airの採用率が大きく上回っていることを示している。
ただし、iPhone Airの躍進はiPhone 17 Proのシェアを食う形で実現した可能性がある。iPhone 17 Proのシェアは前年比で34.9%から30.6%に低下。一方でiPhone 17 Pro Maxは55.5%とほぼ横ばいだった。約4%の購入者が、小型Proモデルのカメラ性能や処理能力よりも、Airの薄型ボディを選んだ計算になる。
歴代の「第4のiPhone」で初めての成功例
Appleはこれまで、スタンダードモデルとProモデルの間を埋める「第4のiPhone」に何度も挑戦してきた。iPhone miniは2世代で振るわず、iPhone 14/15/16 Plusも大画面という差別化だけではニッチな存在に留まり続けた。
iPhone Airは、少なくとも発売直後の数カ月間において、これらのモデルが成し遂げられなかったポジション確立に成功している。薄型・軽量という明確な個性が、消費者に刺さった格好だ。
海外市場ではさらに好調で、韓国では11.2%、日本では8.9%、シンガポールでは8.4%のシェアを記録。米国よりも高い採用率を示しており、アジア太平洋地域での人気の高さが際立つ。
Apple独自モデム「C1X」、ダウンロード速度でQualcommに並ぶ
Ooklaのレポートでは、iPhone Airに搭載されたApple独自のC1Xモデムの通信性能についても分析されている。C1Xは、iPhone 17 Pro MaxのQualcomm X80モデムとダウンロード速度で実質的に同等の性能を発揮。さらにレイテンシ(遅延)では、分析対象22市場中19市場でX80を上回った。
ただし、アップロード速度ではまだQualcommに軍配が上がる。X80は一部地域で最大32%のリードを維持しており、OoklaはこのギャップをApple側のアップリンクキャリアアグリゲーション(UL-CA)の成熟度の差によるものと分析している。なお、C1Xモデムについては突然故障する不具合の初報告も出ており、新技術ゆえの信頼性については今後も注視が必要だ。
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