読み放題サービス「Kindle Unlimited」、講談社と小学館は参画、集英社は見送り

注目を浴びているKindle読み放題サービス「Kindle Unlimited」。来月には日本国内でもサービスが開始されるとのことだが、具体的にはどのような作品がどの程度読めるのだろうか。
日本経済新聞によると、リリース時に提供される作品数は5〜6万、料金は月額980円となり、講談社や小学館の他複数の中堅出版社が参画することが決定しているが、集英社は参加を見送る方針であると伝えている!KADOKAWAは検討中とされる。
「一巻無料」サービスになる危険性もある?!
グッドニュースとバッドニュースがある。グッドニュースは国内版「Kindle Unlimited」はコミックが多数揃う見通しであるということ。バッドニュースはそのコミックの提供方法だ。
集英社が参加を見送るのは残念ではあるが、いかにも古い仕来りに縛られてそうな大手出版社が既存のビジネスモデルを崩すようなプラットフォームへの参加に名乗りを上げるのは正直なところ驚いた。多少寛容になったのかな、と思ったものの、原文によると「講談社や小学館の提供内容の詳細は明らかになっていない」とのこと。さらに「人気コミックの1巻目を提供した上で2巻目移行を購入に繋げる」という大炎上しそうな取り組みを検討している可能性を示唆する記述もある。
あくまでも可能性を指摘しているだけで書かれた通りの内容が実現するとは限らないが、実際にこれが実現した場合はユーザーからクレームが殺到するに違いない。何せ、「Kindle Unlimited」は名前の通りアンリミテッド。無制限と謳う以上、月額980円を払ったらその中ですべてが完結するべきなのだ。
ガラケー時代では定番だった「一巻無料」で月額料金が取れる時代ではない。このような取り組みをAmazonが提案するとは思えないので、Amazonには過去の栄光で凝り固まった大手出版社達を説得してくれることを願う。
Amazon側としても実現するにあたって厳しい条件を突き付けられているようではあるが、国内プレイヤーがこれまで実現できなかった新作や人気作品の提供をしてくれると全力で期待したい。
「Kindle Unlimited」には30日間の無料トライアル期間が用意される予定。今回報道された内容が最終的にどうなったか、まずは与えられた無料期間で試してから本登録した方が良さそうだなあ。
(via 日本経済新聞)
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