Apple製品に予算を割くならiPhoneよりMacを選ぶべき理由
限られた予算で最大の価値を得るための選択 - 生産性向上と創造性を引き出すMacの優位性
今は仕事としてApple製品を色々と使ってきていて、基本的には仕事柄、最新モデルを使っている。日々の業務で生産性を最大化するために、各デバイスの役割と投資価値を常に考えている。
もし限られた予算の中でApple製品を選ぶとしたら、どこにお金をかけるべきなのかーーその答えはハイエンドのMacにあると考えている。
最新モデルにこだわる理由
子育ての合間に仕事を詰め込んでいる状況では、時間が最も貴重なリソースだ。妻一人で家庭を回すことは現実的に難しく、自分自身が効率的に活動する必要がある。そのため、マシンパフォーマンスを向上させることで「マシン自体は問題なし、作業のボトルネックは自分自身」という状況を意図的に作り出すことに強いこだわりがある。これは独立した当初から徹底している。
実際、Macユーザーのデータによれば、生産性は平均して5%向上し、1人当たり3年間で48時間の時間節約になるという研究結果もある。これは決して小さな数字ではない。僕の場合、写真編集や動画制作などクリエイティブな作業が多いため、コンピュータの処理待ち時間はそのまま機会損失につながる。
現在の布陣
現在は、iPhone 16 Pro、11インチM4 iPad Pro、14インチM3 Max MacBook Pro、Apple Watch Ultra 2、AirPods Pro 2を”一群機材”として使用している。この中で実は活躍度が低いのがiPad Proだ。最新のディスプレイ技術や最新のiPadOS機能を試したいという好奇心から購入したが、実際の使い方ではM4モデルである必要性は皆無だった。
iPadはGoodNotesやNotabilityなどのメモアプリ、ファイル管理、ドキュメント作成など様々な業務で活用できるポテンシャルを持つツールだが、これらの用途では必ずしも最高峰のスペックは必要ない。僕にとってiPad Proは「間違いなく買わなくても良かった、買う必要はなかった」製品だと認識している。
デスクの上には置いているけど、無くても困らないかな……
一方、iPhone 16 Proはコミュニケーション端末としてだけでなく、カメラとしても頻繁に使用している。そしてMacBook Proは仕事の中核となるデバイスで、この記事を書いているのもMacBook Proがあってこそだ。AirPods Pro 2は、1つのAirPodsを持つなら最も使い勝手の良いモデルだと感じている。
予算を抑えるのであればどこを削るか
もう一度今から買い直すとしたら、どこに優先的に予算を割くべきだろうか。一般的には「最も使うデバイスに割くべき」となるだろう。僕の場合、それはiPhoneとMacだ。
iPadは無印のiPadでも十分事足りる。2025年のモデルは以前と比べて着実に進化しており、基本的な作業には何の問題もない。どうしてもProモデルやAirモデルが欲しければ、中古や整備済みモデルを狙うべきだろう。
AirPodsについては、密閉性を求めるとAirPods Pro 2が魅力的だが、予算が限られているのであれば、AirPods 4のノイズキャンセリングモデルで1万円以上節約したほうが賢明だ。セールで安くAirPods Pro 2を購入できればそれに越したことはないが、Apple製品は一般的に「セールや大幅値引きがほとんど開催しない」ため、現実的ではないかもしれない。
Macに予算を割くべき理由
問題はiPhoneとMacだ。iPhone 16とM4 MacBook Proを購入するのが最もバランスの取れた選択だが、どちらか一方のみにお金を割くとすれば、僕はMacを選ぶ。その理由は明確だ。
まず、iPhone 16eは当初の期待を下回ると思っていたが、使ってみると「思ったよりも良い端末」だと感じた。電池持ちが非常に優れており、iPhoneに求める「カメラ性能」と「電池持ち」を十分に満たしている。しかもApple Intelligenceにも対応しており、10万円を切る価格帯で手に入るのは物価高の今の時代において大きなメリットだ。
一方、Macに予算を割きたい最大の理由は、「生み出せるものがiPhoneよりMacのほうが多いから」だ。Macがあればほぼ何でもできる。M3 Maxチップ搭載MacBookは、M1と比較して特定のタスクで10倍もの性能向上を実現している。究極的にはiPhoneアプリも動作させられるため、Macのスペックを上げることで得られるメリットのほうが大きいのだ。
僕の場合、長らくMacBook ProのProチップ(M1 Pro、M2 Pro)を使用してきたが、動画制作の機会が増えたり、写真現像の枚数が増加したことに伴い、時間を金で買う発想でM3 Maxチップに移行した。ストレージも4TBに拡張するなど、かなり奮発した買い物だった。しかし、その結果、写真の書き出しが高速化し、動画の書き出しも初心者ならではの試行錯誤を効率的に進められるようになった。
クリエイティブな仕事において、Macが選ばれる根本的な理由は「仕事に集中させてくれる」「すばらしいデザイン」「伝統」にある。特に注目すべきは「仕事に集中させてくれる」点で、設定やトラブルシューティングに時間を取られることなく、本来の創作活動に集中できる環境を提供してくれるのだ。
また、M3 Maxへの投資により、今後はM4モデルもM5モデルもスキップできる見込みだ。毎年何かと不自由や制限を感じて買い替えてきたMacBook Proを、数年間買い替えなくて済むことでむしろ長期的には節約になるという視点もある。
まとめ:Apple製品への予算配分の考え方
当然ながら、これが唯一の正解というわけではない。人それぞれの使い方や優先順位によって最適な選択は異なるだろう。
僕の場合、iPhoneは主にコンテンツを消費するためのデバイスとなっており、消費のために過剰な予算を割くのは効率的でないと考えている。一方、Macは創造するための道具であり、その性能が直接的に生産性や創造性に影響するため、予算を優先的に割くべきだと考えている。
最後に、もし自分が大学生で、予算にシビアな親に買ってほしいものを説得するために、予算を極力抑えながらAppleで新品を買うとした場合、以下の構成を選ぶ:
- 【Mac】 14インチ M4 MacBook Pro (10コアCPU / 10コアGPU / 16GBユニファイドメモリ / 1TB SSDストレージ):14インチProに限りなく近い性能で予算を抑えられる。背伸びして24GBのメモリを選びたいところだが、予算を抑える前提なので16GBを選択する。
- 【iPhone】 iPhone 16(ブラック / 256GB):カメラを重視するため、16eよりワンランク上のカメラを選ぶ。
- 【iPad】 買わない(節約)
- 【AirPods】 AirPods 4 ANC:ノイズキャンセリングが必要な場合に使える機能性を確保しつつ、1万円の差額を節約する。
それでも全部一気に買うと40万円を超えてしまう。もし自分が親でも子どもにNGを出すだろう。たっか。
Apple製品は確かに高価だが、その価値を最大限に引き出せる配分を考えることが重要だ。特にクリエイティブワークを行う人にとって、Macへの投資はその何倍もの価値を生み出してくれるだろう。
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M4とM1proが性能一緒とのこと、はじめて知りました!
でしたらそこまで無理して買い替える必要もありませんね・・・👀
遅くなりました。Nagiさん、こんにちは!
僕は家の中でも好きな場所で作業できる自由さが欲しいので、それでもM1 Proのほうが使い続けるだろうなあとは思うのですが、性能的にはM1 ProとM4が同等だと思うので、M4 Mac miniへの買い替えは全然アリな気がしますよ!
カメラに拘らないなら、iPhoneはプロにする必要無いですよね。
ワイはiPhone16、iPad(A16)、Mac studio(M2MAX)の構成です。
モニター4枚繋げて家でガンガン使ってる。外でパソコン使わんのよね。
いつも愛読をさせていただいております。
WEBデザイナー兼エンジニアをしています。現在M1pro Macbook proを使っていますが、ほとんどパソコンを持ち運びすることがなく打ち合わせもzoomばかりで直接打ち合わせが年に2回くらいしかありません。
ほとんど持ち運びをしないのであれば最新版Mac mini(M4チップ)のほうが9万円で買えるのもあっていいかなとおもうのですがgorimeさんならどうしますか?
ちなみに既にディスプレイやキーボードなど周辺機器はあります。
iPhoneやiPadはコンテンツを消費する物という印象なんですよね。
極端な話、iPhoneは使い捨てなので16eで十分に感じます。
OSが対応しなくなる6年くらいの周期で買い替え続けるのなら、お金も性能も勿体無い・・。