macOS Tahoe 26.1、正式リリース。Liquid Glassの「色合い調整」やライブ翻訳に対応
コントラストを改善する色合い調整オプション、ライブ翻訳、Apple Music AutoMixのAirPlay対応などを搭載

Appleは、9月に正式リリースした「macOS Tahoe」の初のメジャーアップデート版となる「macOS Tahoe 26.1」の配信を開始した。macOS Tahoe 26.1は、macOS Tahoeの正式リリースから49日後に配信されたことになる。
ユーザーに見える変更として最も大きいのは、「Liquid Glass」の表示設定を選べるようになったこと。従来の透明感のあるクリアな外観か、不透明度を高めてコントラストを改善した「色合い調整オプション」のどちらかを選択できるようになった。macOS版では視覚的な変化は控えめだが、iPadOSやiOSではより顕著に違いが分かるという。
AI機能の基礎を整備
今回のアップデートでは、ユーザーインターフェースの改善だけでなく、将来的なAI機能強化に向けた下地作りも進められている。Appleは、Anthropic社が開発したオープンスタンダード「MCP(Model Context Protocol)」のサポートに向けた準備を進めていることが9to5Macによって明らかになった。MCPは、AIモデルがユーザー向けプラットフォームやツールと連携するためのプロトコルで、AIアシスタントがAPIやデータソースに接続し、ユーザーのリクエストに基づいて自律的に操作できるようになる。
またmacOS Tahoe 26.1では、Image Playgroundの内部改良も実施。ChatGPT以外のサードパーティ製画像生成モデルに対応するための準備が進められているが、Appleはこれらの機能についてまだ公式にコメントしていない。コードの内容から判断すると、対応は近い将来実現する可能性があるという。
細かな改良点も多数
その他の変更点としては、macOS Tahoe 26で採用されていたMacintosh HDアイコンのデザインが微調整され、ポートや穴が削除された。またApple TVアプリのアイコンも更新され、Apple TV+が単に「Apple TV」にリブランディングされたことに合わせて、Appleが予告していた新しい鮮やかなデザイン言語の兆候が見え始めている。
他にもApple Music AutoMixのAirPlay対応、低帯域幅環境でのFaceTimeオーディオ品質の向上、言語の壁を越えたコミュニケーションを可能にするライブ翻訳、13〜17歳の既存の子どもアカウントに対するコミュニケーション安全機能とWebコンテンツフィルタのデフォルト有効化などが含まれている。また、バグ修正やセキュリティアップデートも実施されている。
macOS Tahoe 26.1は、システム設定のソフトウェアアップデートセクションからダウンロードできる。
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