【効果アリ】MacBook Proのバッテリー充電を強制的に80%で止めて1年間使った結果
最大容量を調べてみたら、驚きと感動の結果が待っていた
僕はM3 Max MacBook Proを2024年1月16日に受け取り、その日から毎日欠かさず使ってきた。M3シリーズのMacBook Proを購入した際に、M3 ProとM3 Maxで悩み両モデルを購入した結果、Maxモデルの懸念点だった電池持ちが十分であると判断し、M3 Maxを残すことにした。
Maxチップは高価だ。これまで毎年買い換えてきたが、今回は数年間は使い続けたい。「MKBHDでさえ2021年のM1 Maxモデルを使い続けてきたのだから、僕でも十分に違いない」と自分に言い聞かせつつも、長く使う上ではバッテリーの劣化が気になる。
バッテリーは消耗品。毎日充放電を繰り返していくうちに最大容量が低下してしまうことは避けられない。
Appleの公式サポートページ「Mac ノートブックのバッテリーの状態管理について」では、以下のように説明している。
充電式のバッテリーは消耗部品なので、古くなればその能力も落ちていきますが、劣化の度合いは時間だけでは決まりません。バッテリーの耐用年数は、その化学的経年劣化に左右されますが、温度の履歴や充電パターンなどが劣化の要因です。ノートブックのバッテリーの化学的経年劣化が進むと、充電容量は減っていきます。
Appleの方針は、購入した製品を少しでも長く使ってもらうこと。そのため、各デバイスの最新ソフトウェアでは、フル充電したままの時間をなるべく短くして、バッテリーの劣化を防ぎ、長持ちさせることを狙いとした「バッテリー充電の最適化」機能が実装されている。
電源アダプタに接続された状態でデバイスの充電を80%で保留し、使用直前に100%まで引き上げる機能だが、ミソはデバイス側がすべてを判断すること。つまり、実際に有効化しても80%以上に充電されてしまうことも、使用直前になっても100%になっていないことも多々ある。
そこで手動でMacBook Proの充電を80%に制御する方法として、Apple Silicon専用に開発されたバッテリーリミッターアプリ「battery」を導入。1年間有効化した状態で使い続けた結果を紹介する。
毎日欠かさず使用して98%←以前に比べて劇的に改善
結論から言うと、1年間毎日欠かさず使用した14インチM3 Max MacBook Proのバッテリー最大容量は98%だった。
基本的には外部ディスプレイに繋いだ状態で使用しているが、週の半分以上は外出して作業している。また、macOSとCaldigit TS4との相性のせいか、一時期は頻繁にMacがクラッシュしていた関係でbatteryが作動せず(再起動し起動できていない状態になるため)、強制的にフル充電になってしまうこともあった。
それらを踏まえた上で、最大容量98%というのは劇的な進化だ。なお「システム情報」の電源タブによると、充放電回数は64回と表示されていた。
実は2年前、「14インチMacBook Proのバッテリー、最大容量が1年で11%減ってた。みんなはどう?」という記事を書いた。当時、充放電回数は91回、最大容量は89%となっていたことを踏まえると、batteryアプリの効果は絶大だ。
なお現在所有しているM2 Pro MacBook ProとM3 MacBook Airにも同様のアプリをインストールしており、バッテリー状況を確認したところ、いずれも最大容量は100%のままだった。
長く使い続けるためには消耗品であるバッテリーの劣化を抑える必要がある。macOSに組み込まれている「バッテリー充電の最適化」でも一定の効果は期待できるが、手動で制御できるbatteryアプリのほうが何かと使い勝手が良いのでおすすめだ。
MacBookシリーズを購入し、少なくとも数年間は使い続けたいという人は、是非インストールを検討してもらいたい。
現状はほとんど発生しないのですが、解決方法としてはmacOS Sequoiaへのアップデートでほぼ修正したって感じですかねぇ👀
> macOSとCaldigit TS4との相性のせいか、一時期は頻繁にMacがクラッシュしていた
こちらの症状は現状治っていると解釈しますが、原因や解決法は発見されましたか?同様のドックを購入予定のため気になった次第です。