Apple Watch Series 9とUltra 2、米Apple公式サイトで販売停止。修理対応も利用不可に
Apple Watch Series 6以降や初代Ultraの修理対応・製品交換対応も不可能に
Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2が、医療技術企業Masimoとの特許問題の影響で、米国の米Appleの公式オンラインストアから購入できなくなった。
Appleは今年10月、血中酸素濃度の計測技術に関する特許侵害があるとして訴訟されており、米国国際貿易委員会(ITC)はMasimoの主張を認定。対象モデルの販売停止を求めている。期限は12月25日までとなっているが、先制して命令に従うとしてオンラインストアで12月21日より取り扱いを一時的に停止すると宣言。直営店は12月24日より購入できなくなる。
ITCは今月20日、上訴までの期間中の禁止措置を停止するよう求めたAppleの申し立てを却下。最後の望みはITCの決定を覆すことができる大統領拒否権が発動することだが、「実行される可能性は限りなく低い」とThe Vergeは指摘している。
Bloombergによると、Appleはソフトウェアの改良で販売停止措置の回避を試みているが、侵害している特許はソフトウェアではなくハードウェアの内容であるため、Masimoのジョー・キアニCEOは「無理だと思う」と指摘している。
NEW: The latest on the impending Apple Watch ban in the US. Apple is working on a software fix, I’m told, that it believes will mitigate the issue. Masimo believes a hardware fix will be required. It’s up to the US Customs agency to decide. https://t.co/yiYFsbJikC
— Mark Gurman (@markgurman) December 18, 2023
販売停止措置の影響を受けるのは、対象モデルの購入希望者だけではない。血中酸素センサーを搭載するモデルの部品交換が不可能となった。保証期間切れのApple Watchモデルの製品交換も利用できない。Apple Watch Series 6以降およびApple Watch Ultra以降のモデルが対象だ。
現時点では日本を含む米国外の国や地域における販売に影響はない。