M3 Proチップは12コアCPU+18コアGPU。年末から来年にかけて搭載Macが登場へ
3nmプロセスを採用。「M3 Ultra」チップは28コアCPU、80コアGPUになる可能性あり
新型Macに搭載される「M3 Pro」チップは、12コアのCPU、18コアのGPU、36GBのメモリ(RAM)で構成されている可能性がある。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏の最新ニュースレターによると、AppleはApp Storeで配信されている一部アプリを「M3 Pro」チップ搭載Macでテスト中。対象アプリの開発者がアクセスログ情報を提供したことで判明したという。
テストが行われたMacは、WWDC23で正式発表されるであろう「macOS 14.0」が動作するMacBook Proのハイエンドモデルと見られる。「M3 Pro」チップの構成は、M1 Pro、M2 Proチップと比較して高効率コアが増加。GPUコア数や最大の搭載可能メモリも増えている。
M1 Pro | M2 Pro | M3 Pro | ||
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CPU | 8コア (6高性能コア+2高効率コア) |
10コア (6高性能コア+4高効率コア) |
12コア (6高性能コア+6高効率コア |
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GPU | 14コア | 16コア | 18コア | |
RAM | 32GB | 32GB | 36GB |
「M3 Max」チップのアクセスログはないが、M1 ProチップからM2 Proチップへの進化を踏まえると、14コアCPU、40コアGPUの搭載が予測できる。また「M3 Ultra」チップが用意された場合、28コアCPU、80コアGPUになる可能性がある。
M1、M2シリーズのチップは5nmプロセスを採用していたが、M3シリーズは3nmプロセスに切り替わる見通し。トランジスタのゲート長が物理的に小さくなることで、より多くのコア数を限られたチップ面積内に収まり、膨大なコア数をチップに搭載できるようになる。
M3シリーズのチップは、「M3」「M3 Pro」「M3 Max」「M3 Ultra」などのラインアップが予想される。Mark Gurman氏は、M3シリーズチップを搭載したMacは、年内から来年初旬にかけて登場すると予測している。すでにM3チップを搭載したiMac、ハイエンドとローエンドのMacBook Pro、MacBook Airの開発には着手しているそうだ。