MacBook Proの選び方:M3 ProではなくM3 Max、16インチではなく14インチにして良かったという話
このチップとサイズを選んだ理由、他の選択肢を選ばなかった理由について解説する
現在のMacBook ProはM4、M4 Pro、M4 Maxチップの3種類から選択でき、14インチと16インチの2サイズから選択できる。
僕は現在、M3 Maxチップを搭載した14インチMacBook Proを使っている。このチップとサイズを選んだ理由、他の選択肢を選ばなかった理由について解説する。今後MacBook Proの購入を検討している人は参考にしてもらいたい。
14インチを選んだ理由、16インチを選ばなかった理由
電子機器は物理的に大きいほうが有利だ。特に高い処理を行い本体に熱を帯びる機器は、物理的に大きいほうが排熱構造が優れており、高いパフォーマンスを維持し易い。
MacBook Proも例外ではない。しかしそれでも14インチモデルを選んだ理由は携帯性だ。
子育てが落ち着く気配がのない日々を過ごしており(誰ですか、小学生になったら子育てが少し落ち着くと言った人は……)、隙間時間に少しでも仕事をしたい。どこへいくにしても巨大なバックパックを背負っているのでサイズは関係ないと思われがちだが、やはり荷物は軽ければ軽いほうがいい。14インチモデルは1.62kg、16インチモデルは2.15kg(いずれもMaxチップの場合)。約400gの差は大きい。
単体で作業する場合、16インチの画面サイズのほうが有利だ。2インチの差は大きく、実際に作業してみると画面の広さに惹かれる自分がいる。
しかし僕はどこへ行くにしてもMacBook Proを持ち運びたい。自宅では巨大なウルトラワイドディスプレイがあるため、画面スペースには困らない。自宅での作業時間のほうが長いため、携帯性を重視するべく14インチを選んだ。
もし今後自宅ではなく出先で作業する機会が増えるのであれば、携帯性よりも作業中の効率を重視し16インチに移行することも検討したい。
M3 Maxを選んで良かったと思う2つの理由
M1 Pro、M2 Proと買い換えてきたが、M3シリーズではM3 Proも買ってみたものの、奮発してM3 Maxまで手を出した。M3 Maxチップは最大16コアCPU・40コアGPUが選択できるが、僕が選んだのは14コアCPU・30コアGPUのモデルだ。
最上位モデルにしなかった理由は電池持ち。M1 ProとM1 MaxのMacBook Proの発売当時、AppleはM1 Maxのほうがアクティブ状態およびアイドル状態の両方で電池消費が多いと明言している。
M3シリーズになっても同様の原理が適用されると判断し、少しでも電池持ちが良いほうを選んだ。日常的に動画編集をするようになった今だったらフル構成を選んでいた可能性は高いが、14コアCPU・30コアGPUでパフォーマンスに不満を感じたことは一度もない。
M3 Maxを選んで良かったと思う理由は2つある。
動画編集をする機会が増え、GPU性能を活かせるようになった
元々M3 Proを選ばなかった理由は、仕様上、M2 Proから明確なダウングレードだったから。メモリ帯域が25%減、GPUコア数も減っており、「買い換えるのにスペックダウン」という状況は納得できなかった。AppleとしてもM4 Proで高性能コア・高効率コアの構成を大幅に変更していることから、M3 Proは”失敗作”だったのだろう。
あえてM3 Maxに背伸びしたことにより、最近増えてきた動画編集案件も難なくこなせている。特にメディアエンジンが2つ搭載されている恩恵は大きく、動画の書き出しに掛かる時間はM4 Proを上回る。
動画の編集自体はProやMaxチップであれば十分こなせるだろうが、僕のように動画編集を勉強しながら行う人は、熟練者に比べて編集そのものに時間が掛かる。遅れを少しでも取り戻すために、書き出しなどデバイス側の性能次第でスピードブーストが得られる仕組みはすべて活用したい。
偶然の産物ではあるが、M3 ProではなくM3 Maxを選んでおいて良かった。
Appleシリコンの凄まじい進化スピードでも、使い続けられる安心感
AppleシリコンMacの進化スピードは著しく、毎年20〜30%の性能向上が見られる。一例としてMac miniの話ではあるが、M4 Pro搭載Mac miniはM2 Ultra超えの驚異的性能を実現している。
処理能力を高めることで時短を狙いたい僕としては毎年買い換えたくなる衝動に駆られるが、毎年買い換える予算の確保は難しい。それならば数年間に一度、最高レベルのマシーンを買って数年間使い続ける方針のほうが経済的だ。
デザイン刷新時が「次の買い換え時」
M3 Maxのパフォーマンスがあれば、当分困らないはずだ。最新モデルのM4 Maxの購入を見送った理由は、買い換えの出費に見合うパフォーマンスの向上が期待できないから。ここで言う「パフォーマンス」はマシーン側ではなく、僕自身のことだ。
来年以降に投入されるであろうM5 Max、M6 Maxも間違いなくパフォーマンスは向上するだろう。しかし、引き上げられたパフォーマンスを僕自身が活かせるかどうかは別問題だ。
今後の動画制作やAI作業が、今までよりも高いマシーンスペックを要求するのであれば買い換えは検討したいが、現時点ではM3 Maxで何1つ不満がない。
もし次にMacBook Proを買い換えるとしたら、デザイン刷新時になるだろう。噂によると、2026年に有機EL化するという。それまではバッテリーの最大容量を確保しつつ、大切に14インチM3 Max MacBook Proを使っていきたい。
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