要注意。watchOS 26 beta 2は超高級Apple Watchを”文鎮化”します

Appleが6月25日にリリースしたwatchOS 26 beta 2で、同社の高級モデルであるApple Watch Hermèsに深刻な不具合が発生していることが明らかになった。MacRumorsが報じたところによると、この問題により対象モデルは継続的なクラッシュや充電不良を引き起こしているという。

Appleは同ベータ版のリリースノートで、Hermèsモデルのユーザーに対してbeta 2へのアップデートを控えるよう警告を発している。報告によると、watchOS 26をインストールしたApple Watch Hermèsは過熱、継続的なクラッシュ、充電の失敗といった症状を示すとされている。

Apple Watch Hermès crashes continuously if updated to watchOS 26 beta 2. It is advised that these users do not update to beta 2. (152604139)

Hermès専用文字盤が原因か

今回の不具合は、Apple Watch Hermès専用の文字盤に起因している可能性が高いとみられている。この文字盤機能がwatchOS 26 beta 2と互換性の問題を抱えているため、システム全体の安定性に影響を与えているようだ。

さらに問題を複雑にしているのが、iOS 26 beta 2との連携における不具合だ。MacRumorsの読者からの報告では、iOS 26 beta 2をインストールしたiPhoneでは、Hermès Apple Watchがペアリングされている場合にApple Watchアプリが起動しなくなるという。

一時的な回避策と今後の対応

現在のところ、Hermès Apple WatchをiOS 26 beta 2デバイスからペアリング解除することで、Apple Watchアプリは再び開けるようになる。しかし、その後の再ペアリングは機能しない状態が続いている。

Appleは次回のwatchOS 26およびiOS 26アップデートでこの問題に対処する見込みだ。それまでの間、Apple Watch Hermèsユーザーは最新の開発者向けベータ版のインストールを避けることが強く推奨される。

高価なデバイスを守るための注意喚起

大前提として、ベータ版ソフトウェアは開発者登録しているユーザーしか基本的にインストールできないため、導入する人はそのようなリスクを把握した上で端末にインストールしているはずだ。しかし中には「最新ソフトウェアを使いたい」という思いだけでインストールしている人もいる可能性がある。

そのような人は今回の不具合には特に注意してもらいたい。20万円を超える価格帯のApple Watchが台無しにならないよう、周囲に思い当たる人がいれば是非忠告してもらいたいところだ。今回の不具合は、ベータ版ソフトウェアの性質上避けられないリスクを改めて浮き彫りにした形となった。