モバイル決済、どちらが主流になるのか!?Google Wallet VS Paypal
先日からGoogle Walletがアメリカで本格始動したことによって、いよいよ本格的にモバイル決済が盛り上がってきた。先日GoogleとPaypalがほぼ同時期にそれぞれの思い描くモバイル決済に関するコンセプトビデオを公開していたので、紹介する。
Google Wallet
Paypal
Wiredでも指摘しているが、そもそも両社のサービスは根本的に違っている。Google WalletはNFCを利用するのに対して、PaypalはQRコードやバーコードを読み取って利用する。Google Walletのコンセプト映像には(当然かもしれないが)Androidしか出ていないのに対して、PaypalはAndroidもiPhoneも登場している。
現段階ではどちらも一長一短である。ワンタッチで決済ができるNFCはユーザーからすると便利ではあるが、企業からすると物理的なハードウェアを導入するコストが発生するのは大きな障壁になるだろう。Google Walletを利用できる店舗はアメリカ国内で10万件、世界中で30万件あるようだが、NFCに対応しているAndroid端末もまだまだ限られている状況ではなかなか企業側も動きづらいだろう。
国内に注目すれば、モバイルSuicaやEdyに慣れている日本人からしたらタッチ一つで決済が完了するGoogle Walletの方が馴染みやすいかもしれないが、今利用しているサービスからわざわざ別のサービスに乗り換えるほどのメリットは特にない。一方で、Paypalの場合はカメラを搭載するスマートフォンであれば利用は可能だが、それ以前にまずPaypalの国内認知度を上げる必要がある。
まだしばらく日本国内ではSuicaなど既存のモバイル決済が主流であり続けると思うが、この先Google WalletとPaypalの動向には注目していきたい。
(via Wired)