iPhoneとApple Watchの「衝突事故検出」、20秒反応がないと119に自動通報する仕様
「緊急通報の内容で所轄官庁が違うので、緊急通報の開始時に選択ボタンを押していただきます……」は誤り
一部のiPhoneとApple Watchは、車が激しく衝突したことを検知すると緊急通報サービスにつながる「衝突事故検出」機能に対応する。事故を検出し、所有者より20秒以上反応がなかった場合、自動的に119(消防庁)に繋がる仕組みだ。
Appleは9月13日、公式サポートページ「事故に遭ったときに iPhone や Apple Watch の衝突事故検出で助けを呼ぶ」を公開。国内の仕様を明らかにした。Twitterで話題になっていた、日本では緊急通報の開始時に通報先を選択する必要がある、との指摘は誤りだ。
機能の概要、対応するデバイス
衝突事故検出は、セダン、ミニバン、SUV、ピックアップトラック、その他の乗用車が絡む激しい衝突事故 (正面衝突、側面衝突、追突、横転など) を検知するよう設計された機能だ。
最新のiOSバージョンが動作するiPhone 14シリーズ、最新のwatchOSバージョンが動作するApple Watch Series 8、Apple Watch SE (第2世代)、Apple Watch Ultraがサポートする。
衝突事故検出後の流れ
車の激しい衝突が検知されると、iPhoneやApple Watchは警告音を発し、画面には警告が表示される。
無事であれば自分で緊急通報サービスに電話、または警告を消すことが選択できる。20秒以上反応できない場合、国内では自動的に緊急通報サービス(119)に繋ぐ仕様になっている。
事故後10秒の間に自分で電話をかけなかった場合や通知をキャンセルしなかった場合、さらに10秒のカウントダウンがスタートする。
カウントダウンの間、ユーザーに気付いてもらえるように、iPhoneとApple Watchは大きな音を鳴らしながら激しく振動する。カウントダウンが終わるまで反応がなかった場合、緊急通報サービス(119)に自動で通報する。
また緊急連絡先を追加してある場合は、その人に現在の位置情報と、車で衝突事故に遭ったことを知らせるメッセージが送信される。メディカル IDを設定してある場合、デバイスに「メディカル ID」スライダが表示され、救急隊員が医療情報を確認できる。
iPhoneしか持っていない場合
iPhoneは画面が見えない場合を想定し、警告を読み上げてくれる。画面に「緊急電話」スライダが表示され、緊急通報サービスに電話できる。画面に「緊急電話」スライダが表示され、iPhone から緊急通報サービスに電話できる。
iPhoneとApple Watchを両方持っている場合
iPhoneとApple Watchを両方身につけている場合、「緊急電話」スライダはApple Watchのみに表示される。電話および通話音声の再生は、Apple Watchを使う仕様になっている。
Apple Watch はチャイム音を鳴らし、手首を叩いてくれる。また画面上で無事を確認してくれる。
Apple Watchのみ持っている場合
Apple Watchのみを身に着けている場合、画面に「緊急電話」スライダが表示される。Apple Watchがセルラーモデルである場合やWi-Fi に接続されている場合、Apple Watchから緊急通報サービスに電話できる。
日本でも自動的に通報される仕組みが用意されている
衝突事故検知は、日本でも自動的に通報する仕組みが用意される。可能であれば一生使う必要のない機能であってほしいが、万が一のときは自動て緊急通報サービスに繋がる。
衝突事故検知に対応するiPhoneやApple Watchは2022年の最新機種だが、緊急SOS機能はiOSに実装済み。緊急事態の発生時に、手動で起動できる。デフォルトではサイドボタンまたは音量ボタンの長押しで起動するが、5回押して通報する起動方法も用意されている。
悪用厳禁は言うまでもないが、今後のために一度設定や起動方法を確認しておくと良いだろう。
(Special thanks: Mac OTAKARA)
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