Twitter、2024年末までに金融サービスへ本格参入へ。目指すは「銀行口座が不要」

X（旧Twitter）のイーロン・マスクCTOは現地時間10月27日に開催した全社会議で、2024年末までに金融サービスを提供する野望を明らかにした。会議の音声データを入手したThe Vergeによると、「銀行口座が不要になる」ようなサービスを目指しているという。

If it involves money. It’ll be on our platform. Money or securities or whatever. So, it’s not just like send $20 to my friend. I’m talking about, like, you won’t need a bank account.

（訳：「それがお金に関わることであれば、それは私たちのプラットフォーム上で行われるでしょう。お金や証券、あるいはそれに類するものに関してね。だから、ただ友達に20ドル送るというレベルの話ではないんだ。言いたいのは、銀行の口座が必要なくなるということだよ。」）

マスク氏はTwitterの”スーパーアプリ化”を実現するべく突き進んでおり、度々金融サービスへの参入に強い関心を抱いてきた。目指すのは、中国におけるショッピングから交通まで網羅するWeChatのようなサービスだろう。

「X」の名称がほとんど浸透していなくても、Xはマスク氏の所有サービスだ。有料化しようと、誰も必要としていない通話機能を実装しようと、既存ユーザーがどう思おうと関係ない。

しかし金融サービスは、ユーザーの同意なくして利用できない。ましてや銀行口座を預けるような機能は、ユーザーの信頼なくして実現不可能だ。

チャレンジにリスクは付きものだが、思いつきで行動する人間が最終決定権を持つサービスに財産を預けるリスクはあまりにも大きすぎないだろうか。