mixiボイスはtwitterを追い抜くのか?

mixiがβ版で一部ユーザに提供していた「mixiエコー」という、twitterを模倣したサービスを、正式サービスとして「mixiボイス」として発表した。このサービスは果たして普及するのか、分析してみた。

「mixiボイス」提供開始、つぶやき機能「エコー」正式サービス化

ミクシィは17日、SNS「mixi」において、一言メッセージ機能「mixiボイス」の提供を開始した。

「mixiボイス」は、最大150字以内のコメント投稿によりマイミクシィとコミュニケーションがとれるサービス。正式サービス前の機能を公開する「インディーズ機能」として2008年8月に公開した「エコー」をリニューアルし、今回正式サービスとした。

「mixiボイス」の発言は、mixiのホーム画面から投稿できる。発言は、マイミクと自分の発言が閲覧できる「マイミクのボイス」、自分の発言のみを表示する「自分のボイス」、自分の発言への返信が確認できる「自分あての返信」の3カテゴリで閲覧可能。

「エコー」との違いは、発言の公開範囲を、全体/友人の友人まで/友人までの3種類に変更できる点や、機能の表示設定を行うことなく利用できる点という。名称は、ユーザーのフィードバックなどを踏まえ、「よりわかりやすい名称」として「mixiボイス」に変更したという。

では、このmixiボイスは成功するのだろうか。twitterのパクリだとか色々と耳にするが、なんだかんだ言われつつも僕は一般的に普及すると思う。その理由を以下に述べる。

mixiの利用者数

国内の「Twitter」利用者は52万人、男性が75%

twitter利用者は国内に2009年5月27日の時点で52万人、そのうち男性が75%いるという結果が出ている。しかし、mixiは現時点で2009年5月11日の時点で、世界中でのtwitterの利用者は1700万人、男性は52.2%いるようだ。この時点でmixiの普及率の方が圧倒的に高いのであるが、さらにtwitterに追い打ちをかけるデータとして以下のようなものがある。

もしTwitterが100人の村だったら

簡単に要約すると全体の5%が発言数の75%を担っているようだ。つまり、2.6万人が大半の発言をしているということだ。mixiのアクティブユーザーは2007年の時点で7割ぐらいだと言われているが、現在少々下がっていたとしてもtwitterよりは圧倒的にアクティブユーザーが居ることには違いない。現在それなりに話題になっているtwitterだが、スタートのアクティブユーザーの多さはサービスの普及にモノをいうのではないだろうか。


mixiエコーの反応(延長した経緯など

mixiのミニブログ機能「エコー」、提供期間を延長–正式サービス化に向け検討中

当初は2008年8月4日15時から9月1日11時までの期間限定で提供すると告知されていた同サービスだが、mixiのホーム上では8月28日の時点で「『みんなのエコー』好評につき期間延長いたします!」という告知が表示されている

twitterが話題になってきてから導入された「mixiエコー」だが、テスト期間中好評だったためテスト期間を延長することにしたというニュース。実際好評だったのか、単にテスト期間を延ばしたかったのかは不明であるが、少なくともmixiはこの「mixiエコー」導入に関してかなり本格的に検討していたのであろうと予想できる。

これらから言えることは、mixiボイスはスタート時から既に多数のアクティブユーザーがおり、かつ認知度が高いプラットフォーム上で実施されることが成功するであろう大きな要因になり得ると思う。

ただし、これだけではmixiボイス普及の要因としては足りない。mixiボイス普及の大きな鍵を握るのはモバイルである。

twitterの最大の課題:モバイル進出

上記を見ていただければ分かるが、twitterは国内の利用者が少なかろうと、国内外問わず話題になっていることは間違いない。ビジネスサテライトで取り上げられるなで、一般の方の耳に入ってくるようなところで話題になっている。ただし、それでも日本でのユーザーは伸び悩んでいる。なぜか。これは日本のIT文化がモバイルを通じて発展したからかだと僕は思っている。

元々日本では一般的にPCが各家庭に普及したのは比較的遅かっと聞いている。その一つの要因としてi-modeの成功によりインターネットの利用のきっかけがモバイルとなり、PCインターネットのリテラシーが遅れてしまったのではないかと考える。結果、今でも多くの日本人は情報収集の主要ツールとしてケータイを使う人は非常に多い。

それに対して、Twitterとモバイル広告で書いたように、元々twitterはPC発信のサービスである。当然ながらPC向けサイト、画像、動画が当たり前のようにtweetされるため、日本のケータイからはみれないものが非常に多い。となると、やはりtwitterを日本で普及するためにはモバイルでの成功が鍵となる。実際にtwitterもこのようなことを言っている。

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mixiのモバイルの強みを活かす

ではmixiはどうだろうか。mixiは現在モバイルでの利用の方が多いという話を聞く。多くなかったとしてもモバイルから大半の機能は問題なく利用出来るようになっている。携帯を開いたら多くの人がmixiを開くと仮定すれば、モバイルWEBからの投稿は大した苦労ではない。むしろ、携帯で長い日記を書くのが苦でないのであれば恐らく150文字の投稿は逆に物足りないのかもしれない。

mixiボイス

mixiボイス

上記が投稿画面イメージである。まだ僕はモバイルから利用していないが、僕のマイミクを見る限りではmixiボイスはかなり利用されている。入力画面を見るからには非常にシンプルで必要最低限の表示になっているようだ。

mixiは「普及」はするだろう

mixiボイスが普及する可能性が高い理由として、1.サービス開始時点でのアクティブユーザが多いこと 2.モバイルのプラットフォームが既にあることの2点があげられる。このサービスの登場の結果、「年内にモバイル進出」と大々的に言っていたtwitterだが、mixiボイスの登場により比較的モバイルでの成功をつかみ取るのは難しくなるのではないかと予想する。米facebookと酷似した日本の代表的SNSであるmixiだが、今後mixiボイスを新たな切り口としてトラフィックを稼いでいくのではないだろう。ただし、mixiの今後の課題としてmixiボイスをただ放り込んだだけでは結びつかない。mixiというコミュニティー内で実施するからこそ意味のあるサービスに発展させていかねければ本当にそれこそ「twitterのパクリ」止まりになってしまうだろう。

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