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英語力ゼロ・貯金120万円で世界62カ国を巡った男の「ビジョンボード術」を体験してきた

Apple 丸の内のToday at Appleで、旅するクリエイター・KEIさんがiPadの「フリーボード」で夢を可視化する方法を伝授

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Apple 丸の内で開催されたToday at Apple「ワークショップ:フリーボードで、KEIと広げる無限の世界」を取材してきた。ゲストは、世界62カ国を巡ってきた「旅するクリエイター」KEIさんiPadの純正アプリ「フリーボード」を使って夢やアイデアを可視化する”ビジョンボード”の作り方を、参加者と一緒に体験するワークショップだ。

トークセッションではKEIさんの破天荒な半生が語られ、後半は実際にiPadを使った実践パート。セッション後にはお話を伺う機会も得られたので、ゴリミー読者が気になるであろうガジェット装備やApple製品の活用術についても深掘りしてきた。

英語力ゼロ、貯金120万円で世界一周へ

まず驚いたのが、KEIさんのバックグラウンドだ。本名は清澤一輝(きよさわ かずき)さん、1993年横浜生まれ。幼少期からアルペンスキーに打ち込み、高校は親元を離れて北海道にスキー留学。Jrオリンピック出場、東京都優勝、全国大会出場と、ガチのアスリートだった。

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アルペンスキーは本当のガチ勢だったらしい……!

中央大学にスポーツ推薦で入学するも、社会学を学ぶうちに世界への興味が芽生える。就職活動で広告・マスメディア業界に全敗したことをきっかけに、大学4年生だった2016年、新卒のカードを捨てて世界一周を決断する。英語は話せない。一人で飛行機に乗ったこともない。予算はバイトで貯めた120万円、月額にして約10万円、1日わずか3,000円の旅だ。

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参加者は熱心にKEIさんの話に耳を傾けていた

ヒッチハイクでヨーロッパを巡り、ラオスでは「象使い」の国家資格を取得。言葉の壁は、現地語の「こんにちは」「ありがとう」「美味しい」の3語と、持ち前の笑顔で突破したという。なんとも痛快なエピソードだ。

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笑顔が絶えないKEIさん

紙のスケッチブックに描いた「夢」が現実になった

トークセッションで印象的だったのは、「ビジョンの可視化」の話だ。旅に出る前、まだiPadを持っていなかったKEIさんは、紙のスケッチブックに「ジンベエザメと泳ぎたい」「ピラミッドの前でラクダに乗りたい」といった夢を描いていた。そしてそれらは旅の中で次々と現実のものになったという。

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実現した夢の数々

KEIさんはこれを「心のコンパス(Follow My Compass)」と表現する。自分がワクワクする方向に素直に従い、ビジョンを目に見える形にすること。それが夢を引き寄せる力になる、と。根性論のように聞こえるかもしれないが、実際に120万円で世界を一周し、帰国後に貯金6万円のニート状態から映像クリエイターとして独立。26歳で年収1,000万円を超え、現在は観光に特化した総合制作会社「株式会社REGALO」のCEOとして、各国の政府観光局や航空会社、ラグジュアリーホテルなどの映像制作を手がけている。SNS総フォロワー数は45万人超。説得力が違う。

フリーボードで”無限のキャンバス”を体験

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イベント後半は、参加者全員がiPadを手に取る実践パートだ。KEIさん流のビジョンボード作りは、Apple純正アプリ「フリーボード」を使う。

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やり方はシンプルで、まずキャンバスの中心に自分を配置する。そこから「フィットネス」「旅」「クリエイティブ」など興味のあるキーワードを4つ書き出し、連想ゲームのようにマインドマップを広げていく。フリーボードはキャンバスが無限に広がるため、紙のスケッチブックとは比較にならない規模で思考を展開できるわけだ。

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Apple PencilとiPadの便利Tips

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ワークショップ中、iPadならではの機能も次々と紹介された。

  • 図形の自動補正Apple Pencilで適当に描いた丸や四角が、ペンを止めるだけで完璧な図形に変換される
  • 手書き文字の自動調整:癖のある手書き文字でも、設定をオンにすると読みやすい文字に補正される。KEIさん自身も「自分の汚かった字が綺麗になる」と絶賛していた
  • 背景切り抜きとApple Intelligence:写真から被写体だけを瞬時に切り抜く機能や、Apple Intelligence(Image Playground)を使ったオリジナルアイコンの生成も実演された

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Apple Intelligenceで作られたKEIさん

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熱心に取り組む参加者たち

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同じくクリエイターとして活躍する奥様も、楽しそうに参加されている姿が印象的だった

62カ国を巡ったKEIさんが即興で描く「世界一周ルート」

ワークショップの締めくくりが熱かった。参加者がビジョンボードに書き出したキーワードの中から「行きたい国」をピックアップし、KEIさんがその場でおすすめの世界一周ルートを地図上に描き出す。フリーボードの無限キャンバスだからこそ成り立つセッションで、会場は大いに盛り上がった。

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旅するクリエイターのガジェット装備とApple活用術

セッション後、KEIさんに直接お話を伺う機会を得た。ここからはゴリミー読者にとって本題ともいえる、ガジェット構成とApple製品の使いこなし方について紹介したい。

「リスクを取らないと良いものは撮れない」

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世界中を飛び回るKEIさんの装備は、想像以上に重厚だ。最新のiPhoneを2台体制で持ち歩き、最新のMacBook ProDJI Mavic 3Sony α7 IV、さらに奥様用のGoPro MAXまで揃えている。

日本国内の撮影でも妥協はない。奥様を撮るために表参道をカメラ機材背負って走り回る姿にはとてつもない体力とそれ以上の愛情で溢れていた。最高!

海外で高価な機材を持ち歩くリスクについて聞くと、「リスクを取らないといいものは作れない」と即答。「スキーは体を傾ければ傾けるほど速く滑れるが、転びやすくもなる。良い映像を撮るためのリスクは同じこと」。元アルペンスキーヤーならではの、実に”らしい”言葉だった。

もちろん対策も万全だ。AirTagを3つ使い、SSDや財布に忍ばせるだけでなく、奥様にも持たせてお互いの位置を把握。Appleのエコシステムをセキュリティ面でもフル活用している。

フリーボード × AIの使い分けが巧い

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日々のタスク管理や思考整理にもフリーボードを愛用しているというKEIさん。AIとの使い分けが興味深い。

「いきなりAIに質問を投げるのではなく、まずフリーボードで自分の思考やタスクを広げて可視化する。起承転結でいう”起・承・転”の部分。その基盤を作った上で、具体的な解決策である”結”の部分でAIを使う」。思考の土台は自分の手と頭で作り、AIはあくまでブーストとして活用する。AI全盛の時代だからこそ刺さる考え方だ。

美しい映像を支える「アスリートの体力」

旅をしながらいつ編集作業をしているのか。その答えがストイックすぎた。「妻が夜9時半〜10時に寝た後の3時間を作業にあてている」。さらに毎朝5kmのランニングを欠かさず、体力を維持しているという。

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2人のポジティブエネルギーは尋常ではない

アルペンスキーで培った精神力と体力が、今のクリエイター人生を根底から支えている。美しい旅の映像の裏には、圧倒的な自己管理があるのだ。

学生へのメッセージ──Apple製品がクリエイティブのハードルを下げる

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最後に学生へのメッセージを伺った。KEIさんが初めて動画編集に触れたのは、世界一周出発時に手に入れたMacBookiMovieだったという。

「今の大学生は『学校指定がWindowsだから』という縛りにとらわれがち。でも単位を取るだけが大学生活じゃない。映像を作ったり、好きなことに熱中する時間こそが大事。Apple製品はクリエイティブのハードルを圧倒的に下げてくれる」。独学で映像技術を身につけ、貯金6万円から今のキャリアを築いた人の言葉だ。重みが違う。

何か新しいことを始めたい人、頭の中を整理したい人は、まず手元のiPadでフリーボードを開いてみてほしい。無限のキャンバスに、自分の「ワクワク」を書き出すところから始めてみる。KEIさんの人生がそうだったように、ビジョンを可視化することが、最初の一歩になるかもしれない。

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公開情報
更新日2026年04月06日
執筆者g.O.R.i
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