男の育休って実際、どう?商社勤務の男性社員が3ヶ月の育児休暇を取って感じたこと

Taking time off as a parent

女性の産休・育休は比較的浸透しつつあるが、最近は男性の育休も認知はされつつあるもまだまだ浸透しているとは言い難い。

実際、男性の育児休暇は男性としてどうなのか。取ることによってどのようなメリットやデメリットがあるのか。そもそも男性が育児休暇を取る意味はあるのか

某大手商社に勤める先輩(30代)が来週明けから育児休暇から復帰するにあたり、Facebookに3ヶ月に渡る育休の実情を男性視点で赤裸々に語っていたので、了承を得て今回、gori.meで紹介させて頂けることになった。

なぜgori.meでわざわざ育休のことを紹介するのか。それはgori.meを見ている人の多くはIT界隈に属し、IT界隈はワーカホリックな人たちが極端に多いことから男性社員による育休は無意識にスルーしているのではないかと思ったからだ。

これから父親になるみなさんは是非一読し、育児休暇を取ることも考えてみてはいかがだろうか。以下、どうぞご覧あれ!

育休(父勉)の大先輩、鈴木おさむ氏がついに仕事復帰するようですが、僕もいよいよ来週7月4日(月)から仕事に完全復帰です。この気持ち、なんと表現したら良いかわかりませんねー。小学生の夏休みが終わるのと同レベルで「明日会社行きたくねー」と思ったりもしますし、(元)社畜としては、「仕事がしたくしてウズウズ」してる自分も同じくらいいます。

とにかく1つ確かなのは、この3カ月の育休はなによりも家族にとって素晴らしい3カ月であったということ。育休が明ける前に気づいたことを一応纏めておこうと思います。御興味あれば読んでみてください(長いです)。

育休取得して良かったことシリーズ

1.「ひたすら我が子の成長を見れる、しかも相当キメ細かく!」

男性の育児休暇取得について

最大にして唯一の長所と言っても良いくらいです。朝起きてから夜寝るまで、とにかく時間が許す限り、好きなだけ我が子と一緒にいることができます。

寝返りができるようになった、とか喃語が増えてた、といったわかりやすい変化にとどまらず、ミルクを飲むスピードの変化や、平均体温の変化、指一本一本の可動範囲の広がり方、目線の動かし方にいたるまで毎日つぶさに観察して、感動して、ほくそ笑むことができます。毎週土日だけではここまで細かく成長は見届けられません。

2.「育児の喜びと辛さが存分に理解できて、妻との絆も深まる」

Couple holding hands

幸い今のところ「産後クライシス」なるものとは無縁です。ですが、もし育休を取っていなければ間違いなく「~クライシス」に近いことになっていた可能性は否定できません。

産後そのまま仕事をしていれば、平日は仕事>>>育児となっていたことは間違いなく、いかに休日を一緒に過ごしたとしても知らず知らずのうちに心理的な距離ができてしまうと思います。

とにかく喜びも大きいのですが、実際に自分で育児をしてみて気付く「リアルな大変さ」(ショッピングセンターでなぜか2時間ギャン泣きしっぱなし→周囲の冷たい目線とか……、朝5:00におむつ変える→直ぐにまた漏らされる無念さとか……)も山ほど経験しました。

想像上の「育児」と実際は、やはり全然違ったというのが正直な感想です。一度こういった原体験をしてしまうと、妻の存在が大きすぎて、家庭では妻に優しくせざるをえません(笑)

3.「育児スキルの向上」

男性の育児休暇取得について

育児も大部分はスキルです。勉強して、実践しなければ身につかない。

朝起きる(というか5:30に起こされる)、一緒に遊ぶ、ミルクをあげる、おむつを替える、顔をふく、日焼け止めを塗る、着替える、外出する(ベビーカーパターン、抱っこ紐パターン)、予防接種を打ちにいく、○ヶ月検診に行く、離乳食講習会に行く、お風呂に入れる、風呂上がり後の保湿、耳鼻の掃除、授乳(ここだけは奥さんパート)&寝かしつけ、といったように、かなりやることがあります。

ここにいわゆる「黄昏泣き」みたいな理由不明のギャン泣きも割り込んでくるので、割と1日が早く終わります。寝かしつけまで終えると大人2人でも結構クタクタ。

とはいえ仕事と一緒で、慣れてくれば、ルーティンとそれルーティン以外はうまく切り分けられるようになるし、育児で「手を抜いて良いところ」というのがわかるようになり、少し「自分の時間」というのも確保できるようになりました。これも集中的に育児をした効果かなと思います。

4.「家事スキルもあがる」

男性の育児休暇取得について

育休というと「育児」ばかりに目が行きますが、大人も2人生活しているわけなので、家事も平気な顔をしてやってきます。子どもが小さい時は外食の頻度が減るし、夜はほぼ家でご飯を食べるので、共働きの時は考えられませんでしたが、3食自炊することも……。

我々夫婦は、掃除・洗濯系はお互い好きで結構マメにやっていましたが、自炊はそれほど得意ではありませんでした。でも、クックパッド(有料会員!)と睨めっこしながら毎日色々な料理を作っていると料理スキルがメキメキ向上、互いの手料理のうまさにお互いびっくりするという嬉しい誤算もありました。おかげさまで来月から食べログの有料会員は止められそうです(笑)

5.「家族設計がしっかりできる」

男性の育児休暇取得について

子どもを寝かしつけた後は、妻と家族の将来設計について、たーくさん話し合いました。我が家の子育て大原則は「子どもは勝手に育つもの、親はそれをサポートしてあげるだけ」ですが、それでも一応あり得そうな将来起こりそうなことを、2人であれやこれやシミュレーションできたのは非常に有意義でした。

息子がどんな道に進むにせよ、多少の資産は必要になるだろうと考え、息子の銀行口座と証券口座開設、0歳から息子の将来の為の資産運用を始めています(息子よ、失敗したらほんとごめん!)。

6.「ワーママの気持ちが理解できる」

男性の育児休暇取得について

もちろん100%理解できた訳ではありませんが、育児と仕事の両立の難しさを実感しました

子どもがいると、とにかく時間が読めない。子供に生活リズムを合わせなければいけないので、共働き時代のように、100%仕事だけを考えて、分刻みの予定で1日を組み立てることはまず不可能です。職場では、子供の発熱や突然の病気で早退するお母さんを何人も見てきたけれど、これが本人にとっていかに大変か身をもってわかるようになりました。

育児に加え、これからの日本は介護も大きな課題です。平日会社でフルタイム勤務、夜は飲み会・接待、土・日も仕事か仕事の為のインプット、なんていう、昭和的な働き方は、否が応でも見直されざるをないかと思いました。俺ももうやだ

7.「(働き過ぎの人には特に……)心の充電期間になる」

男性の育児休暇取得について

自ら望んで「社畜」化して9年間働いてきて、気付けば会社で10年目選手になっていました。仕事に大きなやりがいは感じつつも、さすがに電池が切れそうだったので(笑)育休は個人的にも良い充電期間になりました

「ああ、色んな生き方があるなあ」と。復帰後は、制度上いわゆる管理職ですし、今後は自分ががむしゃらに働くのではなく、チームで成果を出していく働き方を一層目指します(ああ、また意識高い系っぽくなってきた)。