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iPhone 16 Proのカメラコントロール、どう?ファーストインプレッションはイマイチ

iPhoneがついにコンデジを墓へ葬る決定打……とはならなかった。現時点では「期待外れ」

Iphone16pro camera control was not what i thought

AppleはiPhone 16シリーズを「Apple Intelligenceのために作られた」と謳っているが、発売時点では肝心のApple Intelligenceが利用できないという、なんとも皮肉な状況だ。買い換えを急ぐ理由がないことをApple自ら言ってしまっている。

しかし、Apple製品で身の回りをガチガチに固めている僕は、例に漏れずiPhone 16 Proを発売日に無事入手。年々効率化されている端末間の移行作業に感動しつつ、わずか3時間で必須アプリを移行し、データ使い放題の恩恵を受けながら残りのアプリやデータの移行を完了させた。

Apple Intelligenceが使えないiPhone 16 Proの魅力は、カメラだ。カメラ性能を試すべく、僕は都内を5時間ほど渡り歩いた。進化した超広角カメラ、さらに進化したメイン(Fusion )カメラ、新たに追加された高額5倍ズームの望遠カメラ、そして新たに追加されたカメラコントロールボタンを使い込んでみた。

iPhone 16 Proで撮影した写真は追って紹介するが、まずはカメラコントロールのファーストインプレッションを届けたい。結論から言うと、イマイチだ。

カメラの操作性が向上するどころか悪化している感覚すらある

カメラコントロールの位置は非常に良い。横で持ったときは人さし指を置く位置に、縦に持った際は親指を置く位置にある。アクセス自体は良い。

しかしカメラコントロールは、思いのほか固い。カメラの誤作動を防ぐ意味では良いが、シャッターを切る際にはボタンの固さゆえにシャッターを切る際に手ブレを起こしやすいと感じた。

僕はこれまでiPhoneを横向きで写真を撮る場合、小指と人さし指で両端を固定して親指でシャッターボタンを押すようにして撮影していた。しかしカメラコントロールを押すためにそれ相応の力が必要なため、親指で下を支え、カメラコントロールを人さし指で持つ必要が出てくる。

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従来の持ち方

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カメラコントロールはこのように持たないとブレる

この姿勢でカメラが快適に使用できることをAppleは目指していたと考えられるが、現実は厳しい。

「初めて使っても簡単に使える」を「直感的」と定義するとすれば、カメラコントロールを使った設定変更は直感的とは言い難い。カメラが起動した状態で、カメラ起動時と同じような感覚でボタンを押すと単純にシャッターを切ってしまう。

さらに設定に入るためには意識的にちょっと優しくボタンを押す必要がある。今後慣れるかもしれないが、初日の感想としては「だったら画面上で変更したほうが早い」と感じる。

設定を変更中、画面上に表示されていた他の操作系ボタンが非表示になる仕組みもよく分からない。カメラコントロールで設定変更後に「決定」を意味する操作がなく、非表示になった画面上のボタンを復活させるための操作もない。画面を元通りにするためには画面を再度タップする必要がある。

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起動後はボタンが表示されている

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カメラコントロールを起動すると画面上のボタンがすべて消える

項目の切り替えも、スムーズさに欠ける。スワイプして次の項目に切り替わりそうで切り替わらないことは既に何度もあり、本来画面上で簡単にできていたはずの操作を、あえて難しく使おうとしている気がしてならない

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スワイプして項目が切り替わらないことが多々ある

カメラコントロールは、最後に操作した操作内容が優先して表示される仕組みだ。0.5倍・1倍・2倍・5倍を素早く切り替えるために使うことでレンズの切り替えを素早く行えると期待したが、「優しく押す」という絶妙な力加減が難しい。深く考えずに操作を切り替えたいのに、必要以上に難しくなっている。

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ズーム切り替えには期待していたが、やはり操作が失敗することが多い

ここまで不満を感じるようになると、もう最初から画面で操作したほうが早いのではないか、と思ってしまう。

カメラコントロールは「カメラ起動ボタン」へ

現時点におけるカメラコントロールの印象としては、画面上で操作したほうが圧倒的に早い。iPhoneをどうしても両手で操作できない状況以外では、カメラコントロールを使いたいとは思えないのだ。

よって僕のiPhoneでは、カメラコントロールは「カメラ起動ボタン」になりそうだ。アクションボタンが担っていた役割を果たすようになるという意味ではありがたいが、期待していただけに凄くガッカリだ。

iPhone 16シリーズを買った皆さん、カメラコントロールはどうだろうか。使いやすくなるコツなどがあれば、是非コメントで残してもらいたい。

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執筆者g.O.R.i
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