AirPods Maxを振り返る。「ココがダメ」だと思う5つのポイント

AirPods Maxは2020年12月、プレスリリースを通じて突然発表された。Apple初のヘッドホンで注目を集めたが、蓋を開けてみると理解に苦しむ仕様が多かった。

Appleは約4年ぶりとなる新型AirPods Maxを日本時間9月10日に開催するスペシャルイベント「It’s Glowtime.」で正式発表すると噂されている。しかしBloombergの人気ジャーナリストMark Gurman氏によると、外観は進化せず、ノイズキャンセリング機能の改良、適応型オーディオの対応、USB-Cポートの搭載に留まるという。

AirPods Maxを購入してから定期的に使ってきたが、AirPods Maxはヘッドホンとして欠点が多いと感じる。「AirPods Max、ココがダメなんだよ」と思う5つのポイントを紹介する。

折り畳めない

すでに存在している多数のワイヤレスヘッドホンの中でも、AirPods Maxはサイズが大きいほうだ。大きいことは問題ないが、折り畳むことができないため持ち運びがしづらい。出先で使いたくても、カバンの中に収めることができない。

重くてかさばる

仮にカバンの中に放り込めたとしても、明らかに重い。幸いにも装着感に影響は感じづらかったが、首にかけておくと明らかにかさばる。もっとシュッとできかったのだろうか。

保護力のないダサいケースが本当に最悪

AirPods Maxのケースはとにかくダサい。本体を保護してくれるわけでもなければ、使い勝手が良いわけでもない。何も役に立たない無駄に良い布を使ったカバーだ。

電源オフができない

AirPods Maxは電源オフボタンが存在しない。専用ケースのデザインと仕組みも最悪だが、それ以上に電源オフがないことが本当に最悪だ。

電源をオフにできない仕様を採用する意味が全くない。昨今のBluetoothヘッドホンは電源を入れれば前回ペアリングしたデバイスにすぐに接続してくれる。通常のAirPodsもそうだ。

AirPods Maxはダサいケースにしまえば電力消費が抑えられるモードにはなるが、電源はオフにならない。しばらくして使おうとすると、電池が必ず切れている。

電源オフができないことで、例えば首にぶら下げたままiPhoneのスピーカーから音を流そうとすると、AirPods Maxのほうに流れる場合がある。電源を切ることさえできていれば、そのような問題自体起きないはずだ。

メッシュ部分が脆い

本体上部にあるメッシュは、気付いたらブヨブヨになっていた。使う上では問題ないが、仕様頻度も相まって丁寧に扱ってきたため、この劣化具合にはガッカリした。

文句ありまくりだが、ヘッドホンとしては好き

AirPods Maxの批判ポイントを並べたが、実は僕自身AirPods Maxのあまりにも多い欠点を「自宅用ヘッドホン」とした。自宅にあれば不使用の時は電源に繋いでおき、ケースも取り付けられる。折り畳めない構造や重さは困らない。問題山積みの製品ではあるが、生きる道を見出すことができた。

AirPods Maxから繰り出される音も非常に良い。マイク性能も優れており、ビデオ会議などではヘッドホンスタイルを選択することも多い。またDigital Crownを使った操作は、他社含めて最も快適かつ正確だろう。

ではゴリミーは、新しいAirPods Maxは買うのか。答えはNO。購入予定はない。

USB-C化は魅力的だが、8万円の支払いは正当化しづらい。使用頻度がもっと高ければ買っていたかもしれないが、新しいAirPods Maxが登場しても僕自身は見送ることになりそうだ。