M4・M4 Pro・M4 Max MacBook Pro(2024)の進化ポイント6つ。堅実なアップグレード
外観は変わらないが、中身は時代にあわせて改良されている
M4・M4 Pro・M4 Maxチップを搭載した14インチ/16インチMacBook Pro(2024)は、予想どおり外観に目立った進化はなかったが、バッテリー駆動時間やディスプレイの仕上がりオプション、最安モデルの大幅なスペック底上げなど魅力的な進化が多数用意されている。
本記事では、MacBook Pro(2024)の注目するべき進化ポイントを紹介する。
最大24時間駆動。Macとして史上最長のバッテリー
M4シリーズのチップは一見パフォーマンスの向上が中心であるように思えたが、省電力性能も向上している。
14インチM4 MacBook Proと16インチM4 Pro MacBook Proは、昨年から2時間長くなり最大24時間駆動する。14インチM4 Pro MacBook Proの省電力性能は劇的に向上しており、18時間から22時間まで延びている。
一方で、M4 Maxチップモデルは恩恵を受けられていない。14インチモデルは18時間でステイ。16インチモデルは22時間から21時間に減っている。
ノート型Macとして初めてNano-textureのオプションが用意
MacBook Pro(2024)では、初めてノート型MacにNano-textureディスプレイに切り替えられるオプションが提供。いずれのチップでも選択できる。
M4モデルでも選択できる
Appleがアンチグレア加工のあるディスプレイを搭載したMacBookを提供するのは、2012年以来。実に11年ぶりに提供される。オプション価格は22,000円。特に屋外や窓の近くで作業する機会が多い人は、アンチグレア加工の恩恵を受けられるだろう。
ディスプレイにはもう1つ地味ながら使い勝手に影響する進化がある。持続輝度およびSDR輝度は600ニトから1,000ニトに改良されている。画面輝度は1ニトまで下げることができるため、極端に明るい場所や暗い場所で作業し易くなるはずだ。
全モデル16GB以上の高性能メモリ
MacBook Airを含むすべてのMacにおいて、16GB以上のメモリが標準仕様となった。M4 MacBook Proは16GB、M4 Pro MacBook Proは24GB、M3 Maxは36GBが最小構成となっており、必要に応じて増やせる。
Appleのバイスプレジデント自らM3 MacBook Proのメモリ8GBは「Windows PCの16GBに相当する」8GBの正当性を主張していたが、メモリ8GBは不十分であることは分かっていた。AI分野の遅れを取り戻したい一心なのか、Appleもようやく重い腰を上げてくれたようだ。
なおメモリ量だけではなく、メモリ性能も向上している。メモリ帯域幅は、M4が120GB/s、M4 Proが273GB/s、M4 Maxが410GB/sまたは546GB/sとなっている。
「右側にThunderboltポート」は共通仕様に
M4 MacBook Proは、右側にThunderbolt 4ポートが1つ追加され、M4 ProやM4 Maxモデルと同様に3つのThunderboltポートが搭載されている。これにより、本体の右側に周辺機器を接続したり、充電用ケーブルを挿したりすることができる。
ただし、M4モデルはThunderbolt 4仕様、M4 ProとM4 MaxモデルはThunderbolt 5仕様などの違いがある。
カメラは1,200万画素のセンターフレーム対応に
ディスプレイ上部に内蔵されているカメラは、センターフレームに対応した1,200万画素カメラに進化。常に自分自身が中央に配置されるように画角を自動調整できるほか、手元にあるものを、まるで上から撮影したような画角で撮影できる「デスクビュー」に対応する。
スペースグレイ廃止、スペースブラックが標準に
M3 MacBook Proの2色展開のうち、濃い色は「スペースグレイ」で、M3 ProまたはM3 Maxモデルは「スペースブラック」が提供されていた。M4シリーズでは、スペースグレイが廃止され、全モデルでスペースブラックが選択可能になった。
wifi7に対応して欲しかったな