Instagram、「ファンドレイザー」ステッカーをテスト中ーー今年後半に提供予定
Instagramが「ストーリーズ」で利用できる「ファンドレイザー」ステッカーをテストしていることが明らかになった。
発見したのはJane Manchun Wong氏。この機能は民間非営利団体が資金調達を行うファンドレイジングを行うために提供される予定。
Instagram(=Facebook)にクレカ情報を渡すという不安
公開されたスクリーンショットによると、ユーザーは支援したい非営利団体を検索することができ、そのステッカーを添えて「ストーリーズ」に投稿することにより、その投稿を閲覧したユーザーは支援することができる。
Instagram is working on "Donation" sticker
It lets users to start fundraisers for their favorite non-profits pic.twitter.com/hrhjkpPNpM
— Jane Manchun Wong (@wongmjane) February 18, 2019
TechCrunchに対し、Instagramはこれらの機能をテストしていることを認め、2019年後半に正式リリースする予定であることを明らかにした。Facebookにも同じく「Donate」と呼ばれるファンドレイジング機能が提供されている。
支援したい非営利団体に協力することができる、一見非常に善意に満ち溢れた機能であるように見えるが、支援するということは寄付するということ。つまり、Instagramにクレジットカード情報を提供するということになり、運営元であるFacebookはユーザーの支払い情報を大量に管理することになる。
最近ではAppleが規約違反としていることを知っておきながら、社内向けに使用するツールを未成年を中心とした若年層の個人情報を入手し、謝るどころか正当性を主張していたFacebook。2段階認証で登録した電話番号を勝手に広告で使用していることが発覚するなど、倫理観に欠ける行動が目立つ。
ファンドレイジングが盛んな米国では、多くの人の善意によって資金調達を可能とする非営利団体にとっては歓迎するべき機能ではあるが、プラットフォームとしての不安は残る。