Instagram、複数アカウントを紐付ける「メインアカウント」機能を準備中
Instagramは複数のアカウントを1つのアカウントに紐付けることができる「メインアカウント」機能を準備しているとTechCrunchが報じている。
この機能により、保有するすべてのアカウントを都度ログインする必要がなくなり、「メインアカウント」に紐付いたアカウントでログインすればすべてのアカウント情報にアクセス可能になる、というメリットがある。
Instagramログインを普及させることが目的か
この機能は、Instagramアカウントを使ったログイン機能を普及させるために役立つ可能性があるとTechCrunchは指摘している。
確かにTwitterやFacebookなどのログインは目にすることも使用することも多いが、Instagramのログイン情報はあまり使おうとは思わない。ただ、最近増えてきている「InstagramのGoogle化」を考えると、Instagramログインを求める声が増える可能性もある。
特に若い世代はFacebookを使う人も、そもそも登録する人も減ってきている。何かと個人情報を引き抜くことに全力を尽くしているFacebookだからこそ、Instagramログインを普及させたいという思いはありそうだ。
禁止行為を正当化するFacebookを信頼して良いのか
「メインアカウント」のニュースとは話題が少し逸れるが、そもそもFacebookおよびFacebook傘下のInstagramを使ってログインするのは安全なのだろうか。
先日、Facebookはプライバシーの保護を称するVPNアプリ「Onavo Protect」からユーザー情報を無断で吸い上げていたことが判明。
また、「Research」アプリを13〜35歳のユーザーにインストールさせた上で毎月20ドルの報酬と引き換えにアプリなどの使用履歴、Amazonの購入履歴、位置情報などを含むあらゆる情報を提供させていた。
この行為はAppleが提供している、本来は社内向けに使用するツールである「Developer Enterprise Program」を使用。当然、Appleの規約に反する行為であり、その後、AppleはFacebookの開発版アプリをすべて無効化。
Facebookは、明らかな規約違反であるにも関わらず強気の姿勢を貫き、謝るどころか「Research」アプリの正当性を主張。その裏には「AppleはFacebookアプリやInstagramアプリを落とすことができない」という考えから「Appleにバレなければ何をやっても良い」という姿勢に繋がっているのかもしれない。
ユーザーにもプラットフォームにも不誠実なFacebookに個人情報を預けてログイン機能を使うのはどうなのだろうか。度重なる不祥事や対応の姿勢を見ていると、不安がないとは言い切れない。