Instagramアプリの最新バージョンで「iPhone XR」と「iPhone XS Max」の解像度が非対応になった理由
Instagramが「バージョン75」にアップデートされた途端、これまで対応していたはずの「iPhone XR」と「iPhone XS Max」の解像度が非対応になってしまった。
一体なぜなのか。9to5Macによると、Instagramが最新バージョンをコンパイルするために使用したXcodeのバージョンが関係しているという。
最新バージョンは「Xcode 10」より前のバージョンを使用
一般的にiOSアプリは2種類のシステムに関連して動作する。
1つは、アプリがサポートするiOSバージョン(iOS 9、iOS 10など)。このバージョンを下回るiOSが端末で動作している場合、アプリをインストールすることができない。
もう1つはアプリがコンパイル(プログラミング言語で書かれたソースコードを解析し、コンピュータが直接実行可能な形式のプログラムに変換すること(参考:IT用語辞典)」されたSDKバージョン。これは使用する開発者向けアプリケーション「Xcode」に依存する。
9to5Macによると、今回Instagramを統括しているInstagramのチームは「iOS 12」のSDKを使用してコンパイルした場合、「iOS 9」が動作する端末でクラッシュする不具合に対応したことにより、「iPhone XR」および「iPhone XS Max」の画面解像度が非対応になった、と分析している。
この不具合は「Xcode 10」に原因があり、Instagramとしてはどうにもできない状況。画面解像度が落とされたとしてもサービスそのものが利用できないわけではないため、Instagramは今回のアップデートでクラッシュする不具合を優先して対応したものと見られる。
Appleが不具合の対処をすればいいのだが、2015年にリリースされたソフトウェアに起きている不具合にリソースを割くとは思えないな……。