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MetaがApple Intelligenceを全面ブロック、WhatsAppやInstagramでも利用不可に

両社の対立が鮮明に、ユーザーは自社AI「Meta AI」への誘導か

Using Apple Intelligence on iPhone16Pro and M4iPadPro 15

Metaが同社が提供するiOSアプリ上でApple Intelligence機能の利用をブロックしていることが明らかになった。ブラジルのテックブログ「Sorcererhat Tech」が報じたところによると、Facebook、WhatsApp、Instagram、Threadsなど、Meta傘下の主要アプリではApple Intelligenceの「Writing Tools」などの機能が利用できなくなっている。

MetaアプリではApple Intelligenceが利用不可に

通常、iPhoneやiPadユーザーはテキストフィールドをタップするだけでApple Intelligenceの「Writing Tools」にアクセスし、テキストの作成、編集、校正などが行える。しかし、MetaのiOSアプリではこのオプションが表示されない。

さらに、MetaアプリではAppleのAIで生成されるカスタム絵文字「Genmoji」の作成や共有もできなくなっている。同レポートによれば、以前は可能だったInstagram StoriesへのキーボードステッカーやMemojiの追加機能も削除されたという。

Metaは自社アプリでApple Intelligenceが利用できない理由について公式な説明を行っていないが、ユーザーにMeta AIの利用を促す狙いがあると見られる。Meta AIはすでに同社のほぼすべてのアプリに組み込まれており、テキストの作成・編集や画像生成などの機能を提供している。

両社の関係悪化が背景に

The Wall Street Journalの昨年の報道によれば、AppleとMetaは以前、MetaのAI言語モデル「Llama」をApple Intelligenceに統合する可能性について協議していたという。しかし、Appleはプライバシーポリシーの違いを理由に、最終的にこの提携を見送ったとされている。

両社はApp Storeのガイドラインをめぐっても頻繁に対立しており、今回の措置はその関係悪化を反映したものとも考えられる。

この結果、iOSユーザーは世界で最も人気のあるアプリの一部でApple Intelligenceの恩恵を受けられなくなった。今後、Metaが方針を変更する可能性はあるものの、当面はこの状況が続くと見られている。

なお、Apple Intelligenceは2023年のiOS 18発表時に公開され、昨年10月のiOS 18.1リリースから一般提供が始まっている。ほとんどのアプリはデフォルトでApple Intelligence機能をサポートしているが、開発者はこれらの機能を無効にすることも可能だ。

今月初めにはiOS 18.4アップデートにより、インドを含む新たな地域でもApple Intelligence機能が利用可能になったばかりだが、Metaのこうしたブロックにより、多くのユーザーが主要SNSアプリ内でこれらの機能を使えない状況となっている。

(Source: 9to5Mac

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執筆者g.O.R.i
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