超高級Apple Watch用ケース「The Watch」の現物を見てきた
Apple Watch用の超高級ケース「The Watch」がSQUAIRから発表されたのは先月23日のこと。
予告されていた通り6月1日から伊勢丹新宿店にて国内先行受注販売を行っていたので、「The Watch」の現物を見に行ってきた！実物を見て初めて分かる高級感、そしてSQUAIRらしいこだわりの数々について伺ってきたので、紹介する！
4本のネジで固定！製造時間が本体のシリアル番号に
伊勢丹の一角に設けられたSQUAIRのブース。その主役は「The Watch」。Apple Watchと組み合わせることによって40万円近い高級時計になるバンド一体型ケースだが、意味もなくこの価格帯にしている訳ではない。
人によって時計に求めるものは様々ではあるが、一時期自分用に腕時計を探していた僕個人の意見としては、程良い重量感が演出する重厚感は欠かせない要素の1つであると感じている。また、これは賛否両論別れるとは思うが、僕は存在感のある時計が好みだ。
「The Watch」はApple Watchであることを忘れてしまうほどの一体感。1つ1つ手作りのバンドがケースとフィットするように設計され、「It was an Apple Watch （それはアップルウォッチだった）」というキャッチコピーに負けない完成度だ。
一寸の狂いもない完璧なフィット感を実現している「The Watch」だが、パーツはApple Watch本体を挟む上下のケース部分とレザーバンド2本、そしてそれらを止めるネジ4本だけだ。
通常の腕時計用バンドをApple Watchに取り付けることができるアクセサリーもあるが、Apple Watchに取り付けるためのダサい鉄棒のようなパーツが常に露出することから、どんな高級バンドを取り付けても不格好に見えてしまう。
その点について、「The Watch」のバンドは完全に「The Watch」専用のものとして作られている。他の製品との互換性は一切無く、他社製品のバンドも使用することができない。ただ、その代わりApple Watchとバンドの曲線美とにかく美しい。写真以上に実物を見ると感動するので是非とも手に取って見てもらいたい。
個人的にはサイドボタンをケース本体と一体化している点も非常に気に入っている。サイドボタンは意図的に押すことがほとんどない、非常に役立たずのボタンだ。ボタンそのものをなかったことにしてくれるのはありがたい。
さらに今回最も驚いたのは本体の裏に製造過程の最終工程が終了した時間を刻印している点。すべてハンドメイドで1つずつしか作れないことから、この数字はなんとシリアル番号の代わりになるという。オシャレすぎる！
実際どのApple Watchでも取り付けることはできるが、黒色がベースの高級志向アクセサリであるため、Apple Watchのステンレススチールケースのブラックモデルが好ましいと思われる。
38mmモデル用が税込み324,000円、42mmモデルが税込み345,600円という二度見するような価格が設定されている「The Watch」。大抵の人はこれを「たかがガジェットに10万弱払って、たかがバンド一体型ケースに30万も払うなんて頭おかしい」と思うかもしれない。
ただ、考えて欲しい。もし、これが高級自動巻き時計だったら高いと感じるだろうか。実際、僕は話を聞きながら社会人10年目に向けて30万円前後の時計が欲しいと思っていた自分のことを思い出した。
かつて「携帯電話」という言葉はガラケーのことを指していた。今は「携帯電話」という言葉から連想されるのはiPhoneやAndroidスマートフォンだろう。
かつて「時計」は懐中時計のことを指していたが、今は「時計」は腕時計を連想させ、かつての「時計」は「懐中時計」となった。「スマートウォッチ」もいずれ「時計」になる。ならば、その「時計」には高級ラインが必要だ。
The Watchはその一端を担う。SQUAIRは長年フランスにて数々の一流ブランドのレザーパートナーとして名を馳せる「Jean Rousseau」と手を組み、最高品質のスマートウォッチアクセサリを生み出した。
COACH用バンドを始め、今後はファッションブランドによるテクノロジー市場参入は増えるだろう。伊勢丹新宿メンズ館では2016年6月14日まで「The Watch」の展示が行われている。是非自分の目でその完成度の高さを体験してもらえればと思う。
