
iPhone 17
iPhone 17シリーズとは
iPhone 17シリーズは、Appleが2025年9月10日(日本時間)に正式発表した最新iPhoneだ。9月12日午後9時から予約受付を開始し、9月19日に世界同時発売された。今回のラインナップはiPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxの全4モデルで構成される。
最大の注目点は、従来のPlusモデルに代わって史上最薄5.64mmのiPhone Airが新たに加わったことだ。全モデルに最新のA19シリーズチップを搭載し、これまでProモデル限定だった最大120HzのProMotion機能が全モデルで利用可能になった。なめらかなスクロールとゲームプレイを標準モデルでも体験できるようになり、iPhoneの体験が大きく進化している。
発売日・予約開始日・価格
iPhone 17シリーズの発売スケジュールは以下の通りだ。
発表日:2025年9月10日(日本時間)
予約開始日:2025年9月12日 午後9時
発売日:2025年9月19日
Apple Store公式価格は以下のようになっている。
iPhone 17:129,800円から(128GB)
iPhone Air:159,800円から(256GB)
iPhone 17 Pro:179,800円から(256GB)
iPhone 17 Pro Max:194,800円から(256GB)
前世代のiPhone 16シリーズと比較すると、各モデルで5,000円から10,000円程度の値上げとなっている。ただし、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどのキャリアでは、MNP契約時の割引や端末返却プログラムを活用することで、実質負担額を大幅に抑えることが可能だ。
販売状況と市場動向
発売から10日間の販売実績について、複数のアナリストが前年比14%増の好スタートを記録したと報じている。特にiPhone 17無印モデルの需要が想定を大きく上回っていることから、Appleはサプライヤーに対して「少なくとも30%の増産」を指示したとロイターが伝えた。
一方で、大きな注目を集めていたiPhone Airについては販売が想定を下回り、日経新聞が「生産がほぼ終了レベルまで削減された」と報じている。薄型デザインへの期待と実際の購買行動にギャップがあることが明らかになった形だ。カメラがシングル構成であることや、159,800円という価格設定が影響している可能性がある。
iPhone Airの特徴と評価
今回最も注目を集めたのが、厚さ5.64mm、重量165gという史上最薄・最軽量のiPhone Airだ。6.5インチの大画面ディスプレイを備えながら、iPhone SEに近い軽さを実現している。従来のPlusモデルが200g超だったことを考えると、驚異的な軽量化といえる。
薄型化を実現するため、いくつかの妥協点がある。メインカメラは48MPのシングル構成となり、超広角レンズが省かれた。バッテリー駆動時間も最大27時間と、他のモデルと比較してやや短い。さらに、eSIM専用設計を採用するため物理SIMスロットは搭載されていない。
ただし、性能面では妥協がない。A19 Proチップと12GBのメモリを搭載することで、処理性能はProモデルに匹敵する。チタンフレームを採用することで薄型ながら耐久性も確保されている。携帯性を最優先したい層にとっては魅力的な選択肢だが、カメラ性能を重視する層には向いていない。
全モデル共通の進化ポイント
iPhone 17シリーズでは、全モデル共通で複数の大きな進化が実現している。
ProMotion機能の全モデル対応が最大のトピックだ。1Hzから120Hzまで可変するリフレッシュレートにより、静止画面では消費電力を抑え、動きのあるコンテンツでは滑らかな表示を実現する。これまでProモデルでしか体験できなかった快適な操作感が、標準モデルでも味わえるようになった。
フロントカメラは全モデルで1,200万画素から1,800万画素へ1.5倍に強化された。新機能として「センターフレームフロントカメラ」が搭載され、自撮り時に自動で縦横を判断し、最適なフレーミングを行ってくれる。セルフィーやビデオ通話の品質が格段に向上しており、リモートワークやSNS投稿が多いユーザーにとって大きなメリットだ。
また、全モデルがeSIM専用となり、物理SIMスロットが廃止された。これは薄型化のための設計変更であり、日本国内モデルとしては初めてeSIM専用となる。キャリアでの契約時にeSIMの設定が必要となるため、購入前に確認しておきたい。
プロセッサ性能とメモリ
iPhone 17にはA19チップが、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro MaxにはA19 Proチップが搭載されている。A19シリーズは第3世代の3nmプロセスで製造され、前世代のA18シリーズと比較して処理性能が約20%向上し、消費電力は約15%削減されたと複数のメディアが報じている。
メモリ容量の増強も見逃せない。iPhone 17は8GBを搭載する一方、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxには12GBの大容量メモリが搭載されている。この大容量メモリにより、Apple Intelligenceをはじめとするオンデバイスの生成AI機能が快適に動作する環境が整った。
iPhone 17 Pro、Pro Maxにはベイパーチャンバー方式の冷却システムも搭載されている。高負荷な処理が続いても安定したパフォーマンスを維持できるため、ゲームプレイや4K動画編集といったヘビーな用途でも性能低下を抑えられる。クリエイター層やゲーマーにとって大きな魅力だ。
カメラ性能の大幅強化
iPhone 17シリーズのカメラは、モデルによって構成が大きく異なる。
iPhone 17は48MPの広角+48MPの超広角のデュアルカメラを搭載している。前モデルでは1,200万画素だった超広角レンズが4倍の画素数に強化され、風景撮影やグループ写真の画質が大幅に向上した。
iPhone 17 Pro、Pro Maxでは全てのレンズが48MPに統一されている。広角、超広角に加えて望遠レンズも48MPに進化したことで、最大8倍の光学ズームが可能となった。遠くの被写体も鮮明に捉えられるため、スポーツ撮影や野鳥撮影などにも対応できる。さらに4K 120fpsでのドルビービジョン撮影にも対応し、映像制作レベルの動画撮影が可能だ。
一方、iPhone Airは48MPのシングルカメラのみの構成となっている。超薄型デザインを実現するための妥協点であり、本格的な撮影を楽しみたいユーザーには物足りなく感じる可能性がある。ただし、メインの広角カメラは他のモデルと同等の性能を持つため、日常的なスナップ撮影には十分だ。
ディスプレイとデザインの変更
ディスプレイサイズは以下のようになっている。
iPhone 17:6.3インチ(前世代6.1インチから拡大)
iPhone Air:6.5インチ
iPhone 17 Pro:6.3インチ
iPhone 17 Pro Max:6.9インチ(史上最大)
iPhone 17は前モデルの6.1インチから0.2インチ拡大され、視認性が向上した。iPhone 17 Pro Maxの6.9インチは歴代iPhoneで最大のディスプレイサイズとなっている。
デザイン面では、iPhone Air、Pro、Pro Maxで背面カメラが横長のカメラバー形状に変更されている。この大胆なデザイン変更には賛否両論があり、SNSでは「新鮮で個性的」という肯定的な意見と、「従来の円形デザインの方が良かった」という否定的な意見が混在している。
カラーバリエーションも刷新された。
iPhone 17:ラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラック(全5色)
iPhone Air:スカイブルー、ライトゴールド、クラウドホワイト、スペースブラック(全4色)
iPhone 17 Pro、Pro Max:ディープブルー、コズミックオレンジ、ナチュラルチタニウム、ホワイトチタニウム、ブラックチタニウム(全5色)
特にProモデルの新色「ディープブルー」と「コズミックオレンジ」は、従来にない大胆な色展開として注目を集めている。
バッテリー性能と充電機能
バッテリー駆動時間は以下の通りだ(ビデオ再生時)。
iPhone 17:最大30時間
iPhone Air:最大27時間
iPhone 17 Pro:最大33時間
iPhone 17 Pro Max:最大39時間
iPhone 17 Pro Maxは歴代iPhoneで最大のバッテリー容量を搭載しており、ヘビーユーザーでも丸1日以上安心して使える。
充電機能では、全モデルが次世代ワイヤレス充電規格Qi 2.2に対応している(iPhone AirのみQi 2で最大20W)。これによりApple純正のMagSafe充電器でなくても最大25Wの高速ワイヤレス充電が可能となり、サードパーティ製充電器の選択肢が広がった。
有線充電ではUSB-C端子を採用し、USB PD(Power Delivery)3.0規格に対応。30W以上の充電器を使用することで、約30分で50%まで充電できる。
さらにiPhone同士で電力を共有できるリバースワイヤレス充電機能も搭載されており、AirPodsやApple Watchへの給電も可能だ。バッテリーが切れそうな友人のiPhoneに電力を分けてあげることもできる。
iPhone 16シリーズとの違い
iPhone 16シリーズと比較すると、以下のような進化が確認できる。
リフレッシュレート:60Hz → 最大120Hz(ProMotion対応)
チップ:A18/A18 Pro → A19/A19 Pro
メモリ:8GB → 8GB/12GB(モデルにより異なる)
超広角カメラ:12MP → 48MP(iPhone 17)
望遠カメラ:12MP → 48MP(Pro/Pro Max)
フロントカメラ:12MP → 18MP(全モデル)
ディスプレイサイズ:6.1インチ → 6.3インチ(iPhone 17)
バッテリー駆動時間:約10%向上(全モデル)
最も分かりやすい進化はProMotion機能の標準搭載だ。iPhone 16では60Hzだったリフレッシュレートが、iPhone 17では最大120Hzに向上している。実際に触ってみると、スクロールの滑らかさが全く違うことが分かる。
カメラ面では、iPhone 17の超広角レンズが1,200万画素から48万画素へ、Pro/Pro Maxの望遠レンズも1,200万画素から48万画素へと大幅に強化されている。特に超広角レンズの進化は、風景撮影やグループ写真の画質向上に大きく貢献する。
各モデルの選び方とおすすめな人
iPhone 17がおすすめな人
バランス重視で最新機能を楽しみたい人に最適だ。ProMotion対応で画面が滑らかになり、超広角カメラも48MPに強化されながら、価格は129,800円からと比較的抑えられている。発売後の販売状況を見ても、多くのユーザーがこのモデルを選んでいることが分かる。日常使いで最新機能を楽しみたい層に最もおすすめできるモデルだ。
iPhone Airがおすすめな人
薄さと軽さを何よりも重視する人向けだ。史上最薄の5.64mm、165gという軽量ボディでありながら、A19 Proチップと12GBメモリを搭載し性能も高い。ただしカメラはシングル構成のため、撮影にこだわる場合は注意が必要だ。ビジネスバッグやポケットにスマートに収まるiPhoneが欲しい層に向いている。
iPhone 17 Proがおすすめな人
カメラ性能と処理能力を重視するクリエイター向けだ。全レンズ48MP、ベイパーチャンバー冷却、12GBメモリを搭載し、4K 120fps撮影にも対応できる。6.3インチという扱いやすいサイズも魅力で、Pro Maxは大きすぎると感じる人にもおすすめだ。写真や動画を本格的に撮りたい人、ゲームを快適にプレイしたい人に最適なモデルといえる。
iPhone 17 Pro Maxがおすすめな人
最高スペックと最大のバッテリー持ちを求める人に最適だ。6.9インチの大画面、最大39時間のバッテリー駆動、2TBストレージオプションなど、全てにおいて最上位の仕様となっている。価格は194,800円からと高額だが、妥協なく最高のiPhoneを手に入れたい人にとっては唯一の選択肢だ。
Apple Intelligenceへの完全対応
iPhone 17シリーズは全モデルでApple Intelligenceに完全対応している。最新のA19/A19 Proチップと増量されたメモリにより、テキスト生成、画像編集、通知の要約、メール作成支援といったAI機能がスムーズに動作する。
特にA19 Proチップを搭載するiPhone Air、Pro、Pro Maxでは、Neural Engineの性能が向上しており、より複雑なAI処理も高速で実行できる。オンデバイス処理が基本となるApple Intelligenceにとって、高性能なプロセッサと大容量メモリは必須要素であり、iPhone 17シリーズはその要件を十分に満たしている。
日本語対応は2026年上半期が予定されており、現時点では英語をはじめとする一部言語のみの対応となっている。ただし、今後のiOSアップデートで日本語対応が実現すれば、さらに便利な機能として活用できる。
購入方法とキャリア情報
iPhone 17シリーズは以下の方法で購入できる。
Apple Store公式サイト:SIMフリーモデルを一括または分割で購入可能。AppleCare+への加入も同時に行える。
ドコモ:いつでもカエドキプログラムを活用することで、実質負担額を抑えられる。5G WELCOME割などのキャンペーンも実施中だ。
au:スマホトクするプログラムにより、25ヶ月目に端末を返却することで残価の支払いが不要になる。
ソフトバンク:新トクするサポートを利用することで、実質半額程度で最新iPhoneを手に入れられる。
楽天モバイル:三木谷キャンペーンを活用することで、最大14,000ポイントの楽天ポイント還元が受けられる。
各キャリアではMNP契約や端末返却プログラムを活用することで、実質負担額を大幅に抑えることが可能だ。キャンペーン内容は時期によって変動するため、購入前に最新情報を確認したい。
在庫状況と購入時の注意点
発売から1ヶ月以上が経過した現在、在庫状況はモデルによって大きく異なる。iPhone 17無印モデルは需要が高く、一部のカラーやストレージ容量では納期が2週間程度かかる場合がある。一方、iPhone Airは在庫が潤沢で、ほぼ即日発送可能な状況だ。
iPhone 17 Pro、Pro Maxについては、人気のカラー(ディープブルーやコズミックオレンジ)や大容量ストレージモデル(1TB、2TB)で納期が長くなる傾向がある。早めに手に入れたい場合は、Apple Store公式サイトやキャリアのオンラインショップで在庫状況を確認してから注文したい。
購入時の注意点として、全モデルがeSIM専用となっているため、物理SIMカードは使用できない。キャリアでの契約時にeSIMの設定が必要となるため、店頭での購入やサポートを受けることをおすすめする。
iPhone 16は値下げされたのか
iPhone 17シリーズの発売に伴い、iPhone 16シリーズは値下げされている。Apple Store公式では、iPhone 16とiPhone 16 Plusが約10,000円値下げされた。ただし、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxは公式ストアでの販売が終了し、在庫限りとなっている。
キャリア各社でも値下げが実施されており、特にMNP契約や端末返却プログラムを活用することで、さらにお得に購入できる。最新モデルにこだわらない場合は、値下げされたiPhone 16シリーズも検討する価値がある。
よくある質問
指紋認証(Touch ID)には対応していますか?
対応していない。iPhone 17シリーズは全モデルで顔認証(Face ID)のみ対応となっている。指紋認証が必要な場合は、iPhone SEシリーズを検討する必要がある。
折りたたみ式iPhoneはいつ発売されますか?
2025年の発売はなく、2026年下半期以降の登場が予想されている。複数のアナリストが2027年に延期される可能性も報じており、具体的な発売時期は不透明な状況だ。
搭載OSは何ですか?
iOS 26が搭載されている。Appleが2025年6月に発表し、秋に正式リリースされた最新バージョンだ。
5Gに対応していますか?
全モデルで5G(Sub-6GHzおよびミリ波)に対応している。日本国内のキャリアで提供される5Gネットワークも問題なく利用できる。
防水性能はありますか?
全モデルでIP68等級の防水・防塵性能を備えている。最大水深6メートルで最大30分間の耐水性能があるため、日常生活での水濡れには十分対応できる。
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