Apple Watch Series 2 ステンレススチールケース レビュー
ようやく"使える" ーー 初代Apple Watchの本来あるべき姿
iPhone 7「iPhone 7 Plus」と同時期に発表された「Apple Watch Series 2」。初代Apple Watchは完全に消え去り、内部仕様がどちらもアップデートされ、キビキビ動作する新しいApple Watchが店頭に並ぶ。
僕はApple Watchを購入して以来、文句を垂れ流しつつも毎日付けて生活している。だからこそ、最新モデルは買わずにいられなかった。
今回、僕は「Apple Watch Series 2」のスペースブラックステンレススチールケース(42mm)とブラックスポーツバンドモデルを購入した。相変わらず分かりづらいApple Watchのネーミングだが、要は最新モデルの高い、黒いモデルを買ったということ。
既にかれこれ1週間以上身に付けてともに生活しているので、その使用感や感想、そして「買い」なのかについて解説する!
最新モデルは初代モデルから何が変わった?
そもそも「Apple Watch Series 2」は初代Apple Watchから何が変わったのか。進化したポイントを箇条書きでまとめておく。
- 50メートル防水仕様になり防水性能が向上、水泳中でも使用可能に
- ディスプレイの明るさが向上し、屋外でも見やすく
- GPSが搭載され、単体で位置情報のトラッキングが可能に
- チップ性能が大幅向上、処理性能が50%向上、GPU性能が2倍に向上
初代モデルが発表されてから2年以上経っているが、残念ながら目立った変化は少ない。もしこれがiPhoneだったら大暴動が起きると言っても過言ではないほど代わり映えしないが、それで良いのだ。
なぜなら「Apple Watch Series 2」は本来Apple Watchに必要だった要素が揃ったからだ。ようやくスタートラインに立つことができたのだ。
どのようなポイントが進化したのかがざっくり把握できたところで、続いて実際に最新モデルを身に着けて生活してみた感想を紹介する。
動きがヌルヌル!驚くほど操作が滑らかになり快適に
「Apple Watch Series 2」に搭載された新しい「S2」チップは処理性能が50%、GPU性能が2倍に向上している。そのためか、初代Apple Watchとは比較にならないほどキビキビ動作し、滑らかになった。
チップ性能の向上だけではない。「watchOS 3」もApple Watchを劇的に変えてくれた。役に立たなかったサイドボタンをDockに変え、アプリの起動は高速化。まだ蜂の巣のようなアプリ一覧画面は圧倒的に使いづらく、その画面からアプリを起動すると相変わらず待たされるが、「watchOS 2」以前に比べると段違いに良くなった。
個人的に重宝しているのはスクリーンショットの撮影機能をオフにすることができるようになったこと、そしてアクティビティリングを全面的に見せるフェイスが追加されたこと。毎日リングを埋めることに必死になりながら生きている。
電池持ちは大幅改善!普通に使えば2日間持ちそう
「Apple Watch Series 2」の電池持ちは初代モデルと同じ18時間という公表値になっているが、体感としては初代モデルの倍近く電池が長持ちになっているという印象がある。
実際、昨日僕は1日中身に付けていてジムでもトレーニングを行い(ただし無酸素運動のみだったので心拍センサーを利用したアクティビティの測定は行っていない)、試しに手首に付けたまま寝て起きたところ、電池残量は45%。
普通に使っていれば2日間充電せずに使うことができそうだ。
50メートル防水/GPS対応したが、活用する機会無し
打ち出し方を模索していた初代Apple Watchとは異なり、「Apple Watch Series 2」はハッキリとフィットネスや健康機能を強化したという印象が強い。
50メートル防水に対応したことに加え、水泳のラップ数なども測定できるアクティビティ項目が追加された。GPSも搭載されたため、iPhoneを持ち歩かずにランニングすれば移動距離や消費カロリーも正確に測定することができる。
「Apple Watch Series 2」の特徴的な機能である防水性能向上とGPSだが、残念ながら僕はどちらも活用できていない。
まず、防水性能に関しては時計を付けたままプールに入ることは多くのフィットネスジムで禁じられている。そもそもそれほど泳がないので活用することができず、風呂に入る時はさすがに外すので未だにスピーカーから水を押し出す機能は試すことができていない。
たまにランニングはするのでGPSは活用できるかと期待していたのだが、iPhoneを持ち歩かずに外出することがないため、結局はiPhoneのGPSが使われ、Apple WatchのGPSを活用することができていない。
分厚くなり、重くなり、僕好みになった
「Apple Watch Series 2」は初代モデルよりもわずかに厚くなり、重くなった。
大きくてゴツくて存在感のある腕時計が好みの僕としてはこの変化はむしろ歓迎しているところだが、人によっては不愉快に感じる人もいるだろう。特に厚みは手に取った瞬間違いがが分かるほど変わっている。たかが1mm以下の変化だが、本体サイズが小さいがゆえに目立つのかもしれない。
ブラックモデルは高級感があり、格好良い
初代モデルは通常のステンレススチールモデルを購入したが、今回はブラック/ジェットブラックの「iPhone 7/7 Plus」を購入したこともあり、ブラックステンレススチールモデルを選択。黒い光沢が高級感があり、ブラックでもジェットブラックでも合う。
当初、僕がステンレススチールケースを選んだ理由はステンレススチールバンドと合わせて普通の時計のように使いたいという思いがあったからだったが、今となっては使っているのはスポーツバンドのみ。
フォーマルな場につけていく場合はウーブンナイロンバンドを付けるので、正直アルミニウムケースでも良かったような気がするが、やはりステンレススチールのほうが高級感があるので選んで正解だったと思っている。バンドを手軽に付け替えられるのもApple Watchの魅力だ。