Vision Proに超大型アップデートの噂。ついにApple Intelligence対応か
4月配信予定のvisionOS 2.4で実現する新機能と使い勝手の向上
Appleが599,800円の空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」に、大規模な機能アップデートを実施する計画であることが明らかになった。Bloombergの報道によると、早ければ4月に配信される「visionOS 2.4」で、AI機能「Apple Intelligence」の搭載や空間コンテンツアプリの追加などが予定されている。
AI機能とコンテンツの拡充で競争力を強化
Vision Pro向けのApple Intelligenceには、文章作成支援の「作文ツール」、AIを活用した絵文字生成「Genmoji」、画像編集アプリ「Image Playground」が含まれる。M2チップと16GBメモリを搭載するVision Proの高い処理能力を活かし、オンデバイスでのAI処理を実現する。
この機能拡張は、GoogleがGemini AIを統合した「Android XR」を発表し、Samsungが今年後半にVision Pro類似のヘッドセットを発売する計画を明らかにしたことへの対抗策とみられる。
使い勝手を向上させる新機能
新たに追加される空間コンテンツアプリは、3D画像やパノラマなどVision Pro専用のメディアコンテンツを一元管理する。これまで限定的だったコンテンツの拡充により、ユーザー体験の向上を図る。
また、ゲストモードも大幅に改善される。新機能では、iPhoneからゲストユーザーのアプリ使用権限を設定できるようになり、家族や友人とのデバイス共有がスムーズになる。さらに、2月21日には北極圏でのサーフィンを題材とした没入型動画コンテンツも配信予定だ。
なお、作文ツール機能にはOpenAIの「ChatGPT」が統合される一方、Siriの大規模なAI機能改善は技術的な課題により遅延しているという。