MacBook Pro(2024)を比較。M4 Pro/MaxモデルにあってM4モデルにない機能や仕様まとめ
M4モデル、M4 Proモデルのの高コスパが際立つ
MacBook Pro(2024)は、14インチと16インチの2サイズ展開、M4・M4 Pro・M4 Maxの3チップが用意されている。今年のラインアップは性能の底上げが中心となっており、最も価格が安いM4モデルでも非常に高いパフォーマンスが期待できる。
毎年恒例ながら、MacBook Proは選んだモデルによってハードウェアの仕様が一部異なる。本記事ではM4モデルを中心に、M4 ProとM4 Maxチップの仕様を比較する。参考にしてもらいたい。
Thunderbolt 5ポート
MacBook Pro(2024)はどちらも合計3つのThunderboltポートを搭載しているが、ポートの仕様が搭載チップによって異なる。
M4モデルは左側に2つ、右側に1つのThunderbolt 4ポートを搭載。一方でM4 ProとM4 MaxモデルはいずれのポートもThunderbolt 5ポートとなっている。
これにより、M4モデルは最大40Gb/sのデータ転送が可能だが、M4 ProとM4 Maxモデルは最大120Gb/sのデータ転送が利用できる。
最大メモリ量、メモリ帯域幅
M4、M4 Pro、M4 Maxチップによってメモリの最大搭載可能量およびメモリ帯域幅に差がある。以下にまとめた。同じM4 Maxチップでも、14コアCPUと16コアCPUの構成で、選択できるメモリ量が異なるため、注意が必要だ。
- M4
- メモリ量:16GB、24GB、32GB
- メモリ帯域幅:120GB/s
- M4 Pro
- メモリ量:24GB、48GB
- メモリ帯域幅:273GB/s
- M4 Max
- メモリ量:
- 14コアCPU:36GB
- 16コアCPU:48GB、64GB、128GB
- メモリ帯域幅:
- 14コアCPU:410GB/s
- 16コアCPU:546GB/s
- メモリ量:
出力可能ディスプレイ枚数
電池持ち
Macとして史上最長である24時間の電池持ちを実現しているモデルは、14インチのM4モデルと16インチのM4 Proモデル。しかし実は、「ワイヤレスインターネット」の電池持ちは16インチのほうが長い。
M4 | 14インチM4 Pro | 14インチM4 Max | 16インチM4 Pro | 16インチM4 Max | |
---|---|---|---|---|---|
ワイヤレスインターネット | 最大16時間 | 最大14時間 | 最大13時間 | 最大17時間 | 最大14時間 |
ビデオストリーミング | 最大24時間 | 最大22時間 | 最大18時間 | 最大24時間 | 最大21時間 |
なお14インチM4 Pro MacBook Proの省電力性能は劇的に向上しており、昨年のM3 Proモデルの18時間から22時間まで延びている。
ストレージ容量
M4モデルは512GBスタート。1TBまたは2TBがオプションで選択できる。M4 Proモデルはさらに4TB、M4 Maxモデルはさらに8TBがオプションとして用意されている。
つまり、2TBが足りなければM4 ProまたはM4 Maxチップ、4TBが足りなければM4 Maxチップを選択する必要がある。
メディアエンジン
M4チップの性能が大幅に底上げされたとはいえ、動画編集を本格的に行うのであればM4 Maxがベストチョイスだろう。
M4とM4 Proは1つのメディアエンジン(ビデオエンコードエンジンとProResエンコード/デコードエンジン)を搭載しているが、M4 Maxは2つずつ搭載している。
重さ
「M4モデルにないもの」という意味ではズレているかもしれないが、最後にちょっとした小ネタを紹介して終わりたい。M4、M4 Pro、M4 Maxチップをすべて選択できるサイズは14インチモデル。同じ14インチモデルでも、実はM4モデルが最も軽いのだ。
重量の違いは冷却構造の違いと見られる。M4モデルは内蔵ファンが1基に対し、M4 ProとM4 Maxモデルは2基内蔵しているはずだ。
M4モデルが主役、M4 Proモデルが”裏の主役”
MacBook Pro(2024)の目玉モデルは間違いなくM4モデルだ。左右に配置された3つのThunderbolt 4ポート、最大24時間の電池持ち、最大32GBのメモリ、最大2枚までのディスプレイ出力などが最小構成で手に入る。
しかし同時に”裏の主役”として、M4 Pro MacBook Proにも注目してもらいたい。メモリ帯域幅273GB/sのメモリが最大48GB搭載でき、10個の高性能コアと4個の効率コアを備えた14コアCPUと最大20コアGPUを搭載。ハードウェア仕様としてはM4モデルが迫ってきているが、やはり「Pro」の名が付くだけあり、M4モデルより上位グレードであることが分かる。
M4 ProのCPU構成
M4 ProのGPU構成
もし今回僕がMacBook Pro(2024)を買うとしたら、M4 Proモデルを買うだろう。M3シリーズはM3 Proの”スペックダウン”が気になりM3 Maxに手を出してしまったが、文章の執筆がメインで、写真編集をメインに時折動画編集をするような使い方では、M4 Proモデルが費用対効果に最もマッチしていると思う。