Apple、iOSの開発を2年スパンで進める方針に変更かーー性能と品質向上が目的

AppleはiOSの開発を2年スパンで進める方針に変更することを決定したとBloombergが報じている。Apple内のエンジニアは未完成の機能を翌年に持ち越すという選択をすることが可能になる。
これは Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長Craig Federighi氏が先月、新方針として統括しているエンジニアに対して伝えたとのこと。この方針変更により、リリーススケジュールに追われることなく新機能の開発に時間をかけることができるようになり、細かいチューニングやブラッシュアップが可能になる。
「新機能」と「開発ペース」の難しいバランス
これまでAppleは毎年、多数の新機能を詰め込んだ新しいOSを6月に発表し、9月頃にリリースするというスケジュールで行っていたが、過去数ヶ月で多数の不具合や脆弱性が発覚。電卓アプリで「1+2+3」が「24」と表示される不具合はまだ可愛い方で、12月2日に世界中で勃発したiPhoneが突然再起動・クラッシュする不具合は多くのユーザーに影響を及ぼした。
また、「iOS 11」でも発表されたものの、リリースが大幅に遅れている機能も存在する。「Apple Pay Cash」は遅れて登場し、「Messages on iCloud」は「iOS 11.3」でようやく提供される見通し。
早いペースで大量の新機能を追加し続けることによって、Appleは多くのユーザーを最新のOSにアップデートし続けることに成功している。2018年1月18日時点において「iOS 10」または「iOS 11」がインストールされている割合は93%。
これに対し、Android OSでは過去2つの最新バージョンをインストールしている割合は30%。
1年ごとに新機能を詰め込まずに2年スパンで新機能を追加する方針変更によって、ユーザーはAppleのOSに魅力を感じなくなり離れてしまうのだろうか。Appleは今後、新機能と開発ペースの難しいバランスを追求しなければならない。
もっと読む

iOS 26.4とiOS 27の新機能が内部ビルドから流出か。大幅刷新のSiriとヘルスアプリ

iOS 27、新機能より”品質改善”に注力か。AI機能は例外的に拡充へ

Apple、日本で”Siri不要”の選択を解禁。サイドボタンにAlexaやGemini設定が可能に

iOS 26.2で日本のiPhoneに「検索エンジン選択画面」が表示されるようになります

Apple、EUでのiOS 26新機能提供を遅延へ。日本でも同じことが起こる可能性が高い理由

Apple純正カレンダーとヘルスケアアプリ、大幅刷新は来年?AI機能の開発に時間

visionOS風になると噂のiOS 26、アイコンは「丸くならない」模様

「iOS 26」に現実味。内部テスト版に「macOS 26」記述が発見

Apple、「iOS 19」ではなく「iOS 26」を発表か。年号ベース命名に切り替えの噂

iOS 19だけじゃない?watchOSやtvOSなど全OS大幅デザイン刷新か

AI化したApple純正カレンダーを”裏付ける”情報が見つかる。iOS 19で登場か

Apple、iOS 19でAIモデルをデベロッパーに開放か

iOS 19、「AIバッテリー管理機能」を実装か。iPhone 17 Airを見据えた新機能……?

iOS 19で公共Wi-Fi接続が劇的に進化するかも。複数デバイスへの入力が一度で完了する新機能の噂

iOS 19でGoogle Geminiが標準搭載か。Apple Intelligence体験がグレードアップ

iPhone 17 Proに搭載される新機能、デュアルビデオ録画がクリエイターの注目を集める

iOS 19のデザイン大幅刷新が明らかに、より丸みを帯びたアイコンとガラス調UIが特徴

iOS 19、iPhone XR/XS/XS Maxは非対応に?A12チップ搭載機種がサポート終了の恐れ

iOS 19.4でヘルスアプリが大幅刷新へ、AIコーチング機能を搭載か
