BTS、6年ぶりフルアルバム『ARIRANG』の全貌をApple Musicで語る
全14曲収録、Diplo・Kevin Parker・JPEGMAFIAら参加。兵役後の再集結からワールドツアーまで

Apple Music / The Zane Lowe Show
BTSが、Apple Musicのゼイン・ロウによる独占インタビューに出演し、10枚目のスタジオアルバム『ARIRANG』について語った。韓国・ソウルのHYBE本社で収録されたインタビューでは、兵役を経て再集結した経緯やアルバムの制作過程、グループとしての絆が明かされている。
『ARIRANG』は2026年3月20日にリリースされた。フルアルバムとしては2020年の『MAP OF THE SOUL : 7』以来、約6年ぶりとなる。全14曲を収録し、タイトル曲は「Swim」。Diplo、Mike WiLL Made-It、エル・グインチョ、Kevin Parker(Tame Impala)、Ryan Tedder、JPEGMAFIA、Teezo Touchdownなど、多彩なプロデューサー・ソングライターが参加している。
アルバム名「ARIRANG」に込めた想い
RMは、アリランという言葉を取り入れたのは自然な流れだったと語っている。アリランは何百年、あるいは何千年も前から伝わる韓国の伝統的な歌で、故郷への憧れや郷愁がテーマだ。歌詞は抽象的だが、その対象は恋人、故郷、家族、友人と多岐にわたるという。
「軍隊生活の中で、あの頃や過去、ファンたち、一緒にいたけれど内部では何もできなかった時間を懐かしく思い、自然と自分たちのルーツについて考えた」とRMは振り返る。「もしBTSが続けていくとしたら、僕らを一つ、つまりグループとして結ぶには、どんな言葉が必要だろうか」と考えた結果、アリランにたどり着いたという。
さらに「僕たちは皆韓国人だし、自分たちのルーツを誇りに思っている。この曲の歌詞やメロディーはとても普遍的だと思う。素晴らしい芸術とは、個人的なものを普遍的なものへと昇華させるものだ」と、2026年の今、アリランを世界へ届ける意義を語った。
再集結は「自然なこと」だった
Jung Kookは、グループとして再集結するのは自分にとって最も自然なことだったと語っている。ソロ活動よりもグループでの活動の方がずっと多かったため、当然のことのように感じたという。兵役もほぼ同じ時期に終えたことで、速やかに再集結できたそうだ。
j-hopeは「僕たちは未来について同じ視点を持っていたようで、わざわざ話し合わなくても、その感覚を共有できていた」と明かす。7人全員がこれから何をするべきかという点で一致しており、兵役後に自然と集まったことが、アルバム制作の原動力になったという。
Jinは「リーダーがうまく導いてくれたおかげで、音楽がどれほど楽しくて喜びに満ちたものか理解できた」とRMやj-hopeへの感謝を述べた。「もし別の人生を送っていたら幸せだっただろうかと考えることがあるが、メンバーたちが最高の道へと導いてくれた」と語っている。
兵役がもたらした変化
Jiminは兵役中の経験について「仕事をする時間を持てたり、自分が大切に思うことにエネルギーを注いだりすることの価値を痛感した」と語っている。若い兵士たちが何事にも全力で取り組む姿を見て、自分ももっと頑張らなければと感じたという。軍隊ではJung Kookと一緒にスキルを磨くことに取り組んだそうだ。

Apple Music / The Zane Lowe Show
SUGAはSNSとの距離感について「絶えずチャットするよりは、特定の瞬間に顔を出して話したり、一人で過ごす時間も持ったりする傾向がある」と自身のスタイルを説明した。意図的にファンとの接触を避けていたわけではなく、あくまで自然体だったという。
グループの存続について聞かれると、Jinは「永遠に続くものなんてない。でも、良い時間を長く続けるためには努力が必要だ」と答えた。SUGAは「もし望めば、80歳や90歳になっても、それを実現できると思う」と語り、Vは「長く一緒にいられるように、ただ努力すればいい」とシンプルに述べている。
制作現場でのコラボレーション
Jung Kookはエル・グインチョと密に連携し、「Hooligan」の制作にかなり力を入れたという。「たくさんのトラックを聴かせてもらったが、その新鮮さに圧倒された。『曲ってこんな風にアプローチできるのか』と思った」と振り返っている。
「全く異なる雰囲気だった。全く新しい雰囲気だった」とJung Kookは語り、今回一緒に取り組んだプロデューサーやソングライターたちと再びセッションしたいと意欲を見せた。
「レガシー」を築く新たな章
RMは「新しい章を迎えることは今でも大きな挑戦であり、正直とても怖い」と率直に語った。「ファンや世の人々を納得させるために、これまでとは違う姿を見せなければならない」としつつ、「これからの人生で、こんな人たちに出会うことは二度とない。だからこのチャンスを逃したくない」と決意を示している。
RMがレーベルに入った当初、HYBEになる前のBig Hitにはわずか9人しかいなかったという。2010年4月のことだ。「9人全員が3つの仕事を兼任しなきゃいけなかった。今は2,500人以上もいる。正直、自分たちがここまで来られたなんて、今でも信じられない時がある」と振り返った。
約5年ぶりのワールドツアーへ
BTSは4月9日から「BTS WORLD TOUR ‘ARIRANG’」を開催する。韓国・高陽を皮切りに、東京ドーム(4月17日・18日)、米国、メキシコ、欧州、南米、台湾など23カ国34都市で82公演以上が予定されている。スタジアムでファンと再会するのは約5年ぶりだ。
RMは「ファンも今、年を重ねている。デビューした頃は小学生だった彼らが、今は25歳くらいで、中には結婚した人もいる。ファンと一緒に年を重ねていくのは素晴らしいことだ」と語った。
『ARIRANG』トラックリスト
- Body to Body
- Hooligan
- Aliens
- FYA
- 2.0
- No. 29(interlude)
- Swim(タイトル曲)
- Merry Go Round
- Normal
- Like Animals
- they don’t know ‘bout us
- One More Night
- Please
- Into the Sun
(写真提供:Apple Music)
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