「watchOS 6」の注目するべき新機能や変更点まとめ
新しい文字盤やApple Watch用App Storeが登場、騒音レベル検知機能や生理周期管理機能も追加
Appleは6月4日、Apple Watch用の次期OSバージョン「watchOS 6」を正式に発表した。
最新のwatchOSでは、新しい文字盤が追加され、新しいコンプリケーションも利用可能になり、手首を見るだけでこれまで以上に様々な情報が確認できるように。
Apple Watchから直接アクセスできる専用のApp Storeも用意され、iPhoneからの独立に向けて大きく前進。健康関連機能も充実し、騒音レベル検知機能や生理周期管理機能が新たに用意されている。
既存のApple Watchをアップデートするだけで追加される新機能・変更点
新しい文字盤が登場
「watchOS 6」では「Modular Compact」「Solar」「Gradient」「Numerals数字」などにおいて、新しいダイナミックな文字盤とカスタマイズできるオプションが用意。新しいコンプリケーションも用意されている。
時間を振動や音声で知らせてくれる
Taptic Engineが振動し、小鳥のさえずりで時間を知らせてくれる機能を用意。また、文字盤を2本指で抑えると時間を音声で伝えてくれる。
オーディオブック、ボイスメモ、電卓アプリが登場
Apple Booksで購入したオーディオブックがApple Watchでも聴けるようになり、人気の「ボイスメモ」アプリがApple Watchに対応。電卓アプリは割り勘機能付き。
Apple Watch用App Storeが用意
Apple Watchから直接App Storeにアクセスすることも可能に。
他社製アプリケーションのインストールや、Siri、音声入力、指書き入力を使用してアプリが検索でき、Apple Watchの画面でも見やすいようにデザインされたアプリページも用意されている。
なお、開発者はiOSアプリがなくてもApple Watch上で単独で動作するApple Watch専用アプリを作成できるようになることが発表されていた。
アクティビティの長期的な動向が表示される「Trend」タブが追加
日々、アクティビティリングを完成させるのに燃えている人に朗報。iPhoneの「アクティビティ」アプリにTrendタブが新たに追加され、アクティビティの長期的な動向が表示され進捗状況を把握しやすくなった。
このタブでは、アクティブカロリー、エクササイズの時間、ウォーキングのペースなど、主な測定値の上昇や下降の傾向が確認できる。
騒音レベル検知機能が追加
聴力の低下と認知機能の低下には関連があることから、「watchOS 6」ではApple Watchを最適な位置に持っていくと新しく追加された「Noise」アプリによって騒音レベルを把握することが可能に。騒音レベルはデシベルメーターでリアルタイムに確認できる。
世界保健機関(WHO)によると、90デシベルの音を週に4時間聞き続けると、聴力に影響が出始めるとされている。騒音レベルがこの90デシベルに達すると、Apple Watchが通知を送信する仕組みになっている。
生理周期管理機能が登場、iPhoneでも利用可
「watchOS 6」では、女性の月経周期を管理できる「Cycle Tracking」アプリが登場。
毎日の記録機能では、現在の周期、月経血、症状や兆候、排卵予測キットの結果や排卵周期の記録に関するその他の要素といった月経期間に関連する情報を簡単に追加することができる。
また、この機能はApple WatchがなくてもiOS 13がインストールされたiPhoneでも利用可能になる。