新型Mac Studio、M4 MaxとM3 Ultraを比較。前世代チップでも性能はずば抜けている
CPU、GPU、メモリ性能の違いを徹底比較 - あなたのワークフローに最適なチップは?
Appleが2025年3月に発表した新型Mac Studioは、M4 MaxとM3 Ultraという2つの強力なチップを搭載している。M4シリーズチップとM3シリーズチップが同世代に混在すると言う状況ではあるが、「Max」より「Ultra」のほうが高性能、つまりM4 Max→M3 Ultraの順で性能が上がるということを覚えてもらいたい。
これらのチップの違いについて、詳細を見ていこう。
CPU構成:コア数で大きな差
M4 Maxは14〜16コアのCPUを搭載しているのに対し、M3 Ultraは最大32コアCPUを誇る。M3 Ultraは24の高性能コアと8の効率コアという構成で、M4 Maxの約2倍のコア数を持っている。
GPU:グラフィック性能に顕著な差
GPU構成においても、両者には大きな開きがある。M4 Maxが32〜40コアGPUなのに対し、M3 Ultraは最大80コアGPUを搭載。グラフィック処理を多用する作業では、M3 Ultraが圧倒的な優位性を持つ。
メモリ:容量と帯域幅で差をつける
メモリ容量では、M4 Maxが最大128GBのユニファイドメモリを搭載可能なのに対し、M3 Ultraは最大512GBまで対応する。さらに、M3 Ultraは800GB/s以上のメモリ帯域幅を持ち、データ処理速度でも優れている。
パフォーマンス:M3 Ultraが圧倒的な速さを誇る
総合的なパフォーマンスでは、M3 UltraがM4 Maxと比較して約2倍高速だとされている。さらに、M1 Ultra搭載のMac Studioと比べると最大2.6倍の速さを実現しているという。
特殊機能:それぞれの特徴
M4 Maxは最新のAppleシリコンテクノロジーを搭載し、高度な機械学習能力を実現。一方、M3 UltraはUltraFusion技術により2つのチップを接続し、単一チップとして動作する特徴がある。
ディスプレイサポート:接続数に違い
外部ディスプレイの接続数にも差があり、M4 Maxが最大5台のディスプレイを同時サポートするのに対し、M3 Ultraは最大8台まで対応可能だ。
……いや8台って!いいな!(いいのかよ)
Thunderbolt対応:共通の最新規格
両チップともThunderbolt 5をサポートしており、高速なデータ転送や周辺機器の接続が可能となっている。
M4 MaxとM3 Ultra、どっちを選ぶ?
M4 Maxチップを搭載した新型Mac Studioは、一般的な作業においても十分な性能を発揮するが、特に魅力的なのはMacBook Proの同じチップモデルを購入したいユーザーや、予算を抑えつつも高性能を求めるユーザーにとっての選択肢であることだ。M4 Maxは、ビデオ編集や音楽制作などのクリエイティブな作業においても高いパフォーマンスを提供している。
一方、M3 Ultraはそれ以上のパフォーマンスを求めるプロフェッショナル向けの選択肢であり、特に重たい処理や高負荷なワークフローに最適化されている。例えば、動画編集や3DCG制作などの分野では、M3 Ultraの圧倒的な処理能力が大きなアドバンテージとなる。
これらの点から、新型Mac Studioを検討しているユーザーは、自分の用途に応じてM4 MaxとM3 Ultraのどちらが適しているかを考えることが重要だ。M4 Maxはコストパフォーマンスに優れた選択肢であり、M3 Ultraはプロフェッショナルなニーズに応えるための強力なツールとなるだろう。
なんでM3 Ultraなんだろ?
M4 Ultraは開発中なのかな?