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Instagram、待望「iPad専用アプリ」を正式リリース。15年越しの対応、”大画面リール動画”の時代に

リール動画中心の設計とマルチカラムレイアウトを採用、新機能「フォロー中」タブで時系列フィードも復活

Instagram for ipad finally here 01

Instagramが、ついにiPad専用アプリを正式リリース。15年間の空白を経て大画面最適化の新体験を提供開始した。Meta公式ブログによると、「Instagram for iPad」は本日9月4日より世界展開され、iPadOS 15.1以降をサポートするiPadでApp Storeから無料ダウンロードが可能だ。

新しいiPadアプリは従来のiPhone版の拡大表示ではなく、大画面専用に完全再設計されている。起動すると即座にリール動画のフィードが表示される「リーンバック・エンターテインメント」体験を重視。上部にストーリーズ、左端のメニューアイコンから各機能へワンタップでアクセスできる設計となっている。

新機能「フォロー中」タブで3つの表示方式を提供

今回のiPad対応で導入された目玉機能が、新しい「フォロー中」タブだ。フォローしているアカウントからのコンテンツを3つの異なる方式で閲覧できる。「すべて」ではフォロー中アカウントからの推奨投稿とリール、「友達」では相互フォローアカウントの推奨コンテンツ、「最新」では時系列順の投稿とリールを表示する。

Follow tab for ipad version of instagram
フォロー中タブ

ユーザーはこれら3つのフィードの表示順序をカスタマイズでき、最も関心のあるコンテンツを優先表示できる。特に「最新」タブは、2016年にアルゴリズム主体に変更される前の時系列フィードを復活させた形となっている。

大画面活用でマルチタスク体験を実現

iPad版Instagramは画面の広さを活かしたマルチカラムレイアウトを採用している。メッセージ機能では左側に連絡先リスト、右側に会話を同時表示。通知とメッセージを並行して確認できるレイアウトにより、タップ回数を大幅に削減した設計だ。

リール動画視聴時には、動画を全画面サイズで再生しながら、コメント欄を展開表示できる機能も搭載。動画を一時停止することなく、リアクションや議論を追えるようになった。この機能はiPhone版にはない、iPad版独自の体験となっている。

WhatsAppに続くMeta製iPadアプリの拡充

Instagramユーザーは2010年のサービス開始以来、iPad向けアプリを望んできたが、Instagram CEOのアダム・モッセリ氏は過去にあらゆる言い訳を並べてiPadアプリの開発を先送りにしてきた。2022年には「需要の不足」として、iPad向けアプリの計画はないと発言。2020年には「限られた従業員数で多くのタスクがある」として、iPad向けアプリは「次に取り組むべき最善のことではない」と人員不足を理由に挙げていた。

では、なぜ重い腰を上げてリリースしたのか。一説には、TikTokとの競争激化やタブレット市場の成長を受けて方針転換したとみられる。実際、リールはInstagram利用時間の20%以上を占める主要機能に成長している。

今回のiPad対応は、今年前半にリリースされたWhatsApp for iPadに続く、MetaのiPadアプリ拡充戦略の一環だ。AndroidタブレットX向けにも近日中に新しいタブレットデザインが提供予定で、マルチデバイス展開を加速させている。

クリエイターにとっては、iPadでの写真・動画編集から投稿まで一連の作業が完結できるようになり、コンテンツ制作フローの大幅な効率化が期待される。

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更新日2025年09月04日
執筆者g.O.R.i
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