Facebook、2段階認証で登録した電話番号を勝手に広告で使用していることが発覚
サービスを利用するための安全性を高めるために登録した番号を、広告ターゲティング用として使うのは倫理的にどうかと思う。
Facebookが2FA(2段階認証)で登録した電話番号を広告用に使用しているとGizmodoが報じたのは、現地時間9月26日のこと。その後、TechCrunchがFacebookに確認を取ったところ、これが事実であることを認めたという。
セキュリティ目的の情報を広告に使うのは倫理観に欠ける
Facebookがアップロードしたあらゆる個人情報を広告ターゲティング用に使用していることは前々から分かっていたこと。自分がFacebookのプロフィールに登録した電話番号ととあるオンラインストアに登録した電話番号が一致した場合、電話番号が自分とオンラインストアの架け橋となり、紐付きが行われるという仕組みだ。
ところが、セキュリティの向上目的で登録した電話番号を同様の使い方をするというのは、話が違う。倫理観が欠如しているとしか思えない。
Gizmodoによると、1年前にこのような取り組みをしているかについて確認したところ、広報チームは否定。ところが複数の大学の研究により、実際にはFacebookは2段階認証用に登録した電話番号を広告用に利用していることを発表。
その結果、手のひらを返し事実であると認めることに。それって隠蔽していたということでは?
さらに、2段階認証に使用した電話番号だけではなく、自分自身が提供していない情報を自分の知り合いが連絡先としてFacebookにアップロードした場合、その情報も広告のターゲティング用として使われることが判明した。
つまり、仮に僕が電話番号をFacebookに登録していなかったとしても、友達が僕の電話番号を含む連絡先情報をまるごとFacebookにアップロードしていれば、その電話番号は僕のものであるのにも関わらず、広告に使われるのだ。また、その連絡先情報は僕ではなく友人の個人情報、という扱いになるため、僕がその利用を阻止したくても現状ではできないそうだ。
Facebookは約5,000万人のアカウント情報が流出したことを発表したばかり。また、Instagramの創業者とも喧嘩別れし、WhatsAppの創業者もマネタイズで折り合いがつかずに決別したと伝えられている。