【検証】Apple Watch Series 6のディスプレイは本当に2.5倍も明るくなったのか
Appleの言う「2.5倍も明るくみえるようになりました」の算出方法がよくわからず、実際に計測してみることにした
Apple Watch Series 6は、Series 5と比べてディスプレイが明るくなった。Apple公式サイトによると、「手首を下げていても、常時表示Retinaディスプレイが屋外で2.5倍も明るくみえるようになりました」と説明されている。画面点灯時ではなく、常時表示モード(画面が暗い状態)のディスプレイ輝度が明るくなっているという。
確かに屋外など明るい環境での視認性は向上した印象を受けるが、2.5倍も明るくなったとは到底思えない。真相を探るべく、照度計を購入しSeries 6およびSeries 5の画面輝度を計測した。
常時表示モードの明るさは確かに明るくなっていた
屋外を屋内で再現するため、部屋にあるあらゆる照明を焚いた状態で計測した。各Apple Watchには同じ白画像を表示させておき、常時表示モードに切り替わったところを照度計で計測した。
Series 5が常時表示モードになった時の輝度は約83ルクス。
一方Series 6は98ルクスだった。これらは複数回計測したが、Series 5の輝度は常に80台前半、Series 6は100弱だった。
このことから、Apple Watch Series 6の常時表示ディスプレイは、Series 5と比べて約20%明るくなっていることがわかった。Appleが「2.5倍も明るくみえる」をどのようにして算出しているか不明だが、Engadget 日本版に公開された先行レビューでは「Apple Watch Series 6では、Series 5比で約25%明るさが向上している」と記載されており、今回の計測結果と概ね一致している。
通常の画面点灯状態での輝度も計測
常時表示モードでは視認性が向上することがわかったが、画面が点灯した状態での輝度に変化はあるのか。同じ白い画像を表示し、それぞれの画面輝度を最大に設定した状態で検証を行った。
結論として、Apple Watch Series 6とSeries 5では画面輝度に大きな差はなかった。直射日光の中、ディスプレイの視認性に違いは無いだろう。
Apple Watch Series 6は、Series 5と比べて電池持ちが確実に伸びている。常時表示ディスプレイも安心して有効化することができるため、画面輝度が上がったことで「腕時計」として使い勝手が改善された。
なんと……!ご指摘ありがとうございます!確かに違うみたいですが、計測結果が想定通り明るくなっていたのは、単なる偶然ということですかね??
照度計では輝度は測定できません。照度と輝度の違いをお勉強しましょう。