競合サイトを丸裸に!「SimilarWeb PRO」を使えば検索キーワードや人気ページが見たい放題!
運営しているウェブサイトを伸ばしていく上で必要なデータが大きく分けて2種類存在する。自分自身のサイトの情報と競合他社サイトの情報だ。
自身のサイトはGoogle Analyticsなどを入れていればいくらでも調べることができるが、競合サイトの情報を収集するのは極めて難易度が高い。どのページが人気なのか、流入元はどこからが多いのか。どのキーワードで検索ランキング上位を持っていて、それらのキーワードは全体のアクセス数のうちどの程度貢献しているのか。
実はこれらの情報は全て分かる。「SimilarWeb PRO」を使えば競合サイトを数クリックで丸裸にできてしまう。
無料版の「SimilarWeb」を知っている人は多いかもしれない。Google Chrome ExtensionやFirefox Add-onを利用すればブラウザからワンクリックで他人のサイトの情報をある程度知ることができる。
ただ、有料版である「SimilarWeb PRO」を知ってしまうと、いかに無料版の情報が限られているかということに驚く。それほど多くの情報を手に入れることができるのだ。
今回、「SimilarWeb PRO」の有料版のうち、最上位プランであるエンタープライズ版を試す機会を頂いたので、特徴や利用できる機能の概要を紹介しておく!
「SimilarWeb PRO」だからこそできること3選
そもそも「SimilarWeb」に有料版の「SimilarWeb PRO」が存在することを知らない人は多いのではないだろうか。
無料版とは比べ物にならないほど膨大な情報を高い精度で知ることができる有料版は、ウェブサイト運営者やウェブマーケター必見のツール。一度有料版の便利さを知ってしまうと、もう無料版には戻れない。
まずは「SimilarWeb PRO」だからこそ利用できる機能や分析方法を紹介する!
1. サイトのあらゆる情報を可視化できる
「SimilarWeb PRO」はGoogle Analyticsよりも遥かに見やすく、分かりやすい。本当に必要な情報が数クリックで手に入るので操作にも困らない。
知ることができる情報はざっと以下の通り:
- 訪問者数(PC限定)
- 訪問者数の期間別遷移
- 国別アクセス比率
- トラフィックソース
- リファラ
- 検索キーワード
- ソーシャル比率
- ディスプレイ広告
- 訪れるユーザーの趣味嗜好
- アクセスの遷移先
- 人気ページ
- 競合ページ
- 関連性のあるページ
後述するが、特に魅力的なのがGoogle Analyticsでは閲覧することができない「not provided」を知ることができるということ。自社サイトのSEO対策をする上で欠かせない検索流入キーワードを徹底的に分析することができるのだ。
合わせて有料版でなければ使えない最強の機能として、競合他社の人気記事を知ることができるということ。国内においてはあくまでもPC経由のアクセスが対象となっているが、それでもライバルサイトの人気記事をワンクリックで表示できるのは凄すぎる。
2. 業界の人気ページを分析できる
自社サイトの改善点を探し出し、競合他社の状況を確認する。どちらも大事なことだが、もう一歩踏み込んだ利用方法として、自分の把握している競合他社だけではなく、業界全体の状況を知ることができればさらに強い。
「SimilarWeb PRO」では多数あるカテゴリの中から自分の運営するサイトのカテゴリまたは参入しようと思っているカテゴリにおける人気サイトを知ることができる。
この「人気サイト」は様々な角度から分析できる。検索流入が多いサイト、ソーシャルネットワークからのアクセスが多いサイト、ダイレクトアクセスやメールからのアクセスもすぐに調べられる。業界全体として検索経由のユーザーが増えているのか、SNS経由のアクセスが増えているのかも分かる。
3. 必要情報をCVR形式でダウンロードできる
プレゼンをする時やさらに細く分析をしたい時、目の前にある見やすい情報をデータとして出力したい時がある。
「SimilarWeb PRO」では必要な情報を簡単に出力することができる。例えば個人的に分析用に活用している検索流入キーワードはワンクリックでエクセル形式でエクスポート可能。競合サイトの人気ページもアクセスの多いソーシャルネットワークのドメインもすぐにデータを取ることができる。
自社・競合問わずサイト分析し放題
冒頭でも紹介した通り、「SimilarWeb PRO」の強みは自社サイトを徹底的に分析できるだけではなく、競合他社のサイト丸裸にすることができるということ。自分自身が競合サイトのGoogle Analyticsアカウントを持っていなければ分からないような情報がザックザック出てくる!
今回はその凄さを知ってもらうために、みんな大好きWikipediaに関する情報を片っ端から紹介したいと思う!
1. 流入元やアクセスの推移
左上の検索ボックスに調べたい競合サイトのURLを入れるとGoogle Analyticsの「サマリー」ページのような情報が表示される。多少サイトの概要が一覧で見られるようになっていて、指定した期間中のPCからのアクセス数、アクセス遷移、国ごとのアクセス、トラフィックソースが一目で分かる。サイトの滞在時間や1人あたりの平均PV数、平均直帰率も揃っている。
Wikipediaの流入元は検索経由が9割弱を占めているようだ。考えてみれば当然のことかもしれない。何か調べた時にWikipediaが検索上位に表示される確率は異常に高い。
2. 検索流入キーワード(not provided)
僕が個人的に「SimilarWeb PRO」の最強機能と思っている機能の1つは検索流入キーワードを知ることができるということ。「not provided」が表示されないなんて関係ない。
左上にはPC方訪問者数のうちの検索ユーザー数と全体に対しての割合、右上には訪問者数の遷移。その下には検索の種類や検索エンジン別のシェアも知ることができる。
そして最も僕が驚異的だと感じているのはその下にある検索キーワード。最大100件の検索キーワードを表示することができる。「サーチ広告」というタブにはそのサイトが出稿しているリスティング広告の広告文ならびにキーワードが丸見え。企業なら確実に見たいだろう。
直近6ヶ月でWikipediaでもっとも検索されたキーワードは「テング熱」「妖怪ウォッチ」「イスラム国」。特に「イスラム国」は検索比率が爆発的に増えていることが右の「変更」という項目から分かる。
左上にある検索ボックスから特定のキーワードを調べることも可能となっているので、気になるキーワードのみ表示させ、それらのアクセスシェアや変化率を知ることもできる。
3. 競合サイトの人気記事も一目瞭然
最強機能のもう一方はライバルサイトの人気ページをいとも簡単に見ることができるということ。
Wikipediaの場合、最も人気のあるページはトップページだった。当たり前だ。他にも「犬夜叉」「イスラーム国」「PSYCHO-PASS」が上位を占めている。
人気ページを知ることができるのはとにかく便利だ。例えばベンチマークしている競合サイトが「今月これだけのPV数がありました」と言いつつも何がそれほど好調だったのかを明らかにしなかった場合、その競合サイトのドメインを調べれば一瞬で指定した期間中の人気記事を調べることができるのだ。最強すぎる!
特にこの機能を活用できそうなのはアフィリエイトサイト運営者ではないだろうか。検索キーワードとセットで活用すれば自分自身が運営しているサイトをランキング上位に上げるために必要な情報が得られるかもしれない。
4. リファラ(参照元)の確認もワンクリック
ウェブサイトは検索流入以外の流入で成り立っているサイトも存在する。「SimilarWeb PRO」は参照元の情報もしっかりカバーしている。
左上にはPC方訪問者数のうちのリファラ経由のアクセス数と全体に対しての割合、右上にはリファラ経由の訪問者数の遷移。遷移元となっているウェブサイトのカテゴリやトピックスも見ることができる。
gori.meの場合はfeedly.comやgunosy.comからの流入が多いと出ているが、Wikipediaの場合だとblog.livedoor.jpやgigazine.netからの流入が多いようだ。
5. SNS別流入率も分かる
最近は検索よりもソーシャル・ネットワークからの流入を重要視するメディアも少なくない。「SimilarWeb PRO」ではもちろんどのSNSからどの程度流入しているかを知ることができる。
左上にはPC方訪問者数のうちのSNS経由のアクセス数と全体に対しての割合、右上にはSNS経由の訪問者数の遷移。その下にはサイトへの流入元となっているSNSの割合をしることができる。それぞれのSNSのに絞り込むこともできる。
WikipediaはFacebookとTwitterの割合が半々ぐらいだということに驚いた。そして意外とはてなブックマーク経由でアクセスするユーザーが多いようだ。
6. 遷移先となっている外部サイト
サイトに訪れたユーザーがその先どこに遷移しているのか。これも「SimilarWeb PRO」では知ることができる。
Wikipediaではイマイチピンとこないが、これをgori.meで確認すると「amazon.co.jp」や「apple.com」へのアクセスが多い。
これはAmazonやAppleで販売している商品のレビューやセール情報を数多く配信しているからではないかと思われる。
7. 出稿しているアドネットワーク
ターゲットとしているウェブサイトが出稿しているアドネットワークも簡単に調べることができる。今後自社サイトで広告出稿を検討している場合、次項で紹介する類似サイトまたは競合サイトの出稿先を参考にして社内提案をするのにも利用できそうだ。
8. 自社サイトと近しいサイト・競合となるサイト
業界の人気ページを分析することによって業界全体の状況を確認することができる機能を紹介したが、「SimilarWeb PRO」には調べているサイトと類似性が高いサイト、または競合サイトに当たる可能性があるサイトを一覧で表示してくれる機能もある。
Wikipediaの場合、競合となるウェブサイトはNaverまとめやアメブロ、ニコニコ動画などが当たるそうだ。朝日やNHKを抑えてそれらのサイトがランクインしていることを考えると、Wikipediaの使われ方が見えてくるかもしれない。
「SimilarWeb PRO」は最強のマーケティングツール
「SimilarWeb PRO」はこれまで調べてもよく分からなかった自社サイトの不明点を明らかにするだけではなく、競合やライバルサイトを見事なまでに丸裸にできる、ある意味最強のマーケティングツールと言えるだろう。
1. モバイル経由のアクセス解析は?
残念ながら記事執筆時点ではモバイル経由の情報は閲覧できず、あくまでもPC経由のアクセス解析のみ可能となっている。ただし、海外の一部地域ではモバイル端末経由のアクセス解析をベータ版として提供しているようで、日本も早ければ年内に利用できるようになるかもしれない。
PC限定だとしても普段絶対に知り得ないようなアクセス解析情報を入手できるのは自社サイトを伸ばす上で確実に強みとなる。ウェブサイト運営者、マーケターにとっては喉から手が出るほど欲しい情報だろう。
2. 各種数値や情報の精度は?
「SimilarWeb PRO」の魅力は十分伝わったと思うが、気になるのはこれらの情報の精度。当たり前だが、精度が低ければ使う意味は全くない。
これを確認する方法として、gori.meのGoogle Analyticsと「SimilarWeb PRO」の情報を照らし合わせてみた。数値の取り方が異なることからアクセス数など一致しない数値も一部あるが、キーワードや人気ページなど、「SimilarWeb PRO」の強みである情報はほとんど一致している。恐ろしいツールだ、本当に。
3. 「SimilarWeb PRO」の価格・利用料金は個別に相談
今回試させてもらったのは「SimilarWeb PRO」のエンタープライズ版。価格や詳細のサービス内容については、日本代理店としてギャプライズが個別に担当しているので、興味をもった人は以下から問い合わせてみるべし!