macOS 14 “Sonoma”:注目の新機能や改良点などまとめ
Mac向けの最新OSに実装される主な新機能をピックアップ
Appleは6月6日、世界開発者会議「WWDC23」の基調講演で、Mac向けに「macOS 14 “Sonoma”」を正式発表した。
本記事は、macOS 14 “Sonoma”の正式リリース時期、対応機種、主要な新機能や変更点をまとめた。参考にしてもらいたい。
macOS 14 “Sonoma”、正式リリースはいつ?
Appleの最新OSは、WWDCで正式発表後、開発者向けベータ版やパブリックベータプログラム向けパブリックベータ版などを経て、秋に一般公開されるのが通例だ。
開発者向けのベータ版は基調講演の直後に配信開始。パブリックベータ版は例年、開発者向けのBeta 2と同時にリリースされる。
iOSとiPadOSは9月のリリースが一般的だが、macOSは10月または11月に正式リリースされることが多い。同時期に新型Macの発表および発売が行われる傾向がある。
macOS 14 “Sonoma”の対応機種
2018年以前のiMac、2017年以前のMacBook Pro、12インチMacBookはサポート対象外となっており、正式リリースされてもアップデートできない。
- MacBook Air(2018以降)
- MacBook Pro(2018以降)
- iMac(2019以降)
- Mac Pro(2019以降)
- iMac Pro(2017)
- Mac mini(2018以降)
macOS 14 “Sonoma”の新機能・変更点まとめ
macOS 14 “Sonoma”の主要機能は、以下のとおり。すべての機能はApple公式のmacOS 14 “Sonoma”プレビューページを確認してもらいたい。
ウィジェットをデスクトップに配置可能に
macOS Sonomaでは、デスクトップにウィジェットが配置可能になった。作業中、ウィジェットは壁紙にて溶け込み作業の支障になりづらいという。
iPadOS 17と同様にウィジェットはインタラクティブになり、ウィジェットから直接リマインダーにチェックを入れたり、メディアの再生や一時停止をしたり、ホームのコントロールにアクセスしたりできるようになる。
ビデオ会議体験がレベルアップ
macOS Sonomaは、強化されたビデオ会議機能を搭載する。新しいビデオエフェクトのプレゼンターオーバーレイは、共有しているコンテンツの上に自分自身を表示できる。FaceTimeだけではなく、Zoomなどのサードパーティアプリでも利用できる。
また相手に反応を視覚的に与えるリアクション機能が追加。風船、紙ふぶき、ハートなどがボタンのクリックまたはジェスチャーでシームレスに映像へ追加される。
新しい空撮スクリーンセーバーが追加
macOS Sonomaは、空撮の新しいスクリーンセーバーが追加。香港の広大なスカイラインやアリゾナのモニュメントバレーの砂岩の岩山、北カリフォルニアにあるソノマの緩やかな丘陵地帯など、世界中の様々な場所のスローモーションビデオが表示される。
Safariの「プロフィール」機能で公私混同を防ぐ
Safariに「プロフィール」機能が追加。タブだけではなく、履歴、クッキー、お気に入りなどあらゆる情報を完全に分離して利用できる。プライベート用と仕事用などで使い分けがしやすくなる。
ウェブページをウェブアプリ化
気に入ったウェブページを、右クリックでウェブアプリとして追加できる機能が実装された。ドックに追加して素早くアクセスできるようになる。
メディアエンジンを活用した新しいハイパフォーマンスモード
macOS Sonomaでは、Appleシリコンの先進的なメディアエンジンを活用し、画面共有アプリに新しいハイパフォーマンスモードが導入される。低い音声の遅延と高いフレームレートを提供し、最大2台の仮想ディスプレイに対応する。
Final Cut ProやDaVinci Resolveでの編集、Mayaでの複雑な3Dアセットのアニメーション化など、プロがどこからでもコンテンツ制作のワークフローに安全にアクセスできることを目的とした新機能だ。またリファレンスカラーに対応し、従来は専用のハードウェアと特殊なソフトウェアなしでは実行できなかったカラーワークフローのリモート作業も可能になる。
その他の新機能
iOS 17およびiPadOS 17に追加された多くの機能は、サポートされている。PDFファイルの自動入力機能、メモのPDF対応、「Hey Siri」の「Hey」不要、自動修正と音声入力の改良、リマインダー、マップなどに追加された新しい機能は、macOS Sonomaでも利用できる。
画面共有のハイパフォーマンスが気になる。
macOSをVNCのホストとすると反応が妙におっそい、描画がガビガビなのが改善されるんだろうか・・・