これで12人目。Appleのロボティクス主任AI研究者がMetaに引き抜かれる
2億ドル報酬でFoundation Modelsチームリーダーも引き抜き、業界関係者は「AI分野への信頼危機」と指摘
Appleの人工知能研究部門で深刻な人材流出が続いており、今度はロボティクス分野の主任AI研究者がMetaに転職することが明らかになった。Bloombergによると、張建(Jian Zhang)氏が火曜日にMeta Robotics Studioに参加したという。
この人材流出は7月から始まっており、張氏を含めて少なくとも12人のAI専門家がAppleを離れ、Meta、OpenAI、その他の企業に移籍している。さらに3人のAI研究者も、AppleのFoundation Models AIチームからOpenAIとAnthropicに転職する予定だ。
Metaの巨額報酬パッケージが人材獲得の要因
人材流出の背景には、Metaが提示する他社では太刀打ちできない巨額の報酬パッケージがある。MetaはAppleのFoundational Modelsチームリーダーだったルオミン・パン(Ruoming Pang)氏を、なんと2億ドル(約300億円)の報酬パッケージで引き抜くことに成功した。
張氏はAppleで自動化技術の開発とテック製品におけるAIの役割を探求していたが、彼のチームはロボット仮想コンパニオンの開発を手がける別のグループとは独立していた。
業界関係者「Appleへの信頼危機」と指摘
Financial Timesの最新レポートによると、業界のリクルーターたちはAppleからの大量離職を同社の「AI分野における信頼危機」と見なしている。AppleはiOS 18に搭載予定だったApple Intelligence版Siriの遅延という重大な躓きを経験しており、これが影響している可能性がある。
しかし、8月の社員ミーティングでソフトウェアエンジニアリング責任者のクレイグ・フェデリギ氏は、Appleが第2世代Siriアーキテクチャの開発に成功し、2026年にSiriの大幅な改善をもたらすと発表した。
サードパーティ連携も検討、チーム内に緊張
AppleはSiriのAI機能を強化するため、サードパーティソリューションの活用も検討している。OpenAI、Anthropic、Googleとの協議が行われているものの、最終決定には至っていない状況だ。
この決断の遅れがLLMチーム内に緊張を生んでおり、追加のAIチームメンバーも他社での面接を積極的に行っているという。来年のより賢いLLM版Siriのデビューに向けて、Appleの人材確保が重要な課題となっている。
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