Bluetooth LE、メッシュネットワークに対応
Bluetoothの規格や技術の認証を行う非営利団体「Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)」は現地時間18日、「Bluetooth LE」がメッシュネットワークに対応したことを発表した。スマートホームの普及に一役買いそうだ。
従来のBluetoothは1対1、または1対複数の接続にのみ対応。1つのデバイスがハブとなり、動作する仕組みとなっている。
接続元と接続先には両デバイスを接続する1本の通信するための道があり、これが一定の距離を離れる場合、接続が切れてしまう。接続元のiPhoneを放置し、ワイヤレスヘッドホンを付けたまま離れた場所に移動すると接続が解除されるのは、このためだ。
メッシュネットワークに対応したことによって、この問題が解消される。
メッシュネットワーク対応で複数デバイス同士の相互接続を実現
従来対応していなかった複数対複数の接続が可能になっただけではなく、接続されているデバイス間を「ホップ」する仕組みが備わっている。デバイス間を中継所として利用するため、より長く道を引くことができ、より遠くに情報を伝達することが可能になる。
また、「メッシュネットワーク」という名前の通り、各デバイスが網状に互いに接続するため、1つの道が閉鎖されていたとしても、別の道が用意されていることになる。情報が目的のデバイスまで伝送されるまで何度も道を探すため、伝送率が向上する。
この技術はスマートホームを実現する上で極めて重要。接続されている複数のデバイス間をホップすることによって、回り込みを必要とする家の隅々までリーチすることが可能に。
また、短い距離をホップするため、各デバイスが必要とする電力を抑えることができる。電池を使用するスマートホーム・デバイスも多く、省電力性はあることに越したことはない。
デバイス間をホップする、と言う仕組みの採用から、セキュリティ面を気にする人も多いかもしれないが、このメッシュネットワークを活用するためにはすべての通信が暗号化されていなければ使用できない。
Bluetoothのメッシュネットワーク機能は「Bluetooth 4.0/5.0」をサポートするデバイスであれば利用可能。つまり、ハードウェアを交換する必要はないものの、ファームウェアアップデートは必要になるとのこと。
Appleの各製品も「Bluetooth 4.0」以上に対応している。「HomeKit」も用意されていることから、将来的にはこのメッシュネットワーク機能を活かした製品やサービスが登場するかもしれない。
(via The Verge)
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