飛行機内で試す。AirPods 4 ANCとAirPods Pro 2のノイズキャンセリング性能を比べてみた
どちらも優れた製品だが、用途に応じた使い分けが最適解
日頃からAirPodsシリーズを複数使い分けている僕だが、久しぶりに飛行機に乗る機会があったため、せっかくなのでAirPods 4 ANCとAirPods Pro 2のノイズキャンセリング性能を実際の機内環境で比較してみることにした。
普段は自宅ではAirPods 4 ANC、外出先ではAirPods Pro 2と使い分けている。この分け方には理由があって、「入れてたと思ったのに入れてなかった」という、使いたいのに使えないという状況を防ぐためだ。ちなみに自宅ではAirPods 4と並行して、これまで愛用してきたAirPods 3も状況に応じて使っている。
サイズ感の違いはあれど、携帯性は双方とも問題なし
まず物理的な違いから見ていこう。AirPods Pro 2はAirPods 4 ANCよりもケースのサイズが少しばかり大きい。しかし実際に使ってみると、どちらも余裕でポケットに収まるため、このサイズ差は全く気にならない。
ノイズキャンセリング性能の差
さて、本題のノイズキャンセリング性能だが、予想通りAirPods Pro 2のほうが優れている。感覚的な数値で表現するなら、AirPods Pro 2が80%程度のノイズキャンセリング効果が実感できるとしたら、AirPods 4 ANCは60〜65%程度といったところだろうか。
AirPods 4 ANCでAirPods Pro 2と同様の遮音効果を実現するためには、音量を1、2段階上げることで近い感覚が得られる。ただし、それでも周囲の音は気持ちばかり聞こえる、といった状況だ。
この差が生まれる理由は構造の違いにある。AirPods Pro 2は物理的に遮音するインイヤー構造であるのに対し、AirPods 4 ANCは密閉感が少ないオープンイヤー型のため、差があって当然と言える。
装着感と使い心地
長時間の装着感に関しては、AirPods 4 ANCのほうが軽い分、耳への負担は少ないような気がする。これは完全に好みの問題だろう。軽い装着感が好みという人はAirPods 4 ANCでも問題ないだろうが、個人的には耳がしっかり密閉されるAirPods Pro 2のほうが安心感がある。
万が一付けたまま寝落ちしてしまった際に、耳から抜け落ちづらそうなのもAirPods Pro 2の利点だ。
日常使いにおける実用性
基本的にAirPods 4は自宅使用のため、妻や子どもの呼びかけに反応しやすくするため、ノイズキャンセリングは使わないことが多い。しかし、MacBook Proで作業する際も素早くiPhoneからMacに切り替えられるため、本当に便利だ。
AirPods 4 ANCでも十分なノイズキャンセリング効果は得られるし、無いよりは断然あったほうがいい。しかしどちらか1つを選ぶならやはりAirPods Pro 2のほうが総合的に便利だと実感した。
まとめ:用途に応じた使い分けが最適解
AirPods 4 ANCとAirPods Pro 2、どちらも素晴らしい製品だが、ノイズキャンセリング性能に関してはAirPods Pro 2に軍配が上がる。ただし、装着感や使用シーンによっては、AirPods 4 ANCの軽快さが魅力的に感じられることもある。
結局のところ、僕のように複数持ちして使い分けるのが理想だが、1つだけ選ぶならば、ノイズキャンセリング性能を重視するならAirPods Pro 2、装着感の軽さを重視するならAirPods 4 ANCがおすすめだ。