「AirDropは命の次に大事」。のえのんさんに学ぶ、MacとiPhoneで夢を形にするAppleの使い方
Today at Appleレポート——Image Playgroundでアバター生成、Handoffで作業をつなぐ実践的ワークショップ
先日、研修医のあおいさんをゲストに迎えたToday at Appleをレポートしたが、今回もその続編として、Apple 表参道で2月27日に開催されたToday at Appleを取材してきた。
ゲストは、美術大学(彫刻学科)の4年生でありながら、YouTubeチャンネル登録者数40万人超を誇るマルチクリエイターののえのんさん。チャンネル歴はなんと10年で、現在はUUUMにも所属している。「学生にMac」というAppleの学生向けキャンペーンに合わせた特別セッションで、MacとiPhoneの連係機能やApple Intelligenceを使って「ビジョンボード」を制作するという実践的な内容だ。
のえのんさんといえば、今年2月にAppleに招待されてロサンゼルスで開催されたApple Creator Studioのイベントに参加したばかり。世界中のクリエイターが集まる現地の様子は、彼女のYouTubeチャンネルでも公開されている。
今回のToday at AppleはそのようなAppleとの深い縁から実現したセッションでもある。会場は終始笑いが絶えず、参加者とのえのんさんが一体となった非常にポジティブな空間だった。
iPhoneがアナログを一瞬でデジタルに変える
ワークショップのテーマは今年の目標や夢を可視化する「ビジョンボード」の制作だ。参加者は自分のiPhoneとMac、そしてKeynoteを使って体験を進めていく。なお、のえのんさんが事前に制作したセッション説明動画も当日壇上で上映された。
スタートは、のえのんさんが用意した「ミステリーボックス(おみくじ)」を引くところから。引いた紙をiPhoneカメラのテキスト認識機能でスキャンすると、書かれた文字が一瞬でメモアプリにテキストとして取り込まれる。「魔法みたい」という声が会場から上がるのも納得で、改めてiPhoneカメラの賢さを実感できる場面だった。
iPhoneで入力した目標メモは、Handoff機能により設定や転送を意識することなく手元のMacのメモアプリに自動で反映される。同期を待つ参加者に向けて「反映されていない方はぜひ念(気)を送ってください」とのえのんさんが呼びかけると、会場に笑いが広がった。移動中はiPhoneで、席に着いたらMacでそのまま続きを——そんな当たり前のようで強力なシームレス連係こそ、Appleエコシステムの真骨頂だ。
Apple Intelligence「Image Playground」が会場を熱狂させた
参加者が最も盛り上がったのが、Apple Intelligenceの「Image Playground」を使った画像生成のパートだ。
Macのカメラで自分の顔を撮影し、「よく寝る」「フルマラソン完走」「魚釣り」といった目標キーワードと組み合わせると、自分自身が夢を叶えている姿のオリジナルアバター画像がどんどん生成されていく。背景を一発で削除する機能も活用しながら、Keynoteのスライドにパーツを配置していく作業は、まるでデジタルコラージュのような感覚で、気づけば全員が夢中になっていた。
iPadやiPhoneで描いた手書きのスケッチを直接挿入したり、「エッジライト」で照明効果を加えたりと、参加者それぞれが個性豊かなビジョンボードを完成させた。仕上げに完成したボードをMacのデスクトップ壁紙やファイルアイコンに設定する——「嫌でも目標が目に入る環境を作る」という実践的な締めくくりは、まさにクリエイターらしい発想だ。
のえのんさん自身がiPadのカメラを手に持って会場を歩き回り、参加者の作品をスクリーンに映しながら「めっちゃ可愛い!」「ほぼ実写ですね!」と絶賛して回る姿が印象的だった。クリエイターと参加者の距離の近さが、Today at Appleならではの体験をさらに豊かにしていた。
のえのんさん「AirDropは命の次に大事」
ワークショップ後に、のえのんさんのApple愛とクリエイターとしての野心について、お話しを伺った。等身大の美大生らしい親しみやすい人柄がたっぷりと語られた。
デバイス選びにはゆずれないこだわりがある
のえのんさんとAppleの出会いは、サンタさんからもらったiPod touchだという。「いつでもどこでも撮影・発信できる楽しさ」に目覚め、そこからYouTubeを始めたというのが原点だ。
現在のメイン機は、お父さんの「Appleを買うなら絶対にProだ」という教えに従い、ストレージを4TBにカスタマイズした14インチMacBook Pro。サブには、小さなカバンにも入る機動力という理由でiPad miniを選び、Apple Pencilでアイデアのスケッチやペーパーレス化に活用しているそうだ。日常的にApple製品を使いこなす彼女だが、最も欠かせない機能を聞かれると「AirDropは命の次に大事に使ってます」と即答して会場の笑いを誘った。そのAirDropへの愛着は、Instagramの投稿でも紹介されているほどだ。
Macをペットのように「擬人化」する美大生あるある
囲み取材でひときわ会場の笑いを誘ったのが、のえのんさんのユニークなMacとの向き合い方だ。周りの美大生はMacを使っている人が多いそうだが、のえのんさんを含め、Macをペットや相棒のように「擬人化」して扱っているという。
「可愛いね、今日も頑張ってくれてありがとう」と毎日言葉をかけたり、念(気)を送ったりするのだそうだ。さらに「優しく撫でてあげると本当にMacの調子が良くなるんです。AirDropがちゃんと飛ぶようになったり、データの書き出しが安定したりする」と、クリエイターならではの愛情あふれるジンクスを熱弁。実はこの「念を送る」くだりはワークショップ中のHandoff同期待ちの場面でもさりげなく登場しており、のえのんさんにとってMacはただの道具ではなく、本当に大切な相棒なのだということが伝わってくる。
学生へのおすすめは「Mac一択」
学生向けキャンペーン中ということもあり、おすすめデバイスを聞かれると「一推ししたいのはMac(パソコン)です」と力強く答えた。レポート作成時のタイピングのしやすさや画面の大きさ、スペックを挙げながら「iPadでも表現はたくさんできるけれど、より拡張した表現をするにはMacBookが良い」という現役美大生ならではの視点は説得力があった。
月額480円でFinal Cut ProやLogic Proなどプロ向けアプリが使い放題の「Apple Creator Studio」については、「私はFinal Cut ProもLogic Proも買い切りで買っちゃってたので、ずるいです!(笑)」と悔しがりつつも、学生にとって最高の環境だと大絶賛していた。買い切りで揃えてきた本人が言うのだから、説得力は十分すぎるほどだ。
動画編集や音楽制作まで手がけるのえのんさんが4TBのMacBook Proを選ぶのは必然とも言えるが、全員がそこまでのスペックを必要とするわけではない。レポート作成やKeynoteでのプレゼン資料作り、今回のようなビジョンボード制作程度であれば、新たに登場したMacBook Neoという選択肢もある。予算を抑えながらMacライフをスタートしたい人にとっては、かなり現実的な入口になりそうだ。はじめてMacを検討している人は、こちらのレビューも参考にしてほしい。
「3足のわらじ」で挑む今後の展望
4年生の彼女は卒業後に大学院へ進学し、さらに2年間自己表現を深めていく予定だという。「音楽」「YouTube」「彫刻」という3つの顔を持ちながら、YouTubeの視聴者が彫刻や個展にも興味を持ってくれる今の状態が「ベスト」だと語る姿には、強い信念を感じた。
ワークショップには、自身が3Dプリンターで制作したオリジナルキャラクター「バチャリアル(バーチャル×リアル)」のフィギュアも持参していた。音楽・映像・彫刻・3Dプリントまで縦横無尽に表現の幅を広げるその行動力と探究心には、ただただ圧倒されてしまう。
MacとiPhoneの連係機能やApple Intelligenceの実力をこれでもかと体感できるセッションで、のえのんさんの「思いついたら即行動し、夢を形にする」という姿勢がそのまま会場の熱量になっていた。今後も同様のToday at Appleが開催される。ぜひ足を運んでみてほしい。
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